アルゴ探検隊の大冒険のレビュー・感想・評価
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すべてのファンタジー映画はここに回帰すべし‼️
多分レイ・ハリーハウゼンという人のことなんて、今の若い人は知らないんでしょう‼️50年代〜70年代に製作された多くのファンタジー映画で "特撮の神様" と称される彼の作品は、「シンドバッド」シリーズ三作とか、「タイタンの戦い」とか有名なんですけど、やっぱり代表作はこの「アルゴ探検隊の大冒険」‼️ギリシャ神話を元にした、幸福を呼ぶ "黄金の羊の毛皮" を求めるジェーソン一行の大冒険を描いています‼️やはりこの作品の最大の見せ場はその特撮‼️CGやVFXで描く最近の作品と違って、ストップモーション・アニメで描かれるアナログなモンスターたちの衝撃は、目玉が飛び出るくらいスゴい‼️目を開いて口を動かすアルゴ号の女神像、青銅の巨人や七首の竜ハイドラ、コウモリと人間をかけ合わせたような怪鳥に加え、主人公たちに襲いかかるガイコツの騎士団など、空想力と想像力、創造力が爆発したような魅力的な造形と素晴らしいアクション・シーンは、今観てもこれっぽっちも色褪せてないですね‼️ちょっとチープかもしれませんが、そのちーふさが逆に愛おしい‼️ホント、レイ・ハリーハウゼンをはじめとする作り手たちの夢と情熱に、拍手喝采したくなるアクションファンタジーの快作です‼️
シンバッド三部作っぽい。
それが良い
題名で、何か探検隊のお話なのかぐらい 無知な状態で観たのだけど、直...
ハリーハウゼン光る匠の技
ギリシャ神話をモチーフにしたファンタジー作品で、反乱から一人逃れた王子が成長して、王位を取り戻すため
船で世界の果てにある宝物を探しに行くお話しです。危険な航海なんで、クルーの選抜方法が、オリンピック競技なのが笑えます。なんと言っても最大の見せ場は、レイ・ハリーハウゼンの魔法により生み出された怪物の数々です。ぎこちない動きがかえって迫力がある青銅の魔神や、激しい動きが滑らかな骸骨剣士などは、ストップモーションアニメによるもので、その技術の高さに驚きます。この技術がいまだに使われているのは、ハリーハウゼンが土台になっているんでしょうね。とは言え,お話し自体はダラダラしているところもあり、敵討ちもしないで終わっちゃうのはシリーズ化を当てこんでたみたいだけど、オリンポスの神々のご加護はなかったようです。
午前10時の映画祭
いろんなものの元になってる作品を映画館で観ることができる幸せ
ギリシャ神話?
あっ大魔神!
ギリシャ神話に造詣が深ければ楽しめたのかも
ゼウス保護下のペリアスはアリスト王の宮殿周辺に起こった嵐、および彼を殺害したことによりテッサリアの王座を奪われた。しかし預言者は、サンダルを片足のみ履いたアリストの子により覆されると語った。予言を阻止しようとペリアスはアリストの娘の1人であるブリセイスを殺し、女神ヘラはこれを神殿への冒涜として怒った。ブリセイスは殺される直前、ヘラの像の腕の中にアリストの幼子を隠した。怒ったゼウスはペリアスを失脚させるためアリストの幼子を使うことを決心した。
20年後成長したアリストの息子ジェーソンはペリアスが溺れている所に偶然遭遇し、彼を助けた際サンダルを片方なくしたためペリアスは彼が自分を殺しにきたと認識した。王国を取り戻すために神の贈り物である金羊毛を獲得しようとしてたジェーソンに対し、ベアリスは正体を隠し彼を励ます振りをしながら、彼が殺されることを望んだ。
ジェーソンはゼウスとヘラと話すためオリンポス山にやってきた。ヘラは彼の成功を望むが、ゼウスの命令により彼女は5回のみ彼を助けることができることになった。ヘラはジェーソンに、コルキスに行き金羊毛を探すよう言った。オリュンポス十二神たちは彼に助力を申し出るが、ジェーソンは自身で航海し、人間の力だけで成し遂げると誓い、オリンピックを開催してギリシア中の勇者たちを船員に選抜すると語った。ジェーソンの言葉に負けて準備のために彼を地上に帰した。
建造者のアルゴスに因み名付けられ、人類史上最初の大型帆船「アルゴ号」でジェーソンの仲間「アルゴナウタイ」となる栄誉のために、多くの勇士がギリシャ中から競技に集まった。ヘラクレス、ハイラスなどが選ばれ、ペリアスは息子のアカスタスを妨害のため送り込んだ。
さてどうなる、という話。
ギリシャ神話に出てくる神々や神話を多く知ってれば楽しめたのだろうが、ストーリーはだいたいわかったくらいで、詳細はよくわからなかった。
青銅の巨像、ガイコツ兵士、怪鳥などの特撮は時代を考えると流石の一言。
その後の作品への影響を考えた歴史的な
作品で、一見の価値あり、と感じた。
骸骨との剣戟が見もの
最初に見たのはTVで小学生の頃だったか?
