ガタカのレビュー・感想・評価
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差別社会
思ったよりも落ち着いた雰囲気のSF映画でした。その分ミステリアスでドラマチックなストーリー展開は、絵画のような美しさです。
差別社会を描いた近未来映画は多くありますが、まさか人間の根本である遺伝子によって階級が決まってしまう世界とは思いませんでしたね。今でこそ"クローン"に関する議論が繰り広げられていますが、その科学の進歩をあざ笑うかのような風刺にもみえます。
夢を叶えるために別人を装う主人公を演じるイーサン・ホークの哀愁漂う雰囲気もいいですね。
夢を叶える要素が詰まってる。
何度観ても素晴らしい。
夢を叶えるための要素が詰まっている。
10代、20代、30代と観たけど、いつも夢を諦めずに突き進む勇気を貰えてる気がする。
諦める事も才能。無駄な努力もある。と言われる事もあるけど、それでも夢を叶える方法があるとするなら、やはりそれは自分を信じてやり続ける事なのだと思う。
不可能を可能にするために努力し、道を切り開こうとする姿に人は心を動かされ、気付けば協力を得て一人じゃなくなるのだなと、ビンセントと周りの人たちの情に感動した。
自己中と言われても、自分勝手に夢のためだけに人生を歩むのは悪いことじゃないよな。
「あの日みたいに戻る事を考えずに進むだけ」心に沁みた。
テーマはいろいろと奥深い
遺伝子が人間の優劣を決める未来で、自分の道を切り開こうとする若者を描く。
基本はSFなんだが、設定や物語の進行がやや粗い印象。15年以上前の映画だから仕方がないのか。
それでも全体的な印象は悪くない。人間の可能性は遺伝子だけで決められるべきものではないというメッセージを感じた。
派手さはないが緊迫感、緊張感は圧巻
考えさせられますね
かなり前の作品だけど、古さはあまり感じない
今の時代に重ねられる
遺伝子検査がすべての判断基準になるというのは酷で、主人公の宇宙に行きたいという執念があれだけの行動力を生むのだと思うと、すごく不思議な気持ちになった
派手さはないが、観ている間ずっと続く緊迫感、緊張感は他のSF映画とはまた違った意味で群を抜いていた
展開は読めたけど、かなり楽しめた
特にラストはわたし的にかなり納得
これから先も是非多くの人に観てほしい
大人なSF映画
大人なSF映画
予備知識なしで見ました。
てっきりスーツとヘアオイルで決め込んだイーサン・ホークが、それこそスパイ映画のごとく華麗なアクションを見せてくれるのかと思っていたんですが…
さらりと裏切られました笑
これは純SF映画です。遺伝子組み換えにより能力を選択できるようになった近未来
『遺伝子操作』はSF界の永遠の命題
本作もいろいろな形で語りかけてきます
もしもソ連が続いていたら
設定が共産主義の近未来ってSFです、昔はこの手の設定のドラマや映画が多くあった。
これはそれらの中でも秀作では無いか。
SFチックでもあり、完全管理社会の恐怖感もある。
ジュードの演技がすごく印象に残っている。見て損は無いと思う。
決められた世界の中で
基本的に静かに話が進んでいく、大人でかっこいいSF映画という印象。
遺伝子で将来を決められる世界によって運命が変わってしまった二人。一人は劣等生と決めつけられ、夢を追うために大きなリスクを負わなければならなかった。一人は優等生と期待されたが、期待に応えることができなくなってしまった。まったく違う二人だから理解し合うことは不可能だったと思う。しかし、遺伝子によって決められてしまう世界の中で、二人とも自分で選んだ運命を進むという部分に大きな魅力を感じました。
完成度高い!傑作。
見るまではこれほどの作品とは思っていませんでした。
隠れた名作ですなあ(あくまでも個人的ですが)
まず、かなり昔の作品なのに古さを感じない。
まあ、ユア・サーマンが若く息をのむほど
美しいから納得できるでしょう。
最初は不覚ながらわからなかった。
また、ジュード・ロウが存在感とナイーブさ
溢れる難しい役を上手く演じています。
イーサン・ホークはまずまず。
設定とストーリー進行、キャスト、テーマ
ラストまでが全て良かった。
作品中に感じる無機質な雰囲気がまさしく
近未来を暗示していました。
派手なSFも良いけど、テーマを追いかけ
じっくり考えながら暗示する作品もいい。
傑作です。
古臭くない!
