アンナ・カレニナ(1935)のレビュー・感想・評価
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自分にはあまり魅力的でないアンナ・カレーニアで少々興醒め
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クラレンス・ブラウン監督(緑園の天使等)による1935年製作(M・G・M)の米国映画。
原題:Anna Karenina
とても有名だが出演映画未見のグレタ・ガルポが演ずるアンナ・カレーニナということで、視聴したのだが、あまり面白くなかった。主体的な意志・情熱と相まった美貌に眼を奪われるべきであろうが、自分にはメイクの時代的流行の影響もあるかもしれないが、子供への責任感も無く計画性も無い、お嬢様育ちのただの我儘な、おばさんに見えてしまった。
時間的制約も有り無理からぬところもあるが、原作的には対比の意味で重要な、トルストイの分身コンスタンチン・レーヴィンとキティ夫妻の生き方が、殆ど描かれていなかった脚本にも不満。但し、次第に嫉妬深く世間知らずのアンナが重荷になっていくブロンスキーの心情と、そもそも愛は無いせいか不貞に怒りもせず体面を重要視するアンナ夫冷たさは良く描かれていた。
脚色クレメンス・デイン、サルカ・ビアテル、S・N・ベールマン(哀愁等)、原作レオ・トルストイ、製作デビッド・O・セルズニック、撮影ウィリアム・H・ダニエルズ。
グレタ・ガルボ(Anna_Karenina)、フレデリック・マーチ(Vronsky)、ベイジル・ラスボーン(Karenin)、フレディ・バーソロミュー(Sergei)、モーリン・オサリバン(Kitty)、ガイラス・アイシャム(Levin)、メイ・ロブソン(Countess_Vronsky)。
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