おかしなおかしな大泥棒

劇場公開日:

解説

高度に発達した文明のヒズミから飛び出した若者が、あふれる反抗心と明晰な頭脳で泥棒稼業を始める、というコメディー。製作・監督はバッド・ヨーキン、テレンス・L・スミスの原作を「ゲッタウエイ」のウォルター・ヒルが脚色、撮影はフィリップ・ラスロップ、音楽はヘンリー・マンシーニ、編集はジョン・C・ホーガーが各々担当。出演はライアン・オニール、ジャクリーン・ビセット、ウォーレン・オーツ、ジル・クレイバーグ、チャールズ・チオッフィ、ネッド・ビーティ、オースティン・ペンドルトン、グレゴリー・シェラ、マイケル・マーフィー、ジョン・ヒラーマン、アラン・オッペンハイマーなど。

1973年製作/アメリカ
原題または英題:The Thief Who Came to Dinner
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1973年4月21日

ストーリー

ヒューストンにあるコンピューター・センターをクビになったウェブスター・マッキー(ライアン・オニール)は何を思ったのか突如、泥棒になる決心をした。まず独学で泥棒になるために必要な秘術を習得し、故買屋(ネッド・ビーティ)を見つけだした彼は、初仕事として、実業家ヘンダリング(チャールズ・チオッフィ)の家に狙いをつけた。仕事は難なく成功し、宝石を手に入れた上に彼の弱みまで握ることができた。気をよくした彼は、この壮挙の記念をして襲った金庫にチェス・ゲームの駒と、その駒の動きを示すメモを残してくるほどの余裕をみせた。次にウェブスターは、ヘンダリングを脅迫して素晴らしい宝石の所有者たちを紹介させた。ある日、彼は元社交界の名花ローラ(ジャクリーン・ビセット)と知り合い、2人は協力して仕事をすることにした。それからというもの、狙った獲物は必ずいただき、連戦連勝。やがて世間から“チェス泥棒”と呼ばれ、注目を集めるようになった。その頃、次々に大きな宝石を奪っていく“チェス泥棒”をやっきになって捜査していた保険会社の調査員デイブ(ウォーレン・オーツ)はようやく2人をつきとめたが、その確証は掴めなかった。それどころか、ウエブスターとデイブは親近感さえ抱き合うようになった。その頃ウエブスターは、大物中の大物、自然博物館に展示されてある350カラットのモキノー・ダイヤを狙っていた。持っている知能と技術を結集し、湖のほとりに借りた家で、すべての準備を完了させると、牧師の衣装を身につけ、出発した。またまた大成功、と思ったが今度はそうはいかなかった。ダイヤは手にいれたものの、警備員に肩を撃たれ館内に閉じ込められてしまったのだ。シャッターを破って辛うじて脱出した彼は、近づいてくるパトカーを尻目に湖へ。湖からローラの操縦する水上飛行機で大西洋に待ちうける故買屋の船へと飛び、反転してヒューストンへと、予定通り仕事を完了させた。翌朝、ウエブスターとローラは勝ち誇ったようなデイブの訪問をうけた。彼は肩に傷をうけたウエブスターがウンウンうなっているはずだと確信していたのだ。だが彼はトレーニング・スタイルで走り回っているではないか。この納得できない光景を眼の当たりにしては引き返さざるを得ない。しかし、ウエブスターもデイブが去ると力つきて気を失った。今や順風満帆のウェブスターは、とあるウインドの中の金と銀のチェス・セットがほしくなった。早速、その晩、参上したが、そこで待ちうけていたのはデイブだった。万事休す。しかし、逃げるウエブスターをデイブは捕らえようとはしなかった。会社をクビになった彼は、自分もウエブスターのように楽しく、新しい人生をやり直そうと思っていたのだ。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ライアン・オニールとジャクリーン・ビセットとの共演が売りの70年代...

2019年6月29日
Androidアプリから投稿

ライアン・オニールとジャクリーン・ビセットとの共演が売りの70年代らしいフツーの娯楽映画。毒にも薬にもなりません。のんびり観ているのがよろしい。

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もーさん

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