ある日どこかでのレビュー・感想・評価
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何十年経っても忘れることのできない不思議な映画
ある日…突然
「私の元へ帰ってきて」と
若者に語りかける老婆
老婆は20世紀初頭の女優だった。
そこから始まる物語。
彼女が彼を見つけ
彼が彼女を見つける
虜になる瞬間は
時間を飛び越えた。
使用されているラフマニノフの楽曲は美しく
いつも彼らの愛をなぞる様に流れる。
再び二人が離れ離れになったとき、
深く悩む彼の選んだもの…には
狂おしいほどの愛おしさが混じる。
低予算の映画だが
何故忘れられないのか
不思議でならない。
「奇跡は信じたい」
そう思わせる映画
なのかも知れない。
※
麗しいジェーンシーモア
リチャードマシスン原作脚本によるSFラブストーリー。クリストファーリーブ扮する劇作家リチャードコリアーのところへ突然老婦人が寄って来て、金時計を渡しながら帰って来てと言う場面から始まる。8年後、リチャードはたまたま立ち寄ったグランドホテルの歴史展示室で見たジェーンシーモア扮する女優エリーズマッケナの写真が何故か頭から離れなかった。テーマは自己暗示によるタイムトラベル。思えばそれが現実になる。実行出来ればさぞや楽しいだろうね。68年もさかのぼっての初めての出会い。それは麗しい女優さんとならばいつの時代でもいいよね。うらやましい限りだ。自分ならまた元の時代に戻れるか不安になるが、野暮な心配は無用だな。昔の場面は、若干のセピアカラーで凝っていたね。
女優を一瞥で虜にしてしまうリチャードだが、ミスキャストとは言わないもののクリストファーリーブは体格が立派で首が太いからどうしてもスーパーマンとしか見えないのが残念だったけど、麗しいジェーンシーモアに魅了されたのでまあ良しとしよう。
いずれにしても切ないが、男性の夢が実現された映画としてとても楽しめたよ。吹き替え版は初めて観たが、違和感無かったよ。
男の一念、時を超える
BSテレ東の吹替版にて。しっとりと繊細な映画だった。女優さんが輝くようにきれい。しかも、声が甲斐田裕子さん。イギリスドラマ、ダウントン・アビーのメアリー役の人ではないか! 落ち着いて品のある声でぴったりだった。ささきいさおさんはやはり年齢的に、少々無理があったかな。若者に思えない感じ。
運命の二人が時を超えて出会い、愛し合う。バックに流れるラフマニノフ。なんと甘美な! 想定外によい映画に出会えてラッキー。
知らんかった
ブルーレイが出てますね
今頃気付いて購入しました
DVDの時は画面が小さくされていて残念でしたが
今回ようやくまともな画面で鑑賞出来ました
昔から大好きな映画で、
画面も比較的綺麗になっています
大人の為のノスタルジック&ファンタジ映画
私が一番好きなシーンは海辺で2人が初めて出逢うシーン
DVDの時はガラスに映る彼女がよく見えなかったのですが
今回はキレイに見えています
歳をとると涙もろくなる、と云うのは本当ですね(笑)
何故か午前十時の映画祭より感動してしまいました
1番好きなラブロマンスです
とても大好きな映画です。
当時この映画は撮りたい人達だけで集まって撮られた映画だそうですね。そこまでしてこの映画を作ってくれた事に感謝します。
タイムスリップのラブロマンスはよくある話かもしれませんが、とにかく美しいんですよね。お互いが美し過ぎてどこか儚げで、運命によって時を超え巡り合った2人の切ない愛の物語。
特にエリーズが舞台裏で写真を撮るシーンは鳥肌が立ちました。このシーンが全てを物語っているような気がして、だからこの2人は出会えたんだと思いました。
今でも作中に出てくるホテルで毎年ファンが集まるほど熱狂的なファンがいる作品です。美しい音楽に美しい風景、そして美しい愛の物語。令和になっても語り継ぎたい作品の一つですね。
もう40年前の映画になるんだね。 当時劇場では、あまり話題にならな...
