「キーティングはその後どうしたのか…」いまを生きる komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
キーティングはその後どうしたのか…
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何度観ても胸が締め付けられる映画。
ニールの父が、どの様に彼と接し続けてきたのかが透けて見える。自分の価値しか認めず、子供の不完全性を悪とし服従を求める。それは母親に対しても同様なのだろう。その結果、母親も子供に同情こそすれ父への服従を促す。
そんな環境にいた彼が全寮制の高校に入り、キーティング先生や演劇と出会う。その時間は自分を取り戻し、いまを生きていると実感できる時間であったことだろう。
だが結局ニールは、父の呪縛から解き放たれることはなく自ら命を断ってしまう。このときのキーティングの胸中はいか程ばかりか…。
最後、教室から去るキーティングに対してトッドが机の上に立ち、キーティングの教えを受け継いでいく意思を示す。半数くらいの生徒が、それに倣う。
ありがとうと応えるキーティングの表情がなんとも言えない。
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