「65年経ってもアメリカの問題はそのまま」ウエスト・サイド物語 豊島区のはずれさんの映画レビュー(感想・評価)
65年経ってもアメリカの問題はそのまま
「午前十時の映画祭」で見ました。小さいスクリーンとはいえ、ほぼ満席。
ニューヨークの裏町の風景とバレーっぽいダンスがカッコよくて、違和感なく意外とマッチしますね。バーンスタイン作曲の音楽も躍動感のある曲が多く、最後は悲しい展開ですけど、ワクワクするシーンが多いですね。
人種差別、移民問題、経済格差等、65年経ってもアメリカの状況は変わらないので、今見ても決して古く感じません。変わらないことの方が問題ですけどね。
仕立屋でマリアをはじめとする縫子が歌っていた後に、オーナーがそれを叱るのですが、それに対して縫子が「ミシンはシンガーだ」というセリフに笑ってしまいました。
主役の2人とも、歌は吹き替えになっていたそうですが、見事なリップシンク。
マリアのナタリー・コール以外、メインキャストの4名は90歳前後でご健在だそう。
この映画がきっかけでジャニーズができたそうなので、その後のことを思うと、考え深いです。
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