もう40年前の映画になるんだね。
当時劇場では、あまり話題にならなかったと思う。
後に、レンタルビデオが出て徐々に評価がひろがった。
私も当時、ビデオ店のオヤジに薦められて見て、大好きな映画の一本となった。
今の若い人にも是非観てもらいたい映画だと思います。
夢うつつ
愛をテーマにしているのだとしたら、物語が乏し過ぎて物足りなかった。
男はホテルの壁に飾ってある昔の女優の写真を見て虜になった。女は突然近くに歩み寄って来た見ず知らずの男のことを予言されていた運命の人と思い込み、心を許した。
いずれも妄想が駆り立てた恋で、愛情関係に至るプロセスが描かれないため、夢うつつの夢にお付き合いした感が拭えない。
スーパーマンのようなファンタジーなら十分足りているのだが…。
女優は美しく、音楽は確かに良かったから星1つは付けたい。
こころの片隅に残る純愛物語の、クラシックな趣に染まった映画の佳編
クリストファー・リーブ、ジェーン・シーモア、テレサ・ライト、クリストファー・プラマーと全て品の良い演技でこのラブ・ファンタジーを本物の愛情物語として完結させている。意識を集中させることでタイムスリップする単純明快なシーンの丁寧な描き方が、映画技巧上初歩的だがこれがいい。テーマも演出タッチもクラシックだが、主演の二人の個性で魅せる映画の美点に溢れた佳作。
1998年 1月18日
夢でもし会えたら
「夢でもし会えたら
素敵なことね
あなたに会えるまで眠り続けたい」
(大瀧詠一)
多くの歌手がカバーするこの名曲、
なぜだろうな、聴いていても自分で歌っていてもいつもそうなのだ、鼻の奥がツーンとして胸がいっぱいになる。
映画のストーリーもこの歌も話は循環して いつ終わるとも知れず繰り返す。
昼間の忙しい自分が疲れて床に入る時、あのまどろみの中ふと誘いの声をかけて来る思い出。
― それを誰しも思い当たるものだから大瀧詠一はスタンダードになったのだろう。
佳作でした。観て良かった。
大人の「君の名は。」です。
タイムトラベルにも色々ある。この映画では、物理的、科学的なものは存...
タイムトラベルにも色々ある。この映画では、物理的、科学的なものは存在せず、哲学的、自己催眠を利用して過去を旅するのだ。どちらにしても現実ではあり得ないのだから、どんな手段でもいいのですが、このオリジナリティが素敵なファンタジーを創り上げています。観ているときよりも観終わってから涙が流れるほどの感動作だ。
ストーリー展開は、冒頭から淡々と静かに進み、とてもSFを感じさせるものではないし、エリーズへの一途な想いだけが二人をめぐり合わせるラブストーリー的展開なのです。爺ちゃんアーサーとアーサー坊やもキーパーソンとなっています。ラフマニノフの曲も効果的に使われて気持ちいい。そして、1912年という時代設定の雰囲気も見事に描かれ、キスシーンにも恥じらいと躊躇いがあり純愛を表現しています。何だか懐かしいような・・・
時を超えた恋愛、あなたにも起こりえるかも
SFでも、ファンタジーでもなく現実にあるかも知れない
年の差婚どころか世代を超えた恋愛だって世の中にはあるのだから
決してお金ではなく、心が震えるような恋愛で
その恋人達は時を超えて、お互いがもし年代が同じであったならと妄想する事もきっとあるはず
時を超えて肉体は衰え、白髪になり果てても、結局互いに結ばれる事が無くとも心は通いあったその瞬間を永遠に忘れない
時を超えて結ばれる日が訪れるのをエリーザのように死ぬその日まで胸に秘めて
アーサーを登場人物に加えることで手際よく話を進行させる脚本の巧さにはうなった
7才の彼の可愛いこと!
ホテルのレストランのシーンでベニスに死すのパロディがあり大笑いしました
時計
音楽同様にロマンティックな印象を持ってたんですけど、最初の老婦人が客席にいるシーンからあらまぁ実は結構ホラーだったw タイムトラベルの手法とか安直ではありますが、クラシカルな雰囲気は素敵。ラフマニノフとジョン・バリーの音楽最高。
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