ガタカのレビュー・感想・評価
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異色なヒューマンSF
イーサンホークが出演しているSF映画ということで、見て観たら、なんと20年以上前の映画でした。
ニュージーランド出身のアンドリュー・ニコルのデビュー作です。
1997年製作。イーサン・ホークの七三(髪)がまぶしかったです。
近未来を描いたSFなんですが、静かに地味に淡々と物語は進んでいきます。劣化遺伝子を排除して、試験管べービーが当たり前となった世の中。遺伝子の優劣で出生や人生が決まってしまうなんて…。しかし、今の時代だって、神の掟(?)を破りさえすれば、すぐにでも実現しそうな話です。
自然融合(妊娠)で生まれた、ヴィンセント(イーサン・ホーク)は、最高級な遺伝子を持っておらず、寿命も30歳と短いが(でも、寿命を過ぎても生きている!)「宇宙飛行士になる」という夢を実現するため、優良DNA提供者のジェローム(ジュード・ロウ)の協力を得て、タイタン行きの宇宙船に乗り込むという話ですが、「遺伝子だけで決められる無機質な体制」を監督は強く批判したんでしょうね。人間の無限の可能性を求め続けた主人公の姿に勇気づけられました。
途中、指先からではなく、静脈から血を取って血液検査するシーンがあるのですが、ここはどうやって乗りきるのかと思ったら、「そんな方法があったのか!?」と。アナログ的な感じでした。笑
ジェロームが最後に死を選んでしまうところが切なかった。あれだけ医学が進歩した時代なんだから、交通事故による負傷も何とかなりそうなのに。「手紙を書いた。後で読んでくれ」というのが、これまた、乙女チックで哀愁が漂っておりました。
『プリデスティネーション』、『デイブレイカー』といい、異色なSFでイーサン・ホークは頑張っています。
DNA使ってください・・・
試験管ベビーが一般的となっている近未来。弱点となる遺伝子は全て排除して、いわゆるエリートばかりを育て上げる社会。画一化された顔や人の判断基準をDNAに求め、病気や寿命などが生まれたときから決まっている。安定した社会になりそうだが、個性がなくなる分、生きる上での目的や余暇の楽しみなど感じなくなりそうだ。
土星の惑星タイタンを目指す飛行計画。打ち上げ反対の上司を殺した犯人は誰なのか?という展開で、不適合者であることがバレることを恐れたビンセントが苦悩する。血液検査ばかりなので他に方法がないのかと考えてしまった。重要なのは心臓病を患い、寿命をとっくに過ぎているビンセントが夢を追い求めて実現に手が届くという一途な部分。ユマ・サーマンだって心臓病なのだから、ラストに彼女にも急展開があれば最高だったかも・・・
それでもラスト、ジュード・ロウの行動に微笑まずにはいられない。
古い映画なのに、
アップルウォッチ的な物があったりして驚きました。
また古さを感じさせない美しい映像と
あり得る世界の話だと感じさせられた。
螺旋階段を必死に登るシーンはハラハラドキドキしました。
あの警察が弟だとは途中で気づきましたが、
確信してはいなかったので、
最後に2人でまた対決出来てよかった。
やっぱりお兄ちゃんは強いんだぞ!!
遺伝子だとか、ぶっちゃけ気持ちの問題なんだぞ!
弟よ分かったか!
って簡単に言うとそんな映画です。(ちがう?)
そして医者が実は知ってましたよって所には感激しました。今までありがとう医者よ。
イーサンよきちんとお礼くらい言おうね、、とも思ったが。
でもなんで命を絶つ選択をしたのかが全然分からない。
夢を一緒にみれて、あんなに熱くなれたのに、やはり叶ってしまったから自分の存在意義が無くなったとでも考えてしまったのか。
一年後戻ってきたときに、どんなに悲しむだろう、、
ほんとうに結末が悲しい。
良作でした。
名作。遺伝子により差別されるのが当たり前になっている近未来SF。 ...