最後に見たのも中学か高校の頃。
もちろん映画館では初めて。
リバイバル放映があると聞いて40年ぶり位に見た。
ギリシャ神話には相変わらず疎いが名前を知っている神様やアルゴ号の船尾の人形がヘラで何故か瞬きしたり御神託を出したりするのはよく覚えている。
それと人形を使った齣撮りアニメーション。
テイロス(タロス)の青銅の巨人、ヒュドラ、ハーピー、骸骨兵士、今見るとなんともぎこちないカクカクした動きではあるが、それが妙にリアルな動きに見えるから不思議である。
特に骸骨との剣戟は本当に骸骨とチャンバラしている様に見えて技巧の素晴らしさに子供心に感動した。当時はどうやって撮ったのか全く分からなかった。今ならCGでもっとリアルにもできるだろうが、これはこれで良い物だ。
今やデジタルリマスタ化され随分綺麗な映画になった気がする。
アルゴ号は実際に実物を作っていたり、CGのない時代に人気を使ったアニメを合成していたり結構技巧を凝らした映画だった。
映画の物語としては黄金の羊の毛皮を奪い取る所で終わってしまいその後家族の仇を取ったのか、王として返り咲いたのか、黄金の羊の毛皮で国が変わったのかメディアと結婚したのかどうなのか有耶無耶のまま終わってしまったが、まあ後の話を調べたらいい所で打ち切ったとも言えるかな。
超久しぶりの鑑賞
「探検」でも「大冒険」でもない
午前十時の映画祭。初見。
ギリシャ神話のかなり忠実な映画化。原題は「ジェーソンとアルゴ号乗組員」。邦題にある「探検」や「大冒険」を当時期待して観に行った人は若干戸惑ったかもしれないね。元々がカラっとした話でもないので後世のディズニー映画なんかと比べるとやや陰鬱なトーンです。でもそこはハリウッド映画なのでエンディングで主役2人がキスしているところなんかかなりそれっぽい。ジェーソンとメディアがこのあとどうなるのかはパゾリーニとマリア・カラスの「王女メディア」をご参照ください。合掌。
そうそうキーアイテムである金毛羊(ゴールデンフリース)ですが、ブルックスブラザーズのポロシャツに付いてるマークはあれですね。真ん中で括られて吊るされている。あの形のまんまで映画に出てきます。
時間がなくとも、着ぐるみに安易に逃げず、何としても特撮で解決しようとする姿勢と考え方が、その後の日米の特撮技術の将来を決定したのだ
超ひさびさに観て驚愕した
これほど他に影響を与えていた作品であったことに改めて気づかされたのだ
1963年6月米国公開、日本公開は翌1964年2月
本作は日本の特撮関係者に、またも衝撃を与えていたのだ
ハリーハウゼンは、1958年のシンバット七回目の航海のあと、1960年のガリバーの冒険、1961年のSF巨大生物の島と撮影しているが、その2本は日本公開はなかった
だからハリーハウゼンの特撮映画は5年ぶりの日本公開だったのだ
当時の日本の特撮はどうであったか?
