雨に唄えばのレビュー・感想・評価
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ダンスと唄を堪能できました
非常に明るく楽しいミュージカル、ダイナミックなダンスに圧倒されました。
出演者の皆さんが芸達者で驚きです。
出演者の中に「ジーン・ケリーのダンスパートナー=シド・チャリシー」とあり、どの人?と思ったら、終わりの方で黒髪ショートカット・緑のドレスでタバコを燻らせジーン・ケリーを誘惑しながら曲Broadway Melody Balletで踊る方なのですね。上映中は誰だっけ???と混乱していました。
こんなに楽しいエンタメだったのか
MGMミュージカルの金字塔。個人的にはジーン・ケリーよりもドナルド・オコナーの芸が好き。
まず先行レビューに「サイレントからのトーキーに移る時代の人々の苦労がしのばれた」みたいなものがあるがこれはもちろんそんな深刻な話ではない。映画の中で名前が出てくるワーナーブラザーズの「ジャズシンガー」は1927年の作品なので本作の四半世紀前。その時代を舞台にしているから映画の中で制作されている「踊る騎士」はモノクロなのです。この時代のアメリカ人の25年は大きいです。ほとんどフランス革命を描くのと変わらない時代感覚で考察とかはめちゃくちゃ。でもそれでイイんです。MGMのミュージカルなんだから。テキトーな(この作品はそれなりに入り組んでいるが)ボーイミーツガールのコメディ仕立ての筋に素晴らしい楽曲とパフォーマンスが乗っかっているということだから。
ところでジーン・ケリーですが、MGMのミュージカルスターとしてよくフレッド・アステアと並び称されるけど、実は年齢は13歳も下になります。アステアはそれこそ無声時代から映画に出ていて最初のピークは30年代。かの素晴らしいジンジャー・ロジャースとのコンビはほとんどがRKO作品だった。それに比べるとジーン・ケリーはその活躍はほとんどが戦後からで、最初から最後までMGM。
実は私はあんまりジーン・ケリーは好きではない。あのマッチョな体型もザキヤマっぽい顔もそうだけどアート志向、バレー好きみたいなところがね。この映画を観ていると本当に身は軽いしコメディ演技もできるのだけど。
だから私のこの映画のイチオシはドナルド・オコナーのパフォーマンスです。特にボードヴィリアンとしての実力を惜しみなくみせてくれるナンバー「Make 'em Laugh」とかね。
そうそうこの作品はスタンリー・ドーネンとジーン・ケリーの共同監督です。おそらく全体の構成は職人ドーネンがみたのだと思う。明らかに他のシーンとはトーンが異なる「Broadway Rhythm Ballet」の部分だけはケリーがディレクションしたのでしょう。ここだけモダンでアブストラクトな感じが他から浮いちゃっています。ジーン・ケリーの高尚ごのみというか具体的にはバレー好きがよく出ています。この部分だけはデビー・レイノルズでは相手が務まらなかったのかシド・チャリスがパートナーになっているところが面白いですね。
DVDゲットシリーズ108円。こいつは確かに名作。 子ども向けのミ...
名作!だけど…
自然と笑顔になれる
映画史の一里塚。こっちまで雨の中で歌いたくなるよ
ちゃんと観たのは初めてです。
お正月のTV地上波でした♫
あのアカデミー賞独占「The Artist」は、なるほど、この映画のテイストを踏んでのものだったのですねー。
「ミュージカル映画」って、本場ブロードウェイまで行けない地方の庶民のために、工夫して提供された娯楽なのでしょうね。
劇場の舞台の上に設えられたスクリーンに、まるでそこに生身の俳優たちが歌って踊っているかのように、ミュージカルのステージが写し出されるわけですから、これはまったくうまいマリアージュだと思いますよ。
⇒ かの有名なピアニストで作曲家だった偉人フランツ・リストは、オーケストラという物を見たことのない &経済的にオーケストラの楽団を呼べない、そういう小さな街での演奏会のために、ベートーヴェンやワーグナーの大掛かりな交響曲をピアノ用に編曲しました。そしてリスト本人が欧州の各地を回りました。ピアノならどんな田舎にもありましたから。
演奏家自身が聴衆の前まで旅をして、移動をしなくてはならなかったのは、まだレコードの録音技術が発明される前だったからです。
この映画、
無声映画時代の、
下積みの長かった好青年ドン・ロックウッドくん=ジーン・ケリーと、
"その他大勢”の役柄でショーダンサーをやっていた舞台女優のキャシー・セルドン嬢、
この二人のやり取りから生まれた、活き活きした化学反応の物語でした。
=あなたはただのフイルムの影ね
=何をやってもおんなじじゃないの
=映画は観ないわ
・・キャシーの急所を突くこの批評に頭を抱えたのは、それまで順風満帆だったドンでした。
無声映画がトーキーに移り変わるという、激動期の、そして過渡期の、ショービジネスのすったもんだを楽しく魅せてくれましたよ。
サイレント映画であれば、俳優たちは見栄えさえ良ければそれで構わなかった。声も歌も入らないのだから。
だからカメラを回しての撮影中も、スタッフや監督が横で喋っててもぜんぜんOK。なるほど~
ところが同時レコーディングとなると、それまでの映画俳優たちが、大慌てで録音のための滑舌発声練習とか、
不細工な"大型ピンマイク”の失敗とか、
そしてアテレコの発明とか。
そしてどんなに映りが良くても、声も歌もダメだったリナが、大恥かかされて追放されるシーンは、ちょっと可哀想で同情なんです。
(ハイビジョンの放送開始で、アップに耐えるために、メイクのドーランを変えなきゃいけなかった俳優さんたちも、いくらか同じ気持ちでしょうか、笑)。
トーキー誕生のあの頃、仕事を失うことに戦々恐々としていたスタアたちは、あんな風にたくさんいたのだろうなぁと思います。
あの「The Artist」と一緒に観れば活動写真の発展と歴史がわかりますよね。
加えて、常に芸に誠実であろうとしていたドンの姿勢は、第一級のエンターティナーとして、安心して家族全員で鑑賞できるオススメの映画だと思いました。
そして僕が思い出すのは、あのディズニー初の、トーキー総天然色アニメーションの「ファンタジア」を観たときの衝撃!
