イースター・パレードのレビュー・感想・評価
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背後にある信頼関係が胸に沁みる。
<映画のことば> 来年のイースターは、君が歩けば大騒ぎだ。 カメラマンが殺到する。 一年後、注目の的は、彼女ではなく君だ。 <映画のことば> バラはしおれても、次のバラが咲く。 古い愛がしおれても、新しい愛の花が咲く。 詩の世界はそうでも、現実には二度目のチャンスはない。 「次の時」は、決して来ない。 二度目の幸運はないのよ、この私にはね。 だから、出直すことに決めたわ。 決めたのに、まだ心は揺れている。 ただ居酒屋で踊っていただけとはいえ、もともと踊ることには興味・関心があり、そして踊ることが好きだったのではないでしょうか。ハンナは。 酔った勢い…そして、長年連れ添ったパートナーに見捨てられた反動とはいえ、彼女の才能を見逃さなかったヒューズも、やはりずば抜けた才があり、超の字が付く一流のダンサーだったのだと思います。 最初は文字どおり「右も左も分からなかった」ハンナが実力を伸ばし始めたのは、ファニータという芸名を改めて(素性を隠さず、ドイツ系移民としての?)本名を名乗り始めてから。 その背後にあるのは、ハンナとヒューズとの信頼関係であることは、疑いようもないでしょう。その温かさも、胸に沁みます。 その題名となっているとおりに、要所要所で「イースターパレード」を基軸としながら、華やかな歌とダンスとに溢れ、その両方を存分に楽しむことができるというだけでなく…。 いわば「脇筋」として縦横に入り乱れる大人の恋の駆け引きも相俟って、最後まで楽しみながら観ることのできた一本でした。評論子には。
注文してもらえないレストラン。注文してもらっても食べてもらえないレストラン。
「テアトル・クラシックス」の第一弾「愛しのミュージカル映画たち」だって? 見ます、全部見ます!と勢い込んだにも関わらずですね。日替わりです。1本/日で、時間が16時台開始。 「見たくても、見れねーーー!」 いや、ちょっと、この時間に八丁座さんに縛られるとですね、他の新作からパスしなきゃいけないもんが出るんですよねw と言う事でしたが、これだけは見逃せなかった、フレッド・アステア御大とジュディ・ガーランドの初共演作。当時、ジュディは26歳で御大は49歳なんだそうですよ。 もうね。なんだかんだと言っても、スクリーンの中のジュディは、最高に魅力的です。歌も踊りも、コミカルな演技も最高です。 それとそれとそれと。 こいつに限って言うと、アン・ミラーですよ。このタップ。生のステージ一曲分の一発撮り。いや、もちろん、御大とジュディのステージも、同じく一発撮りなんですが。御大にとっては、「そんなの当たり前」の世界。やっぱりシビレル。 まぁ、ストリーの方は、色々の時代を感じてしまう所も多く、素直に感動する!って所には至らなかったりするんですが。 良かったです。 真向正攻法のハリウッドのMusicalです。 ブロードウェイのステージを、スクリーン上に移植しました! な世界観が、なんか愛おしい、と言うノスタルジックな人向け、ですけどねw
ミュージカルの傑作
2022年4月16日 映画 #イースター・パレード (1948年)鑑賞 #フレッド・アステア の素晴らしいダンスと、#ジュディ・ガーランド の素敵な歌が堪能できる古典的名作ミュージカル映画でした。
長回しでカットを入れす、踊り切る。感涙である。
踊りを下手に踊るジュディ・ガーランドが可愛かった。 しかし、ジュディ・ガーランドは歌う方だと思う。踊りも、踊れる!っておどろきかなぁ。 勿論、アン・ミラーの方が踊りはうまいのだと思う。 こんな凄い映画を見ていなかったので、恥ずかしくなる。この作品を古典と位置づけると、今の映画は、この映画の質には遥かに及ばない。 タップダンスが少し出来るだけで、映画を撮ってしまう日本の芸人もいる。それも良いのだが、見せる様な芸なのだろうか? 長回しでカットを入れす、踊り切る。感涙である。
タップダンスはなかなかも、音楽全体には流石に古臭さも
1948年のジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが主演のミュージカル。有名な2人ではあるが、あまり美女でも美男でも無い。フレッド・アステアに関しては老人に見えてしまった(実際は49歳)。 音楽自体は時代を感じさせられた。けれども、踊って・踊って歌っていく中で段々と二人が魅力的に思えてくるのは、スターというもののなせる技か。特に、フレッドアステアのタップダンスはなかなかで、魅せられた。当時、引退を宣言してたというから、全盛時のダンスを是非、見てみたいとは思った。 ジュディ・ガーランドに関しては、意外と踊れる。ダンスに関して大したものだという反面、もっと歌唱力は凄いイメージだったが、そこは少々期待外れ。ただ、アステアに恋する田舎出身の乙女としての可愛らしさは満点。
当時のお金持ちの生活
冒頭、マネキンたちに帽子を次々とかぶせてその中から白い帽子を選択、購入した商品はおつきの人に持たせて雑踏の中を歩くフレッド・アステア。当時のお金持ちはこんな風にして買い物をしていたのですね。なんとも贅沢。 アン・ミラーもジュディも美しいだけでなく歌も踊りも完璧、やっぱり芸達者だなーと思う。フレッド・アステアは結構な年のはずだけど全然苦も無く(?)踊って歌ってやっぱりすごい。ほかの人もコメントしていたけど、男性としてはイケてるとは思えないけどね。 舞台に出てくるその他大勢の女性がみんな美しい。美しいドレスにもやっぱりあこがれる。昨今、容姿に関係なく自分自身に自信を持って!という風潮、わかりますよ。でも正直、やっぱり女性はきれいな人がいいし、姿かたちが良ければ直よい。男性も同様。昔の映画を見ると昔はよかったと思うのはわたしだけでしょうか。
ジュディとフレッド・アステア二人の競演、歌も踊りも最高に素晴らしく...
