「東西冷戦当時のぼんやりとした日常的な危機意識が甦ってきた」風が吹くとき ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
東西冷戦当時のぼんやりとした日常的な危機意識が甦ってきた
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基本はアニメーション。オープニングを含めて実写映像を所々に使っています
。
イングランドの田舎町に住む老夫婦が主役。日本語吹替版の夫役は森繁久彌さん。
核戦争の恐れが迫り、政府から3日以内に戦争が始まるという警告がなされ、主人公達が実際に核戦争の被害に遭うお話し。
切迫した状況にも関わらず、日頃から噛み合わない夫婦の意識、それから正常バイアスによって、被曝対策と自宅での避難生活がチグハグなのがおかしい。
かつての東西冷戦当時のぼんやりとした日常的な危機意識が、観ていて甦ってきました。
そこはかとない面白さはあるけれど、途中で少し飽きてしまったかな。
物語は徐々に確実に破滅に向かって、何の救いも無しに終わるのが素晴らしく恐ろしいです。
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