1963年公開の東宝特撮のラインナップは4本だ
太平洋の翼、青島要塞爆撃命令、マタンゴ、海底軍艦
1964年なら3本
4月のモスラ対ゴジラ、8月の宇宙大怪獣ドゴラ、12月の三大怪獣 地球最大の決戦
今回改めて気づかされたことを列挙してみたい
タロスは大昔から存在していると思われる神を模した青銅の巨像
それがあるきっかけで動きだし、兵士を踏み潰す、大型船を持ち上げて投げて破壊する
しかし弱点を衝かれ最後には崩壊してしまう
これにチェコの巨人ゴーレム風の土塊の味付けを加えれば大魔神そのものだ
大魔神は1966月の公開だ
字幕は怪鳥とあるのみだが、あれはハーピーだ
羽の形はコウモリ
それが二つの角を持つ鬼に生えている
もう一目で猛烈に似ていると分かるはず
男と女の違いがあれど、これはデビルマンだ
1972年から連載され、同年アニメにもなった
七首竜のヒドラ
これも一目で分かる
キングギドラだ
日本公開の10ヵ月後に公開された三大怪獣 地球最大の決戦の目玉の新宇宙怪獣だ
腹からみるとヒドラも腹側の首は三つなのだ
その腹から首に至るウロコの付き方や見え方はヒドラと同じでそっくりだ
足があるかないかの違いだけだ
そして顔の形はヒドラのものそのもので、瓜二つなのだ
キングギドラは八岐大蛇からの由来のようでそうではなかったのだ
キングギドラが何故金色のウロコに覆われているのか?
それは本作の黄金の毛皮から由来していたのだ
7人の骸骨戦士対3人のギリシャ人兵士の乱戦
前作のシンバット七回目の航海での骸骨戦士との決闘シーンの発展系だ
これは実はターミネーターだ
CG以前だが21年後の1984年のターミネーターを思い出して欲しい
スケルトンになったターミネーターはたったの1体だ
なのに本作に勝っている動きをしていると言えるだろうか?
激しく剣戟を行い、殺陣をこなす
何合も刀を打ち合い、交わし、斬りつけるシーンには仰天する超有名シーンだ
有り得ない合成だ
CG全盛の現代でも同じ映像は簡単できるだろうか?
モーションキャプチャのスーツを骸骨戦士のアクター達に着せて、主人公達と殺陣をすれば良いだけかも知れない
そこに骸骨のスキンを合成するだけ?
そんなことはない
これほどのクォリティーでできるだろうか?
骸骨戦士が海まで追ってくるのだが、浮力がなく沈んでしまう
これもターミネータークロニクルでもそんなシーンがあった
そもそも骸骨戦士は、ヒドラの歯から復活して戦うというものだ
一度死んだ敵が、復活して再戦を挑んでくる
東映特撮の敵が、スーパー戦隊に一度やられても、復活して巨大化して再度戦うのと発想が似てはいないか?
このもともとの発想は本作から由来しているように思えるのだ
敵が復活して巨大化したのはバトルフィーバーJが最初、1979年の放映だ
人間を大きく見せているだけの海の神トリトン
なぜダイナメーションではないのですか?
いろいろ批判があるようですが?
そうジョン・ランディス監督から、あるインタビューで問われて、ハリーハウゼンはこう答えている
時間がなくダイナメーションは選択できなかったと
つまり彼も円谷特撮と同じく、厳しくスケジュールの制約を受けていたのだ
円谷英二なら、着ぐるみを着せたかも知れない
だがハリーハウゼンは着ぐるみを拒否し、人間をそのまま写してでも特撮で巨大にみせる道を選択したのだ
時間がなくとも、着ぐるみに安易に逃げず、何としても特撮で解決しようとする姿勢と考え方が、その後の日米の特撮技術の将来を決定したのだ
米国の特撮は更に発展を続け技術革新を重ねていく一方、日本はこの1964年頃をピークに進化を止めてしまったのだ
本作はそれ程の大きな意味を持つ作品であったのだ
子供の頃、テレビでよく放映していた。神々が机上の人間に話しかけた...
ハリーハウゼン・マジックの真骨頂!
幸福をもたらす“黄金の羊の毛皮”を手に入れる勇者たちの冒険を描いた、ギリシャ神話を元にしたレイ・ハリーハウゼン特撮の1963年の作品。
普通に冒険ファンタジーとしても面白いが、シンドバッド3部作と並ぶハリーハウゼン特撮の傑作と言われ、そのマジックを堪能したい。
島に着いた一行をまず襲う青銅の巨人像。ズシン、ズシン…と重厚感たっぷり。
7つの頭の竜ヒドラ。7つの頭が見事に動く。
極めつけは、骸骨兵士!
今ならCGで簡単に表現出来るだろうが、ストップモーションのカクカクした動きが骸骨兵士にぴったり。
もし、最新VFXでリメイクされても、ここだけ譲れない!
骸骨兵士との戦いは、緻密な特撮技術も合成も見事!
これぞハリーハウゼン!
ハリーハウゼン・マジックここにあり!
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