暗黒街のふたりのレビュー・感想・評価
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アラン・ドロン追悼
アラン・ドロン追悼🙏
数年前に録画したNHK-BSプレミアム放映された本作を鑑賞🎥
まったくストーリーを知らなかったが、邦題から「ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが暗黒街で…」というものかと思っていたが、暗黒街は直接関係ない映画だった (^^;
銀行強盗犯として10年間服役しているジーノという男(アラン・ドロン)が仮出獄して、保護司カズヌーブ(ジャン・ギャバン)によるサポートで真人間になっていくのだが、ジーノを逮捕した警部(ミシェル・ブーケ)が「根っからの悪人は治らない」という信念のもと、平穏に暮らしているジーノに付きまとう。
ジーノは妻を自動車事故で亡くし、新しい恋人(ミムジー・ファーマー)がいるが、しつこい警部はミムジー・ファーマーにも付きまとう。
そうした状況を見た保護司カズヌーブは警部に「彼は更生した。そうやって彼に付きまとって彼を追い詰めると、警部が犯罪者を作ることになる」と忠告するのだが、警部はジーノが悪事を働くのを待っており尾行を続ける。その結果………というドラマ。
この映画、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンというフランス映画界に欠かせない二人であり、アラン・ドロンが若い頃のカラー映画なので、とてもハンサムに見える。ブルーアイズも綺麗なものだ。
ご冥福をお祈りします。
合掌🙏
刑事の間違った偏見が 更生者を死に追いやる
アランドロンの名演技が光る映画
刑事は自分の勘と偏見で、過去に罪を犯した者を執拗に追いまわす。
これまで観てきた刑事ものは、正義の刑事が悪人を追い詰めるというモノだったが、
この映画では足を洗って真っ当に生きようとしている青年を、
見立て違いの捜査で何度もストーカーのようにつけ狙い、最後は強引で
違法な手段で犯人に仕立てようとする。
それに逆上した青年が刑事を手にかけ、結局青年がギロチンにかけられる。
権力を持つ者が、一旦間違った方向に暴走した時の怖さを感じた。
もう何十年も前に観た映画だが、強く印象に残っている。
暗黒街の二人
アランドロンと、ジャンギヤバン、暗黒街の二人と、地下室のメロディー、シシリア、の3作品で、共演しているが、この作品が1番秀作、フランス映画らしい、70年代のクライムアクションそのもの、親父が、ジャンギヤバン大好きで、子供の頃、洋画劇場など、沢山観せられたので、懐かしい気持ちで観た。
けっこうよかった
登場人物の日常の生活ぶりの描写がすごくいい。特に保護司の娘がアラン・ドロンのことが好きなのに全然相手にされていないところがかわいかった。意地悪な刑事が、本当に底意地が悪くて、ちょっとどうかしているレベルで意地悪だ。殺されても仕方がない。死刑の描写があまりにソリッドで驚いた。
J・ギャバンにA・ドロン、名コンビですね。 終盤まではやや退屈。な...
J・ギャバンにA・ドロン、名コンビですね。
終盤まではやや退屈。なかなか話が進まない。ゴワトロー刑事がなぜあそこまで執念を燃やすのかも全く謎。ジノ(ドロン)が怒るのも当然。しかし◯◯◯まっちゃダメだよね。
終盤は目が離せぬ展開。とんだ茶番の裁判。落書きに居眠り。死刑廃止に論点をすり替える勘違い弁護士。ここらは今の日本とも共通ですね。
そして衝撃の結末。この理不尽さを描くためのゴワトローだった訳ね。しかし当時のフランスはあんなやり方をしてたのか。
私はギロチンは反対だが、死刑廃止にも反対。
ヨーロッパの死刑廃止なんて綺麗事。だってあちらでは犯行の時点で平気で銃殺してるんだもん、死刑なんて必要ないよね(笑)
夢の10連休が始まった。何本の作品を見ることができるだろう。
社会の不条理に空しさと憤りを感じ、見終わってもあまり気持ちよくない
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 70
一度重大犯罪を犯してしまえば、その後本人がいかに更正しようとしていても世間から疑われてしまうのはある程度いたしかたない。それにしても執拗な刑事とか、裁判でもまず結論ありきのような内容には見ている側としてはやはりすっきりしない。カミュの小説「異邦人」を思い出した。
それでいいテーマだと思うし俳優も豪華だし内容もいい映画だと思うのだが、なぜか個人的に好きになれなかった。同じ不幸だらけの映画でも「テス」はすごく好きなのに、この映画が好きになれない理由が自分でも今ひとつわからない。それはテスほど不幸の中でもずっと純真な主人公ではないからか、辛いことを乗り越える描写があまりなくてあっさりと次の場面にいくことが多いからなのか。それとも社会の不条理さに対して何も救いがなかったからなのか。
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