名作。遺伝子により差別されるのが当たり前になっている近未来SF。
遺伝子操作により生まれた適正者、自然に生まれた不適正者には優劣があきらかで不適正者にははじめから就く事が出来ない職業というのもある。主人公ヴィンセントは不適正者だが、ブローカーから適正者のDNAを買い生体偽装をして宇宙飛行士を目指す。いろいろゴタゴタもあるが、本人の努力で宇宙飛行士の能力を勝ちとる。
身分なんて関係ないぜ。社会と戦うとかじゃなくて自分自身との戦い。
「欠点ばかり探すのに必死で気付かなかったろう。可能なんだ」「戻ることなど考えず必死に泳いだ」台詞一つ一つに痺れる。
深い… 深過ぎて頭が追いつかないまま終わった ラストにどんな意味が...
あまり多くは語らない人達ばかり
期待未満。
噛めば噛むほど系
観てからガタガタ言おう
説教臭さは鼻につくのだが(苦笑)、ただ、映像自体は大変クオリティが高い作品。一連のコロンビアピクチャー→ソニーピクチャー配給の、あの乾いたレトロフューチャー感のある現代アート的世界観はここで爆発していたように思われる。
ストーリー内容は、もう有名なSFサスペンスなので割愛するが、優生思想が根幹になってしまった未来というシチューションは、多分、だれもが描くディストピアだろうし、そうしてそのディストピアを望んでいなくても無意識に心を掴まれ続け離して貰えない悪魔の思惑なのだから、それが現実と成る世界は確実に訪れる筈だ。望まないモノに成る。。。戦争然り、自然災害然り、こうして人間の負の思想、マイナス思考が科学万能の未来を構築していく原動力となる。
そんな世界の中でも、抗う者達、そしてその抗いに感動し、賛同し、協力していく人達。ピュアなままに、夢に向かって突き進む人に、そのファンは自分たちの人生を乗せたくなる。。。ん?これって、某国会議員上西女史の話とリンクするような・・・具体的な手助けがあるのかどうかわからんが、やはりファンは多い方がいいだろうね(苦笑)
ストーリー展開は、そういう自分の頑張りに共鳴した周りの人達に助けられて、夢を実現するという話なのだが、やはりこの作品のキモは、いわゆる『スペースオペラ』的な雄大な時間が流れるSF大作とは逆ベクトルのミニマム的、しかし充分現実性の高いストーリーを宇宙ではなく室内での設定で展開していくことが確立された作品なのだろうと思う。それには前述にあるとおり、かなり高度な美術的要素も必須である。レトロでもポストでも、とにかく観客がそれをスタイリッシュと思える、そういう作品の代表なのである。
クラシックSFの傑作
深い・・・
映画好きの友人お勧め作品という事で観ました。
古い映画ですが全く古さを感じないです。
SF物で遺伝子操作により管理された近未来の話。
遺伝子で「適正者」と「不適正者」に分類され人生が決まっちゃうなんて恐ろしいけど将来有り得る内容ですよね。
主人公:ヴィセントの努力は凄いと思うし、同感します。
ヴィセントとジェロームの信頼と友情も見所だと思います。
職場の医者がずっと前から偽物って気づいてたけど
黙っていた・・というのも驚いた。
彼の努力を陰ながら応援していたんですね。
こういうのグッとくるゎ・・(TдT)
最後ジェロームはどうして、その選択をしたんだろぅ?
そこだけ謎です。1年待ったらヴィセントは帰ってくるのに。
一緒に宇宙へ旅立ったんだ・・と推測したいと思います。
本当に良作品です。SF物だけど、どちらかといえば人権侵害とか
格差社会を問題視した社会派ドラマに近い作品に思います。
勧めてくれた友人に感謝ですね。
とても心に残る作品でした。
色んな人にお勧めしたいです♥
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