王女メディア

劇場公開日:

王女メディア

解説

詩人・作家・映画監督として活躍したイタリアの異才ピエル・パオロ・パゾリーニが、20世紀を代表するソプラノ歌手マリア・カラスを主演に迎え、ギリシャ悲劇「メディア」を映像化した作品。イオルコス国王の遺児イアソンは、父の王位を奪った叔父ペリアスに王位返還を求める。ペリアスはその条件として、未開の国コルキスにある「金の羊皮」を手に入れるよう要求。旅に出たイアソンは、コルキス国王の娘メディアの心を射止め金の羊皮を持ち帰る。しかし王位返還の約束は反故にされ、イアソンはメディアと共に隣国コリントスへ向かう。そこで国王に見込まれたイアソンは、メディアを捨てて国王の娘と婚約。裏切られたメディアは復讐を決意する。2022年3月には、特集企画「パゾリーニ・フィルム・スペシャーレ1&2」(ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか)にてリバイバル上映。

1969年製作/111分/G/イタリア・フランス・西ドイツ合作
原題または英題:Medea
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2022年3月4日

その他の公開日:1970年7月17日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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MEDEA (C) 1969 SND (Groupe M6). All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0期待度◎鑑賞後の満足度○ 期待していたものとは少し違っていたけれども映像で語るとはこういうことかと再認識させてくれたので評価は高いです。ただ、観る前に少しギリシャ悲劇の知識を持っていた方が宜し。

2025年1月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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もーさん

3.5中世風景の再現は見事!

2023年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ギリシャ悲劇「メディア」を主演マリア・カラスで映画化したピエル・パオロ・パゾリーニ監督作品。
「メディア」=「妻を裏切った夫への復讐劇」だが、中世風景を再現した映像は衣装・ロケ地など含めて、女の情念を描き切ったあたり、本当に見事!

ミノタウロス(上半身は人間、下半身は四つ足獣)の語りから始まり、王女メディアと周りの男達による「青年の生贄シーン」というシーンへ移るが王女メディアの「種に生命を与え、種とともに蘇れ!」というセリフから「五穀豊穣を祈る中世の儀式」と分かる。

ミノタウロスが語った国王の遺児が、国を乗っ取った叔父に「国を返して欲しい」と頼むと国王から「遠い所にある“黄金の山羊の毛皮”を取ってきたら国を返そう」と言われて金羊毛皮を探しに行く。
メディアと一緒に金羊毛皮を取って戻ると、国王には約束を反故にされた男はメディアと国外で愛し合う。
その後、時を経て、男がメディア以外の女性(ある国王の娘)と愛し合うようになったため、メディアは男への復讐を誓って……といった悲劇。

この映画では様々な音楽が流れるが、日本の三味線を使った音楽などは「えっ!」というささやかな驚きあり。

もちろん音楽だけでなく映像面でも意表を突かれる場面多数あり。
やはり、終盤がインパクト強烈だった!

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たいちぃ

3.0難しい

2022年10月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知識がなくて難しかったけど冒頭の掴みとか好き。

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ルル

2.5パゾリーニ初体験。勉強のために鑑賞した。

2022年5月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

評価するに難しい映画だ。正直、私は何を言いたいのかわからない映画だ。神話を古代信仰のままに映像化したのかなとも思ったりする。

マリア・カラスを除けば、出演者は素人ではないかと思った。カラスだって本業はオペラ歌手だ。また、神話の残虐なこと。この映画のように表すのが真実ではないかと感じる。

一度はパゾリーニ作品を鑑賞しなければと考えていたので、良い経験だった。但し、私の好みではない事は確かだ。

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いなかびと