「アメリカの分断(人種差別で引き裂かれる恋人たち)を描いた不朽のミュージカル映画」ウエスト・サイド物語 琥珀糖さんの映画レビュー（感想・評価）
アメリカの分断(人種差別で引き裂かれる恋人たち)を描いた不朽のミュージカル映画
1961年作のミュージカル映画です。
ブロードウェイで1957年から上演されているミュージカルを元にし、
またストーリーはご存知「ロミオとジュリエット」の現代版ですね。
ニューヨークのウエストサイド・マンハッタンが舞台。
シャーク団=プエルトリコ系アメリカ人少年の不良グループ。
ジェット団=ポーランド系アメリカ人少年の不良グループ。
２つのグループの対立が、縄張り争いから《決闘》になり、ナイフを持ち出した少年がいた事から
悲劇が起こります。
シャーク側のマリア(ナタリー・ウッド)と、
ジェット団側のトニー(リチャード・ベイマー)2人の燃え上がる恋の炎。
移民間の対立から祝福されない恋の悲劇。
２階の窓辺のマリア、外階段途中のトニーが歌う「トゥナイト」
最高に美しいシーンそして歌声です。
アカデミー賞10部門受賞との事ですが、素晴らしいです。
装置も舞台的ですし、撮影したショットは一枚一枚絵であり写真になります。
「トゥナイト」「アメリカ」「マンボ」「クール」「マリア」と、これだけヒットした名曲揃いなのも
驚きます。
作曲はレナード・バーンスタインですから、当たり前と言えば、当たり前(笑)
ダンスはジョージ・チャキリスですよ！！
本当にポジション取りの完璧な事。
今だに両手と片足を高く上げたスチール写真は鳥肌ものです。
完璧に美しいですね。
ナタリー・ウッドなどの歌はプロ歌手の吹き替えですが、
マリアの曲を歌ったマーニ・ニクソンの澄んだ伸びやかな歌唱。
彼女の声有ればこそ。
彼女の貢献は絶大です。
(日本語吹き替えのジョージ・チャキリスの声はなんと沢田研二。よく引き受けましたね)
今観ても最高のミュージカル映画。
スティーヴン・スピルバーグのリメイク版も評判が良いので早く観たいです。
舞台、ご覧になっていらっしゃるのですね♪
博識なレビュアー様が「映画ファンが集まるとサウンドオブミュージック派かウェストサイド物語派に分かれる気がする」と仰っていましたが琥珀糖さんはサウンド〜派ですね^ ^
本日、息子からインサイドヘッド2に誘われたので、字幕上映館を探しにログインしましたが、、、
見つからない〜！
東京には僅かばかり字幕もあったようなので、
関西方面にもあるはず。気長に探してみます。
琥珀糖さんへ、共感とコメントありがとうございます。
この作品のジョージ・チャキリスのダンスのキレとスマートさは別格ですね。若い頃ダンサーとして「紳士は金髪がお好き」「ホワイト・クリスマス」「ショウほど素敵な商売はない」などに端役で出演していますが、残念ながら印象には残っていません。この名作の出演で一気にスターダムにのし上がり、日本での人気も凄かったようです。主演作の「太陽の帝王」「633爆撃隊」の1960年代では、クラウディア・カルデナーレと共演の「ブーベの恋人」が個人的に忘れられません。不器用で一途なイタリア青年ブーベを好演しています。俳優として役柄に合って個性が生かされた代表作の一本と思います。
ヒッチコックや黒澤明監督始め、古い映画のレビューで共鳴できれば光栄です。それではまた、こちらこそ宜しくお願いします。
琥珀糖さん、「ウエスト・サイド・ストーリー」にコメントありがとうございます。
なんだか、大袈裟にお褒めいただいて恐縮です。
琥珀糖さんのレビューにコメントが書き込めなかったので、こちらにコメントさせていただきます。
「ウエスト・サイド物語」は何度も観ていますが、初めて観たのは沢田研二や大竹しのぶが吹替えしたテレビ放映でした。放送その日まで、歌も吹替えているのだろうと思ってましたが、サスガに歌はオリジナルに字幕でしたね。
今も車を運転中に聴く音楽はこの映画のサウンドトラック盤が一番頻度高いです。
レビューは、好きすぎて纏まらず書きかけのまま、です😅
スピルバーグ版、本当に素晴らしい映画でした。
ワイズ版を越えることは誰が監督しようとも不可能。
オリジナルを尊重しつつ別の映画に仕上げていると感じました。
リメイク版はやっぱりこれを超えられなかったですね。でも力作ではありました！^ ^
チャキリスと言えば「ロシュフォールの恋人たち」もなかなか良かったですよね！