結構前の作品だが、近未来的な設定で、古臭さを感じさせない。ジュード・ロウがなぜそこまでイーサン・ホークに協力するのか不思議な気もするが、最後まで一気に魅せられた。
ラストで検尿の検査官が不適生者であることに目をつぶり、土星探査機に乗せるところが良い。
これってもしかしてすごくないか?
映像の統一感とストイックな美意識が細部に至るまで漲っている。
人格の全てを入れ替えるというSF的な仕掛けはもしかすると物語のトリガーであって、それを描くこと事体が最大の目的ではなかったのではないか。
運命に抗うこと、後戻りできないと知りつつ夢を追うこと、その先に見えるもの、それらの答えを近未来的な舞台を借りて手繰り寄せるように示していく。
見終わって残るものはSF云々を軽々と越えているし、本当にすばらしい映画だと思う。
SF最高水準
まぁ道徳的に見れば主人公のやってる事は良い事じゃない。しかし映画というものは主人公の事情を深く知ってしまうもので、そうすると、道徳的に悪いことであっても応援したくなる場合がある。まさにこれがそういう話。見るものをそういう気持ちにさせるところが脚本が上手くかけているんだと思う。とにかくこの映画から伝わってくるのは主人公の情熱と努力。持って生まれたものが足りなくても努力で頑張って克服しようという姿勢は誰が見ても応援したくなるものだと思った。この映画は全体的に悲壮感と哀愁が漂うけれども見るものを強く鼓舞する稀な傑作だと思います。
最後の選択
不気味感が漂っていると、怖いけど何故か先を知りたくなる心理から、ついついのめり込んで見てしまう。
不気味なまま、最後のシーンで、かなりショッキングな選択をジュード・ロウがする。
普通に見られる映画なのに、最後の選択が怖過ぎる。
青春映画
かなりSFとしては緩い
が、それを上回るだけの演出と息を呑む展開
登場人物の魅力、そのドラマにはインパクトが有る
デザイナーベイビーの問題点をクローズアップした映画ではない
生まれながらにして欠陥を抱えていながら夢を追い求める男の物語だ
SFは設定としてあるだけにすぎない、本質はドラマにある
友情、恋愛、競争
スパイスとしてSF設定もうまく生きている。
長さもちょうどいい、
名作。
「人間」を描いた良作の近未来SF
個人的に苦手なジャンルの一つ。
「SF」
どーも脚本の内容より設定やビジュアル重視のいわゆる“ハリウッド的”な先入観のあるジャンルです。
質の高い仮想空間にはお金もかかりますしね。CGにしてもセットにしても。
でもこの作品はそんな先入観をいい意味で裏切ってくれました。
舞台は近未来。遺伝子レベルで人間の優劣を判断するに至った社会。
誕生前にある程度の操作によって劣性の資質を持つ子は排除され、優性の資質を持つ子が選ばれて誕生する…
現在のアメリカ辺りで起きている精子バンクのニュースなんかを聞いていると
まんざら全くの作り話でもなさそうな気もしてしまうところが怖い設定です。
評判の良さにハードルを上げ気味に観始めたのもあって、初めから中盤までは想定内のストーリー。
可もなく不可もなくといった感じで観ていました。
それが後半に入ってからは一転。
単調だったストーリーには想定外のエピソードが展開され、驚きと共に冒頭の伏線に繋がってきます。
更にそこに追い討ちをかけるのは胸に迫り来る人間ドラマ…。
ジュード・ロウ最高…
つい先日観たばかりだったので、SF繋がりで少し似たような設定の
「CODE46」(ティム・ロビンス、サマンサ・モートン主演)を思い出しました。
この2作品でSFというジャンルも撮る人次第だな…と思い直した今日この頃。
まだ観ぬ良作へと選択肢は広がりそうです。
※他サイトより転載(投稿日: 2008/04/04 )
考えさせられました
遺伝子差別のようなものが行なわれている世界の話。
優れた遺伝子を持っていても運命に逆らえない人、劣った遺伝子を持っていて運命に逆らおうとする人、様々な人物が登場して絡み合っていきます。
運命は遺伝子だけで決まるものではないんだよ、ということを説教臭さを省いてスタイリッシュに説いた映画だと思います。
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