カイロの紫のバラ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ウッディ・アレンが監督・脚本を手がけ、映画ファンの女性がスクリーンの中から飛び出してきたスターと恋に落ちる姿を描いたファンタジックなラブストーリー。1930年代、大恐慌真っただ中のニュージャージー。セシリアは失業中の夫と愛のない生活を続けながら、ウェイトレスの仕事で家計を支えていた。彼女にとって、つらい現実を忘れられる映画鑑賞だけが心の支えだ。そんなある日、お気に入りの映画「カイロの紫のバラ」を映画館で見ていると、映画の主人公トムが突然セシリアに向かって話しかけてきて……。「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファローがヒロインを務め、「愛と追憶の日々」のジェフ・ダニエルズが劇中映画の主人公トムと彼を演じる俳優ギルの2役を演じた。

1985年製作/83分/アメリカ
原題または英題:The Purple Rose of Cairo
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1986年4月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第43回 ゴールデングローブ賞(1986年)

受賞

最優秀脚本賞 ウッディ・アレン

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジェフ・ダニエルズ
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ミア・ファロー
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映画評論

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写真:Photofest/アフロ

映画レビュー

5.0これぞ憧れの映画

2023年8月29日
Androidアプリから投稿

映画館で見ながらこんなことが起きたら、と夢見ていた。

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あずき

5.0映画好きの夢なのかもしれない

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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こまめぞう

5.0ウディ・アレン監督が映画に送ったラブ・コール‼️

2023年7月8日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

興奮

ウディ・アレンの映画は傑作揃いですが、「アニー・ホール」や「マンハッタン」といったいかにもウディ・アレンみたいな作品と違い、ちょっとファンタジーの要素が入ったこの「カイロの紫のバラ」や「ミッドナイト・イン・パリ」が私のお気に入りです‼️ある日、銀幕からジェフ・ダニエルズ演じるヒーローが「君はこの映画がそんなに好きかい」なんて話しかけてくれて、銀幕を飛び出して客席へやってくる‼️ついでにヒロインのミア・ファローは彼と恋までできる‼️なんてミーハー魂を骨抜きにしてくれるんでしょう‼️主役が出て行った映画の中の騒動や映画会社の困惑ぶりも笑えます‼️挙句にヒーローを演じている本物の俳優ジェフ・ダニエルズまで出てきて、ヒーローを説得する始末‼️結局、ヒーローは映画に戻り、残されたヒロインはとぼとぼ映画館へ。上映されているアステア&ロジャースの「トップ・ハット」の画面を見つめるヒロインの瞳が徐々に輝き始めるラストのなんという素晴らしいことでしょう‼️結局、映画は夢であり、幻想に過ぎないという事を教えてくれたウディ・アレン監督‼️だからこそ芸術としても娯楽としても映画は素晴らしいものなのでしょう‼️彼こそは映画監督である前に本物の一映画ファンであり、そんな彼が世界中の映画ファンに送るラブ・コールがこの「カイロと紫のバラ」なのです‼️

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活動写真愛好家

4.5【”第4の壁を越えた恋・・。夢には惹かれても現実で生きるしかない・・。”映画設定の妙と、若きミア・ファローの映画を観ている無垢なる表情に魅了される作品。】

2022年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 映画館で映画を観る際には、仕事の悩みなどは全て忘れて、漆黒の中、スクリーンに映し出される世界に没入する。
  そして、客電が上がった後に、リフレッシュした気分で映画館を後にする。-

◆感想

 ・今作は、映画大好きなウディ・アレン監督の、”現実と映画で描かれている事は、似て非なるモノなんだよ・・”という優しいメッセージに満ちている。

 ・景気が悪いという事を理由に、仕事もせずに酒ばかり飲んでいる夫を持つセシリア(ミア・ファロー)は、ダイナーで働くも、要領が悪く馘になってしまう。
 だが、彼女には楽しみがあった。それは、映画館で映画を観る事。

 ・ある日、何度も観ていた”カイロの紫のバラ”を鑑賞中、端役の冒険家トム(ジェフ・ダニエルズ)が、セシリアの方に眼をやり、画面から出て来て彼女に語り掛ける。
ー このシーンは、今でも覚えている。-

 ・トムは色のついた現実世界を楽しみ、セシリアは憧れの映画スターとの逢瀬を楽しむ。

 ・混乱する”カイロの紫のバラ”の出演者達。オロオロする映画関係者の姿も可笑しい。

 ・だが、トムを演じていたギルの言葉を信じ、セシリアは家に戻るのだが・・。
 - ここは、可なり切ない・・。ギルはハリウッドにセシリアに一言も告げずに戻っていたのだ。-

<ギルに見捨てられ、家にも戻れないセシリアはいつも通う映画館に行き、銀幕の中で繰り広げられる物語をハンカチを目に当てながら観ている。
 涙を流しながらも、その表情は映画を観る喜びに溢れている・・。
 今作は、映画って、矢張り良いモノだなあと思わせてくれる作品である。>

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NOBU