エネミー・オブ・アメリカのレビュー・感想・評価
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2020年、また恐ろしい法案が成立した
見直してみたけど、今はGPSが当たり前になってるからわかりやすいけど、NSAの通信衛星や盗聴・盗撮のハイテクに圧倒された。これが1998年の話なのだから、最新の技術はもっとすごいのだろうなぁ・・・と怖くなるし、NSAの横暴さに腹が立ってくる。
一つの殺人事件。監視社会を現実化しようとする国家保安法に反対する下院議員が事故に見せかけられ殺された。その現場をザヴィッツという男性がバードウォッチングのためにビデオを設置していたことがわかり、NSAの行政官レイノルズ(ジョン・ヴォイト)が回収するように指令を出す。ハイテク職員、元特殊部隊、完璧なまでに監視、盗聴を駆使して撮られたビデオテープを奪おうというものだ。
ザヴィッツが弁護士ディーン(ウィル・スミス)にテープを渡したかどうかもわからないのに執拗なまでにディーンを追うNSA。ついには彼を貶めるためにでっち上げ陰謀論を炸裂させ、弁護士事務所をクビにするまで追い詰めた。わけのわからないディーンは逃げられるのか??というストーリー。
ウィル・スミスのマヌケ弁護士ぶりがラストへのやけっぱち作戦で開花するプロットも最高に面白いし、途中の逃亡シーンで最後にPANTSという盗聴項目が残ったシーンも面白かった。それに何といっても怖くなるのが監視・盗聴の世界。日本でも特定秘密保護法、共謀罪などスパイ防止法に匹敵する法律が成立して、個人のプライバシーが奪われつつある。さらに2020年のスーパーシティ法案では銀行口座も筒抜けになるということだ。
映画の中にも銀行口座が筒抜けになり調査されるシーンもあるし、簡単にクレジットカードを凍結することもできる。完全なキャッシュレス化を目指す政府の狙いもこの映画を観ると一目瞭然。ウィル・スミスがたまたま小銭を持っていたから公衆電話を使えたけど、ホテルには泊まれない最悪の状況だ。
最後に出てくるブロードキャスターのラリー・キングによる「監視する側も監視しなくてはならない」という言葉が最も的確。結局は大統領や政府の保身のためにある法律なんだから、国民にはプライバシーはないということ・・・
ずば抜けた利口か?大馬鹿か?
家族が味方で心強い
98年作品
まずは恐怖。政治目的の暗殺、そしてそれが発覚せぬよう執拗な監視、追...
メッセージ性が強い
悪者はもっと苦しむべきだ!
むか〜し昔、【スパイ】的な職業に憧れ的なものを感じていたのを思い出した作品。(笑)
変な機械使ってピピッ〜っと暗号を入力してっと…。
まぁ遠く昔の話でそんな死と隣り合わせの恐ろしい世界なんて触れたくもないと思う現在の私。
しかしこの作品でのことは、今の世の中容易いことなんですよね、、。便利になった反面…怖いなぁ…関わる事もないだろうけど。←ってのがこの主人公の話しだけど(笑)
リアルにFaceb〇〇kやらTwitt〇〇やらですら…怖い話しがあるし、本当身近な問題なのかもしれない…。
作品は結構ハラハラドキドキできて楽しめたんだけど…
結末が…あっけなさすぎるかなぁ…。あんなに頑張って逃げて、うま〜い事こじつけたけどズバーンで終了。
ん〜。もっと悪者に苦しんでほしかった(笑)
陰謀もの大衆娯楽アクション
演技・主題・物語が高次元でうまくバランスされた秀作
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 70
監視社会という物語の主題もいいし、それに巻き込まれて戦っていくウィル・スミスのスピード感のある演技とジーン・ハックマンのしぶとい屈折した演技もいい。そういえばジーン・ハックマンは以前にも盗聴を主題にした映画「カンバセーション 盗聴」で同じような役をやっていたが、今回のほうがよりプロらしく用心深い。また技術的な背景がいっぱい出てきて、どのようにハイテク技術が我々を監視し使用されているかというのが怖いながらもおおいに興味をそそられる。
最後に作戦が失敗して追い込まれた二人だが、それでも諦めずに異なる二つの事件を関連させて望みの薄い賭けに出るところも奇抜で面白い。ちょっとその賭けが都合よくいきすぎかなとも思うが、それはよしとしよう。
しかしこれだけハイテクな監視体制を国家規模のシステムで確立されてしまうというのは、国家の安全といういい面もある一方でやはり怖いことだ。今回のようにその情報をどう悪用されてしまうかわかったものではない。これは映画だけの話ではなく、アメリカ・イギリス等が運用している通称「エシュロン」という監視システムが世界のあらゆる通信を監視しているというし、私たちの通信もすでに盗聴されているのだろうと思うとやはり怖いことだ。しかしそれが技術の発展と共に現実のことになっているのだろう。
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