俺たちに明日はないのレビュー・感想・評価
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打たれないで
「俺たちに明日はない」(日本語)
1930年代にアメリカ中西部で銀行強盗と殺人を繰り返したカップルの物語。
なぜか、倫理観に反して不人道的なことをしている彼らに感情移入してしまう。1930年、世界恐慌で経済が落ち込んでいたアメリカ。そんな中、彼ら2人もまた生きるということに必死だったのであろう。そして欲に限りなく忠実だった。車が走り出す時の西武の音楽とクライドの粋な男前とボニーのセクシーさが相まって、いけてる2人組だった。兄に対するクライドの想いとか、ボニーとクライドのどうしようもない恋のぶつけようのない不安や混沌。そんなのが渦巻いて気づいたら2人の虜になっていた。無闇に人を殺したりしないし、気さくなクライドが犯人としてかっこいい。
2人は、特にボニーは死を予測していたみたい。母親の、どうせ捕まっちまうんだよという発言が、かなり象徴的で、それがボニーを一層死というものに近づける。最後、2人が蜂の巣になるシーン。あそこで打たれないでくれって祈る視聴者は多かったと思う。それくらい、最後の2人は幸せに満ちていて、これからってときで、あああ、爽快感の中の不安と、焦燥感と、死というものに近づく感傷的な気持ちを抱えた男女。したことは確かに悪いのだけど、やっぱりかっこいい。
Suit season 4-8
ショーンケイヒルがハーヴィーとジェシカをfirmで待ち伏せして使った
→ギリス産業の取引ファイルを押収しに
→→ジェシカがその返しで、ボニーアンドクライド引用
ラストシーンが象徴するアメリカ・ニューシネマの夜明け
フィルム・ノアールの暗さのない犯罪映画。1930年代のファッションに包まれたフェイ・ダナウェイが美しくカッコイイ。ウォーレン・ベイティ、ジーン・ハックマン、マイケル・J・ポラード、エステル・パーソンズのキャスティングも嵌る、映画ならではの見応えとアーサー・ペンの軽快な演出の新しさ。暴力表現解禁の先駆けを象徴する衝撃のラストの迫力に息を呑む。
【自業自得の”死のダンス” 学生時代に観た際から感想が変わってしまった作品。】
学生時代に名画座で観た際には、映画好きの友人から”アメリカン・ニューシネマ”の代表作の一作と紹介され鑑賞。
ボニーとクライドの反体制的且つニヒリズムも感じられる台詞に引き込まれたものだ。
あれから幾星霜。
久しぶりに鑑賞したが、
ボニーの”初めは世界を征服したつもりだった・・”と言う後悔の台詞を始めとして、義賊を気取って始めた銀行強盗家業の愚かさに気付いていく彼らの姿が哀切であった。(モスだけ、相変わらずであったが・・。)
<余りない事なのだが、今作は久しぶりに鑑賞して感想が変わった作品。私が、”世の常識”とやらにどっぷりと浸かったからであろうか?>
ボニーアンドクライド
映画の教科書を書き換えた作品。
フレンチニューウェーブで映画界が揺らいでいる中、それを受け入れ技術を取り入れたハリウッドで当時数少なかった実験的な作品。
映画のテーマから撮影方法、編集技術など、それまでのハリウッド作品には見られなかった方法がたくさん使われています。一番有名なのは最後のシーン。時間軸を無視した編集は、映画の教科書を完全に書き換え、芸術としての映画の幅を広げました。
映画の一番大切なキャラクターにして見ても、ロマンスにクライムが絡み、コメディーテイストで進んでいく、かなり複雑で実験的でした。そこにさらに複数のブラックなテーマを織り交ぜているので、さらに複雑になっています。
私の個人的な意見としては、その実験的な部分の副作用として、キャラクターアークに違和感を感じてしまいました。特にボニーとクライドの両方に。
ボニー
退屈なウェイトレスの人生を抜け出したいため、偶然見かけたクライドに一目惚れし、ついていくことに。そこから男らしい犯罪者のハードボイルドさに惹かれていく。しかし、彼には男らしくない面もたくさんある。しかし、彼への愛は変わらず、一緒に犯罪者の道へと。
クライド
男らしく格好つける部分もあれば、床では育児ない様子も見せる。兄弟仲良しでいい人感も溢れる。ボニーに強く当たるときもあるが、実はそんなことないのよー。って感じのキャラ。
やっぱりこのキャラクターに魅力というか、感情を感じられなかった。コロコロ変わる感情についていけなかったという感じ。このコロコロ、リズムやジャンルが変わるのが一番実験的な部分だけに、そこがうまくまだ繋がってなかっていないような気がしました。
映画の歴史的に見て、外せない映画だとは思いますが、映画を楽しむ現代の視聴者からすると、少し読解が難しいのかなと思いました。
予想外の能天気さにびっくり
ボニー&クライドのカップル強盗の連続強盗殺人逃亡劇
という程度の予備知識しか無かったので、もっと暗い作風だと想像してたのだが
何この作品全体に漂う妙な能天気さは?
