ある日どこかでのレビュー・感想・評価
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0197 ただでさえジェーンシーモアにうっとりなのに
1981年公開
友人の映画評論家がこれは見とけ、と。
見てびっくり!
ただでさえジェーンシーモアにうっとりなのに
物語が出来過ぎ。
こんな肖像画見たらフラフラと時空を超えたいと思うよね。
実物見たらもう夢心地になるよね。
完全にクリストファーリーブに感情移入する。
でも悲劇的に再会すると今度はジェーンシーモアの方に
入れ込んでしまう。
ジェーンシーモアを見て守ってあげたい、
と思わない奴いる?
自薦第5位
100点
私のところへ帰って‼️
安易にハッピーエンドにしないのが良い
コメディ映画でも無いのに、好きな人に会うためにタイムスリップしたいと念じていたら実現したという設定が微妙だと感じたが、観続けているとそこは大した問題では無いと思った。あくまで男女の出会いと別れの切なさに重点が置かれている中々良い映画だった。
2人が恋愛関係になるきっかけがデートシーンだ。割と短いシーンだが、ここの映像の美しさが、2人が相思相愛であることを演出できていたのが良かった。レトロ調の映像で、温かい陽光が差す中、美しい海や花の見える公園を歩く2人の姿は、まるで印象派の絵画を思わせる。しかしデートシーンはもっと長く詳細に描いても良かった。ここが短いのでその後の別れもあっけなく感じられ、ストーリーの盛り上がりや切なさが薄れた。
ラストシーンを安易にハッピーエンドにしないところが、ストーリーに深みをもたらしていたのは良かった。しかし2人の出会いと別れによって彼の心に大きな傷を残したのを見ると、切ないという感情を通り越してただかわいそうだった。
何十年経っても忘れることのできない不思議な映画
かなり救いがない
モノクロ写真の女優に恋した青年が60年前にタイムスリップし、そこで女優と本当の恋に落ちる、という話。
メロドラマにしてはたいそう意地が悪い映画で、リチャード青年のタイムスリップが現実なのか空想なのか判別しにくくなっている。また過去の世界では映像がセピア色にぼやけ、否が応でもそこが現実ではないことを強調する。
というかそもそもタイムスリップの方法からして現実味がない。ベッドに横たわりながら自分が過去に戻るビジョンを強く思い浮かべるって何だよ。中学生かよ。タイムスリップしたい人間が哲学科の教授に指示を仰ぐのもわけわからんし。
過去の世界でリチャードは女優のマッケナに声をかける。初めこそぎこちなくはあったものの、あれよあれよという間にマッケナは恋心を募らせ、果てには舞台上からリチャードに向かってアドリブで愛の言葉を紡いでしまう始末。ようやく結ばれたかに思えたそのとき、リチャードのジャケットの内ポケットから「1979」と書かれたコインが。そして視界は暗転し、リチャードは元いた世界に引き戻される。
リチャードは狼狽えながらもマッケナとの思い出の跡地を巡る。しかしそこには何の変哲もない1980年代が広がっているだけ。リチャードは拒食症を引き起こし、生死の淵を彷徨う。そこで映画は幕を閉じる。
もう少し良心のある映画なら、序盤で老マッケナがリチャードに手渡した時計を登場させるとか、リチャードが恋に落ちる原因となったマッケナのモノクロ写真に何らかの変化が起きているとかいった描写を書き加えてもいいはずなのに、本作にはそういったものがまったくない。
リチャードは最後までセピア色の1910年代から抜け出せぬまま、窓から差し込む揺光の先にマッケナの幻影を思い浮かべるばかり。あまりにも救いがない。それ以外は概してご都合主義的で絢爛豪華なハリウッド映画という感じだから、かえって後味の悪さが際立った。
良くも悪くもこの「落差」が、本作のカルト映画としての地位を不動のものにしているのだろうと思った。どういうことが言いたいのかは結局よくわからなかったけど。
絵になるなぁ
主役の2人がとにかく絵になる。
タイムスリップものだけど、作られた当初1981年のアメリカの理想の男女ってこんな感じだったのかしら。
衣装もホテルのしつらえも素敵でとても目に美味しい映画でした。
あと、このラブストーリーの歯の浮く感じ。古い映画だからこそこれが良い。今と価値観の違った時代を感じながら浸って見たいしね。
ラストの演出は受取り方は見る人に委ねられてるのだろうけど、ここまで愛に生きて人生をかけたラブストーリーなら2人一緒に寿命を迎えたと思うのが運命的でロマンチックで良いのかなぁ
意味深なラスト
写真の女性に恋をして過去に戻る恋愛+SFのような作品
タイムスリップの方法は機械に頼るのではなく自己暗示によってと言うのがロマンチックと言うか、不思議な感じがした。
ラストの衰弱して失いゆく意識の中に見たのは愛する人だった・・・
主人公は果たして過去にタイムスリップしたのだろうか、それとも死にゆく天国で一緒になったのだろうか。
この作品はカルトな人気があるらしいが、考えさせられる終わり方にみんな惹かれるのだろうか
麗しいジェーンシーモア