ジュディとフレッド・アステア二人の競演、歌も踊りも最高に素晴らしく、衣装も華やかで、ミュージカル映画としての見応えは十分。ただロマンス仕立てはちょっと無理、どうしても親子のようにに見えてしまう。ストーリーは脇に置き、夢のようなステージをひたすら楽しんだ。
アーサー・フリード製作
ダンサーの主人公(フレッド・アステア)は相方(アン・ミラー)からコンビ解消を言われ、俺が育てたのに、とばかりに家を飛び出す。 たまたま入った酒場で見つけた踊り子(ジュディ・ガーランド)が気に入り、二人で舞台を目指すことに。 この時代のミュージカルは踊りにメリハリがあり、決まっている。
キレキレのステップ
フレッド・アステアが50歳ぐらいで、ジュディー・ガーランドはそれでも25歳。年齢差ある恋愛劇はちょっと浮いている感じだが、踊りと歌は素晴らしい。特に、アステアの冒頭のおもちゃ屋シーンに圧倒される。舞台では、ターンのスピードに感心。背中が見える時間が少ない。アン・ミラーのタップを含めて、それだけで十分のMGMミュージカルでした。 それにしても、こういうカット回しは一連なのかなあ。昨今の口パクミュージックビデオと比べ、スター達の芸に厚みを感じる。
芸達者たちの見事なミュージカル
フレッドアステア扮するダンサーのドンヒューズは、イースターに際しパートナーに様々な買物をしていた。しかし、パートナーはドンの元を去って行ったので、たまたま酒場で踊っていたジュディガーランド扮するハンナブラウンに声をかけ週150ドルで明日から来る様に言った。ハンナは、仕事を辞めてドンの所へ来てレッスンに入った。果たしてハンナにドンの相手が務まるかな? ジュディガーランドは、小柄だけど華やかでいいね。フレッドアステアも流石だね。
Happy Easter. 歌とダンスが半端ない!
2020年「ジュディ」公開前にジュディ・ガーランドを観てみようキャンペーン。
いやいや、ジュディ・ガーランドって歌とダンスが半端ないですね。ちょっとコメディアンヌな感じが良く似合ってます。道ゆく男を振り向かせる為に取った手段が変顔って!「オズの魔法使」から成長して個性的な俳優さんになってたんですね。
フレッド・アステアって正直あんまり好きではないんですよ。歳のわりにいつも若い子を相手させてて、謎なモテ男ポジション。いやー、そりゃ無いわ~っと思ってしまいます。それでもタップダンスは物凄い!おっそろしくキレッキレです。純粋に観入ってしまいますね。
二人だけじゃなくってナディーンのタップダンスも素晴らしかった!あれだけ踊れると楽しいだろうなぁ。ストーリーはすっ飛ばしても、ダンスシーンだけずっと観ときたいと思える作品でした。
ドラムも披露するフレッド・アステア
冒頭のフレッド・アステアが店の中でドラムを叩いたりタップダンスをしたりするシーンが最も強烈!ドラムもできるんだな~と感心してしまった。 ナディーン(ミラー)は一人でダンスの舞台に立つことになり、ドン(アステア)のもとを去っていく。彼女よりもいいパートナーを見つけて見返してやる!みたいな気持ちで、自分の手にかかれば誰だってスターだとばかりに酒場で声をかけたのがハンナ(ガーランド)。右足と左足の区別も覚束ないハンナだったが、有名人のドンのためと懸命に頑張ってみせる。というか、元々才能があった。 ドンの友人である教授ジョニーも登場し、恋の四角関係といった様相も見せるが、ジョニーはあっけなく身を引いた。ほとんどが実際のステージのミュージカルで、息の合った2人のダンスを楽しむことができる。ちょっと当時の技術として凄いと思ったのが、バックダンサーが普通に踊っているのに、フロントに出たアステアがスローモーションで踊っているシーン。上手くはめ込んだな~
歴史的名場面のオンパレード
元々は主演ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー。共演シド・チャリース。監督ビンセント・ミネリで企画されていたのが、ミネリが当時妻だったジュディとの結婚生活の問題を理由に降板。
シド・チャリースも怪我によりアン・ミラーに交代し、極めつけはジーン・ケリーが足首の骨折で降板するなど散々な事態が起こりながらジーン・ケリー役を当時引退していたフレッド・アステアが引き受け。監督も以前『プレスティング・リリー・マール』(日本未公開)でジュディのダンスパートナーだったチャールズ・ウォルターズに交代になりながら、これが歴史に残る大傑作になるのだから映画って本当に面白い。
アービング・バーリンの既存の10曲+書き下ろしによる7曲が華やかな画面を引き立てるが、オープニングを飾るアステアの“Drum crazy”でいきなり名人芸に魅せられると後はもう名場面のオンパレードです。
ピーター・ローフォードの可愛らしい“A Fella With an Umbrella”アステアとジュディが掛け合いで歌う“I Love a Piano”“Snookey Ookums”“Ragtime Violin”“When the Midnight Choo-Choo Leaves for Alabam”の楽しさ。
圧巻はアン・ミラーの“Shaking the Blues Away”とアステアのアイデアによる“Steppin'Out With My Baby”再びアステアとジュディによる“A Couple of Swells”です。
ジュールズ・マンシンのコメディリリーフも最高です(^-^)v
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