ガス燈のレビュー・感想・評価
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よく出来てるストーリー
グレゴリー の目が本当に嫌だった〜。毎回あんな事言われたら、マジで大嫌いになるわ〜。ポーラは素直なんだなぁ。わたしだったら、毎回人のせいにすんなー!って喧嘩になりそう。
でも、謎を解いた警察の話しを1回で理解してくれて良かった。あそこまで洗脳されてたら、話し聞き入れないとかもありえそうだから。
『幸福は芸術より尊いよ』がいけなかったのか?
最初のグアルディ先生の言葉
『幸福は芸術より尊いよ』がいけなかったのか?
イングリット・バーグマンの生声なのか?だとしたら凄い。
恋よりも芸術が勝ると思うが。それを示唆しているのかも。
コモ湖とは『赤毛のレドメイン家』ミステリー好きのおばあちゃんはアガサ・クリスティ、霧に咽ぶロンドンは正にシャーロック・ホームズ。影の使い方が『第三の男』
この映画の作風も『シンデレの罠』見たいな気がする。違うかなあ?
それは兎も角、サスペンス感は満載。
ガス燈と言うと手塚治虫先生の『ある街角の物語』を思い出す。ミステリーではないけど。
脚本と役者の映画です
もともとヒット舞台劇なので、お話と脚本は高水準です。演出は普通で、切れ味はあまり感じませんが。
バーグ君、オスカー取った割に普通だと思ってたら、最後の方で段々ドライブかかってきて圧巻の演技力でした。
でも、一番のお手柄はツンデレ女中さん。こりゃ面白いと思ったらオスカー候補演技だってんで、我ながら評価眼アリでご満悦。
しかし、主演のポワチエ君、のっけから粘着質でうさん臭くてちょっとバレバレでしたね。
洗脳
すぐにストーリーは読めてしまうのですが、心理描写が細やか且つ丁寧で、ぐいぐい引っ張られました。
最後ガス燈のように、Gregoryの瞳に取り憑いた欲望の炎が光っていました。
気味の悪さがすごい
BSNHKでしてたので視聴
ガス燈を夫がつけるシーンが印象的でした
そこから始まる恐怖の日々…
支配的な夫のいや~な感じがよく表現されていたし
自分をしっかり持っていない稚拙な妻っていう構図も見ててすごく…
胸がムカついてきてしまいました…
特に演奏会のシーンなんて、みてるこっちがノイローゼになりそう
イングリットバーグマンはもちろんのこと、
おせっかいの近所のマダムに、お手伝いさんの2人もいい役でした
シャルルボワイエがなんだか相棒の右京さんに似ていた
あの人を観察するような冷たい目!
昔の映画って目がキラキラしてみえて、
俳優ってほんとにすごいな、と思いなおさせる映画でした
話は単純だけど、怖い。
一番身近で信用している夫から、些細なことで精神病呼ばわりされて、次第に主人公が追い詰められていく。物語は単純ですが、人間は、たやすく他の人間に支配されてしまうことがよく分かり、とても怖かったです。夫役のシャルル・ポワイエの冷酷さと、バーグマンの気品ある雰囲気が対局的で、強烈な印象が残る映画でした。
恐怖・・・
「恐怖映画」は、数々あると思うがこれほど怖い映画は少ないと思う。
映像はすべて綿密に進み、ジワジワと恐怖がしみてくる。
また、1947年の映画でありながら古びない。
そして、イングリッド・バーグマンは美しい。
最高に怖いが、大好きな映画だ。
ゆっくりじわじわと迫る緻密な計画
総合:65点
ストーリー:60
キャスト:70
演出:65
ビジュアル:60
音楽:65
見ているうちにすぐ、普通の人を洗脳していくために立てられた緻密な計画なんだというのがわかってくる。家庭内暴力があっても妻が夫から離れないのは一種の洗脳状態にある場合も多いというが、これもまたそれに近いのかもしれない。ただしかなり意図的に計画的にそれが行われている。夫の緻密さと人の心理を操る知識と技術は相当なもの。それにしても10年前の犯罪から始まって、さらに姪を探し当てて惚れさせ、結婚し、引っ越しさせ、洗脳していく。何ともしつこいというか執念深いというか。バーグマンよりもこの夫のほうの印象が強かった。
しかし物語自体は単純で、最初のほうですぐに誰が犯人で誰が被害者で誰が正義の味方かがわかってしまう。何が背景にあるのかは完全にはわからないのだが、おそらく高貴な人の宝石に関連があるのだろうというのも容易に想像できる。おそらくそれは謎解きよりも夫の行動に焦点を置いた製作者の意図であるのかもしれないが、だから話の展開はすぐに読めてしまって、犯罪物というには底が浅い。
恋愛にこそ、本物の悲劇があるんだよ
映画「ガス燈」(ジョージ・キューカー監督)から。
1944年製作なのに飽きることなく、観終えた。
もちろん、最近の映画に比べれば、
トリックとも呼べないような謎解きであるが、
主演のイングリット・バーグマンを眺めるだけでも
満足してしまうほどの安定感がある映画と言える。
映画冒頭、こんな会話が交わされる。
「私の声は歌手に向かないと思うんです」
「恋してるんじゃないかね?」「えぇ」
「恋でこんなに変わるとは思いませんでした。
今は幸せすぎて、悲劇など理解できません」
「恋愛にこそ、本物の悲劇があるんだよ」
何気ない音楽の先生と彼女の会話だが、
物語が進むに連れて、意味を持つようになっていく。
結婚詐欺に引っ掛かる女性には、耳が痛い台詞かもしれない。
男が彼女に近づいてきた理由は、ある目的のためだったから。
「この家を自由に使うためかもしれません。
堂々と探し物ができるようにね」の台詞で説明がつく。
騙された女性は悲しみに涙するが、
「朝になれば、夜だったのが嘘のような気がしますよ」と
慰められるシーンは、現代と変わらない。
出演者が少ない分、ゆっくり鑑賞できる作品とも言えそうだ。
P.S.
好奇心旺盛のおばさんが時折つぶやく「おやまぁ」の会話が、
物語にどう関係しているのか、気になっている。
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