リチャードマシスン原作脚本によるSFラブストーリー。クリストファーリーブ扮する劇作家リチャードコリアーのところへ突然老婦人が寄って来て、金時計を渡しながら帰って来てと言う場面から始まる。8年後、リチャードはたまたま立ち寄ったグランドホテルの歴史展示室で見たジェーンシーモア扮する女優エリーズマッケナの写真が何故か頭から離れなかった。テーマは自己暗示によるタイムトラベル。思えばそれが現実になる。実行出来ればさぞや楽しいだろうね。68年もさかのぼっての初めての出会い。それは麗しい女優さんとならばいつの時代でもいいよね。うらやましい限りだ。自分ならまた元の時代に戻れるか不安になるが、野暮な心配は無用だな。昔の場面は、若干のセピアカラーで凝っていたね。
女優を一瞥で虜にしてしまうリチャードだが、ミスキャストとは言わないもののクリストファーリーブは体格が立派で首が太いからどうしてもスーパーマンとしか見えないのが残念だったけど、麗しいジェーンシーモアに魅了されたのでまあ良しとしよう。
いずれにしても切ないが、男性の夢が実現された映画としてとても楽しめたよ。吹き替え版は初めて観たが、違和感無かったよ。
セピア色のポートレートに恋をして
クリストファー・リーブが若手劇作家リチャードを、
ジェーン・シーモアが美しい女優を演じていた。
当時の柔らかな色彩や、二人の胸の高鳴りと重なるラフマニノフのラプソディーの楽曲がいい。
遡って再会してみたいヒトに想いを馳せるなど、余韻が残る作品。
— グランド・ホテル —
「Come back to me」
BSテレ東を録画にて鑑賞
男の一念、時を超える
知らんかった
遅れて来た名作
原作者のリチャード・マシスンは旅先のオペラハウスに飾られていた女優(Maude Adams)の写真に魅了され、時空を超越したラブストーリー(Bid Time Return)を思いつきました。
ただ、片想いなら勝手でしょうが再会までの60年間彼女がどんな思いで生きて来たか、その残酷な年月を思うと結果償うにしても男目線の身勝手なストーリにも思えます。思い通りに行かないのが人生とすればせめて映画の中くらいは夢を叶えて欲しいという観客と悲しいときには悲しい映画の方が慰めになるとか、涙は心のデドックスという人もいるでしょう、評価は自身の時々の心の鏡のような気もします。
SF作家なのですが、興を削ぐのでマシン類は使いたくなかったし、魔法では子供だましになるので自己催眠法なるものを編み出したのでしょう、これとて無理があるのは百も承知、大学教授に言わせることで妙な箔をつけ、あとは映像、音楽のマジックで見事に物語に引きこんでくれました、余りほじくるのは野暮と言うものでしょう。
主人公がタイムトラベル前に古銭屋で両替する用意周到さと思ったらこれが伏線だったとは・・。お金で人生が変わるというのは大袈裟ですがコイントスで勝敗が別れることもあるというメタファーでしょうか。
主人公を虜にする一枚の写真、この物語が成立するか否かはこの写真にかかっていたと言っても過言ではないでしょう、エリーゼを演じたジェーン・シーモアはオーディションで選ばれたそうですが納得です。猫ちゃんのようなオッドアイ(茶と緑)を持つ神秘的な女優さんです。
プロデューサーのスティーブン・サイモンは原作に惚れ込んで映画化権を買ったものの脚本を読んだ幹部からこんなメロドラマ当たる訳がないと頓挫した、監督のヤノット・シュワルツが掛け合って許可が出たものの予算が半減させられたそうです。監督はジョーズ映画、主役はスーパーマン、彼女はボンドガールとこの種の映画には向きそうもない人達ですがそこが良かったのでしょう、芸域を広げるチャンス、チャレンジ魂に火が付いたのでしょう、007のテーマ曲でも有名な巨匠ジョン・バリーはジェーン・シーモアが頼み込んだようです。予算がないのでキャスト、スタッフはグランド・ホテルには泊まれず、近所の宗教団体の建物で寄宿舎生活を強いられたようですが脚本に惚れ込んだ仲間同士を中心に絆のようなものが高まったというから素晴らしい人達ですね。映画興行は不発だったようですがテレビ放映やビデオで火が付きコアなファンが大勢いるという遅れて来た名作になりました。
1番好きなラブロマンスです
とても大好きな映画です。
当時この映画は撮りたい人達だけで集まって撮られた映画だそうですね。そこまでしてこの映画を作ってくれた事に感謝します。
タイムスリップのラブロマンスはよくある話かもしれませんが、とにかく美しいんですよね。お互いが美し過ぎてどこか儚げで、運命によって時を超え巡り合った2人の切ない愛の物語。
特にエリーズが舞台裏で写真を撮るシーンは鳥肌が立ちました。このシーンが全てを物語っているような気がして、だからこの2人は出会えたんだと思いました。
今でも作中に出てくるホテルで毎年ファンが集まるほど熱狂的なファンがいる作品です。美しい音楽に美しい風景、そして美しい愛の物語。令和になっても語り継ぎたい作品の一つですね。
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