全編通じて何か陽気なカントリーミュージックのBGM流れてるし
年配の家族と警察や保安官以外、割と二人に好意的だし
(貧乏人からは盗まなかったので、世間では義賊的扱いだったという事情はあるけど)
終始二人だけかと思いきや、共犯者三人もいて一時は疑似ホームドラマ状態だし
逃亡中だと言うのに、不用心に街中ウロウロするし
まあそれだけ1930年代の不況のアメリカは狂ってたということなんだろうな
それにしても、その狂った時代のアメリカとは言え、いくら相手が強盗殺人犯でも丸腰の相手をトミーガン(ドラム型弾倉で50発ぐらい連射出来るサブマシンガン)でハチの巣は、当時の感覚でもアウトだと思う
まああれは保安官の私怨の分が多分に入ってそうだけど
あと気の強い女が集団を引っ張って破滅に向かう図式は、連合赤軍を思い出した
余談だが、ドラマ版「ワイルド7」に、この作品をモチーフにしたようなエピソードがある
サブタイトルは「200KM/H心中」
カップルが偶然手に入れたサブマシンガンで強盗を繰り返しながら逃亡
たまたまレギュラー悪の組織の武器輸送用トラックを盗んでしまい、その組織にマシンガンでハチの巣にされて二人揃って死亡
そのカップルの男性を演じたのは、前年に「帰ってきたウルトラマン」で主役の郷秀樹を演じた団時朗さんだった
ラストは凄まじい!!
驚愕なラストまでは意外にホノボノと話が展開されている印象を持つが希望は無い。
時代との関係性で銀行強盗をしても大した儲けにはならず日常の退屈からスリルを求めているだけの空しさも感じる。
強盗の場面も少なく追われている緊迫感も薄くチョットした拗れた人間模様が頻繁に描写されているようで退屈感は否めないがF・ダナウェイの魅力ある存在感で解消出来ている気も。
C・W・モスの現代で観ると羨ましい程のヴィンテージな風貌に興味心を煽るスタイルで。
凄まじいラストの前に愛し合えたコトが一番の幸せで多少の美化はあるだろうが本当に存在していたボニー&クライドの実話に驚愕する。
名優達の演技が光る名作。冒頭のボニーとクラウドが出会う場面に漂う雰...
名優達の演技が光る名作。冒頭のボニーとクラウドが出会う場面に漂う雰囲気が何とも言えず好き。最初から最後まで目が離せない展開で、そのまま突き進む息を飲むラストシーンは何度観ても衝撃的。
歴史的名作
これがニューシネマ!!!
歴史を感じるけれど、古臭さは一切感じない名作!!!
母がこの作品が好きなので、多分幼い頃に一度観ているはずで…
やっぱりラストシーンは幼いながらに印象には残っていたんですよね。
でも、改めて見返して良かった!!!!!
どこか鬱屈した日々を送り、
大人に、
社会に、
自分に、
そして毎日に漠然とした不満を抱える…
「何かやってやりたい!」という思いや、
'何か'に対する憧れから、
思いもかけぬ方向に流されていく若者。
切なくも共感出来る、青春物語。
やっぱり名作ってすごい!!!
痛快傑作!
