「リベンジ成功!歴史に残る傑作」インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
リベンジ成功!歴史に残る傑作
見事に2作目のリベンジを果たしました!
最高です!
これぞ「ザ・映画」です!
ルーカスとスピルバーグの反省がひしひしと感じられます。
厚みを増したストーリー。
キャラクターの深掘り。
エネルギーに満ちた明るい作風。
人の様々な情感を刺激する要素が多彩に盛り込まれています。
そして、そう!この人!
ジェームス・ボンドasショーン・コネリー!!
彼なくしてこの名作は決して生まれませんでした。
公開当時は、インディの造形ベースにジェームスがあったなんて微塵も知りませんでしたが
「インディのお父さんが務まるのなんざコネリー・ボンド以外にいない!」ってめーっちゃ納得しましたからねー。
ヒロインは007「ムーンレイカー」&「ユア・アイズ・オンリー」を思わせる知的美女。
(てか「美しき獲物たち」にて史上最年少ボンドガールやってます。タニア・ロバーツとグレース・ジョーンズが濃すぎて印象薄いですがw)
ヘンリー・パパの人物像はコネリーが大きく修正&再構築。
コネリーが役に付与したイメージはサー・リチャード・フランシス・バートン(アラビアン ・ナイトの翻訳者・冒険家)だそうだから、ヘンリー・パパの若かりし頃はインディ以上の冒険家という事になります。
作中ではいかにも机に向かっているだけの温厚な学者に見えますがそれは見せかけだけで、かつての彼は息子の想像を超えるヤンチャ親父。
インディに出来る事ならすべて彼以上に上手くやれた、って事なんですね。
(なんたってジェームス・ボンドですからねぇ(笑))
そうでなきゃ、次から次に起こるハプニングにあんな余裕で対応出来ません。
彼を単に世間知らずのお荷物老人と見做してしまったら各シーンの面白さは伝わりきらない事でしょう。
寄る年波には勝てないから、いかにも温厚じーさんのような顔して、そらっとぼけてるだけなんですね。ジュニアも観客も騙されちゃいけませんよ?(笑)
舞台はナチスによるオーストリア併合の1938年。翌年、ポーランド侵攻によって第二次世界大戦が勃発します。
ナチの党大会、焚書、脱出に使うはツェッペリンですよー!(ヒンデンブルグの爆発は1937だから違うやつだね)
歴史の厚みに加えて、ジョーンズ父子の交わすエモーショナルで軽妙な会話。
数々の007やスターウォーズオマージュ。(ワルサーPPKとか、ダースベイダーのテーマとか。もうニヤニヤしっぱなしw)
それだけでも感情揺さぶられまくりですが(こういうのを若者達はエモいっていうんでしょうね)
本作の白眉は主題にこそあると思います。
最後にヘンリー・パパが得たと口にする「光」ですね。
それは、巨万の富でも最高権力でも名声でもなく、永遠の命でも幻の遺物でもない。
真実の深い「父子の愛情」だったのではないでしょうか。
アクション・脚本・演技・演出・テーマ性、いずれにおいても本当に素晴らしいです。
ネズミのシーンなんて、感染症への配慮からそこら辺のネズミは使えないので、スタッフがわざわざ2000匹を繁殖させたとか!
CGでもロボットでもなく「本物」のネズミ2000匹ですよー!
究極のリアリズムです。
そういう数々のこだわりが、本作随所に満ち溢れています。
すべてにおいてシリーズ最高傑作だと断言致します。
インディ・ジョーンズ、最高!です♪
(ここでやめといても良かったのになー。3部作で良かったんじゃないかなぁ・・・)
おはようございます。
ご無沙汰です。
インディ・ジョーンズのラスト作へ一直線状態でしょうか?
前から疑問に思っていたのは、何で”インディアナ・ジョーンズ”じゃないのかな?と言う事です。(語呂かな)
教えて!pipiさん!(By 夏休みに入った小学生の電話質問コーナー。)では。