「時代の映画」ウォール街 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
時代の映画
劇場公開後に民放テレビの吹替放送で観た。まさにバブル経済真っ只中の時代の証券業界のマネーゲームで、今となっては見慣れた光景かもしれないが当時は新しかったのだ。
チャーリー・シーンは『プラトーン』に続いてのストーン監督映画主演だが、この映画の肝はやはりマイケル・ダグラス演じる悪役のゲッコーだろう。彼が主人公のピカレスクとして観ることもでき、実際ゲッコーに憧れてファッションを真似たり、証券業界に身を投じたりする若者が大勢いたという。ストーン自身は主人公の父親(演じてるのもチャーリーの父親マーティン・シーン)の考えに近く、ゲッコーのような人物には批判的だったので忸怩たる思いがあったようだ。僕も普通にゲッコーを悪役として観たので、いかに魅力的な悪役であっても憧れたりは全くしなかった。映画は普通に面白かった。やはりこれもエポックメイキング的な映画ですかね。
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