中学生の頃見て面白かった記憶があり、GWを利用して再度見てみましたが…やはり面白かった!起承転結のお手本だと感じました。
そして何よりも、ボニー役のダナウェイさん、今の女優さんより凄く綺麗です!しかし、現在は…老いは怖いと実感しました。
これがアメリカンニューシネマか……
独特のカット割り、衝撃のラスト、その時代を反映してたなあ。
ボニーについて、最初は可愛げあって好きだったけど途中から、ただのわがままなやつに見えてしょうがなかった。だから共感というより悪い事するとこうなるよっていう作品だと思ってみてた。
でもこれが青春ものとしても見れるから驚きで、どこか全体的に爽やかさが漂っているのだ。
これまた
もっと若いときに見ておけば良かった作品。
爽快に物事が進んでいくと思えば、やはり一波乱あり、そして最後。
明日に向かって撃てもそうでしたが、この時代のラストは凄く綺麗ですね、ハッピーエンドとか映像がとかではなく。
今見ても面白いと思える作品だとおもいました。
母親から自分へ
この作品は母親が昔に見たことあるって聞いたので自分も見てみました。
ちょっと長いなって感じるときもあったけれど、暗い感じに描かれてないからよかった。今となってはどのシーンも絵になる。最後のシーンは母親から注意されてたので準備してたけれど、そんなでもなかったから安心でした。
ボニーとクライドに愛着を持ってしまうような作品。
独特のペースで進むので覚悟が必要
1930年代にアメリカ中西部であった連続武装銀行強盗。その強盗ギャングのボニーとクライドを中心に、クライドの兄夫婦ともう1人も合わせた仲間との逃避行を描く。
内容は過激で、アクションも豊富なわりに話は坦々とスローペースで進む印象。この時代から始まる、「アメリカン・ニューシネマ」の先駆けの映画らしい。反社会的な主人公達の心情を描き、ラストは結局社会に屈するか暗い結末に落ちる映画のこと。確かにそれまで、めでたしのエンディングがメジャーだったとすれば、この映画はハリウッドに新風を巻き込んだし、その後の映画の流れも変えたことになる。そう思って観てみれば、面白いかもしれない。
ブランシュというキャラクターが叫んだり足をひっぱったり観ていてイライラするのだが、そういう役柄なんだろう。でもやりすぎだと思う。しかも彼女がアカデミー主演女優賞を取っているというんだから驚きだ。あのやりすぎ演技が受けたのか!
波乱万丈の強盗人生が淡々と描かれている
実在した銀行強盗一味の生涯を描いた作品。
伝記というか客観的事実を時代毎に追っていくような作りで、
まとまりのあるストーリーとして見ると蛇足が多いし、
逆にヒューマンドラマとしての描写は物足りない印象。
ただ映画史に残るラストシーンは必見
ボニー・アンド・クライド
見たのは3度目かな。
おばさんが途中でギャーギャー騒ぐのがどうもダメ。こっちまでおかしくなりそうな気分になりそうで。
ストーリー良し。俳優良し。見て損はないと思う。ただ邦画タイトルはクソ。
映画観たな~って気持ちになれる。
いや~良かった~。なんでろう~名作を観ると邪心無く観れるのは?純粋な気持ちになれる。カップルが人を撃ちながら強盗の旅に出る実話を元に作られてるんだけど実話とはかなり美化して作ってあるが何か犯罪者なのに純粋でこのカップルが羨ましく映ってた。当時はグロは御法度なので銃撃シーンなんて安心して観れる。それでも当時としてはグロかったかもですけど。
希望の映画
これまで見た中では、一番、フェイ・ダナウェイが綺麗に見えましたね。なんていうか、もっとタフな女性のイメージがありましたけど、こうやって可愛らしさも出せるんだなって、ちょっと惹かれましたね。
ニューシネマってだけあって、単純な終わり方はしないんだろうなぁって思いながら観てましたけど、なんだか不思議とハッピーな気持ちになりましたね、この作品。なんでしょ、これ。やっぱり、ボニーがそれでも幸せだったのではないかって感じさせるものがあるからですかね。そしてクライドもやっぱり幸せだったんだろうって感じるからですかね。
無茶苦茶だし、人も殺してますけど、こうやってしか生きられないし、これが彼らの生き方で良いんだって感じさせてくれました。これはある意味、希望の映画なんだろうって思いました。
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