あのちょっと古風でありながら、細部に至るまで徹底的に作り込まれた、当時としては最先端のサイケデリックな絵柄と色彩。あれに ノックアウトされた日のことです。
「雨に唄えば」の演出や振り付けの独特な雰囲気は「ファンタジア」を彷彿とさせます。
新しい時代へのとんでもない意気込みを両作に感じるのです。
今回、デジタルリマスター版で、映像と色味が、ここまで艷やかに復活するとは、心底驚きでした。
でもこんなに甘いマスクで、ジーン・ケリーにニッコリ微笑まれたら、そりゃあ誰だってイチコロっていうものです。
エンディングは めでたしめでたし。
お正月からいいものみせてもらいました。
この時代の映像の色彩がレトロで鮮やかで大好き! お気に入りは演技し...
ミュージカル映画の金字塔‼️
初見の際、映画とは何たるかをまるで分かっていなかったアホタレに映画の素晴らしさ、ミュージカル映画の楽しさを教えてくれた超名作‼️まずやはりミュージカルナンバーの素晴らしさで、発音練習所で歌い踊る「モーゼス」や主役の三人による「グッド・モーニング」なんか大好きなナンバーですね‼️でもやっぱりタイトル曲‼️まず口笛が聞こえてきて、歌が始まって、そしてダンスが始まって・・・大好きな女の子と朝まで過ごした男の子。雨が降ってきても喜びと彼女への愛で胸がいっぱいの彼には、傘は必要なし、幸せな気持ちで雨を楽しむ‼️ホント素晴らしいです‼️ジーン・ケリーはホント凄い‼️ダンサーとしてはフレッド・アステアに軍配が上がるかもしれませんが、振付に演出までこなすジーン・ケリーが映画人としては上かも‼️そしてこの作品はストーリーの面白さも抜群‼️映画がサイレントからトーキーへ移り変わる大混乱‼️聞いてるだけでオカシイ、リーナ役ジーン・ヘイゲンの悪声をはじめ、口の動きと声が合わなかったり、マイクの位置のせいで心臓音はじめ変な音が入ってきたり、音声の大小が激しくなったりと、一つ一つが可笑しく、映画ファンなら爆笑必至で、大変な現場で一生懸命働く当時の映画人への愛情に溢れていますね‼️初見以来、私にとってミュージカル映画ナンバーワンであり、これからもナンバーワンだと思うし、あと少なくとも100回は観たい‼️
楽しい、美しい、楽しい〜!!!!!😂
2022.76本目
タイトルだけ知っていて内容は全く知らなかったけど、アマプラで観れるということで視聴!!
最初っから最後まで楽しい楽しい楽しい!!
歌とダンスはさることながら、色彩もテンポ感も、サイレント映画からトーキー映画への移り変わりという舞台背景もキャラクターも、最高!!
特に、早口言葉の掛け合いで歌っていくシーンがとても好き!何回でも観れる!!最後に、「Aー!!」と叫ぶところで大爆笑!🤣1952年の映画をここまで純粋に楽しめると思わなかった!!
タップダンプが見事だし、みんなバレエをやっていたのかなとおもうくらい動きが美しくて、スタントも大胆でびっくり!
現代の「ララランド」と比べても見劣りしないくらい…というかそれ以上に好きかもしれない!ララランドと重なる部分が多くて、本作品のオマージュなんだなって思いました〜!ララランドは大好きだけど、3回視聴以降はミュージカル部分だけを抜き出して観ていたくらいだったので、雨に唄えばはコンパクトでミュージカル部分が多いのでなお好きです!何回も何回も見ちゃうと思う!
ただ、「踊る騎士」のブロードウェイメロディの部分がやけに尺が長くて、ストーリーも、?なところが多くて不要だった気がする!その点で星4.5でした!!
素晴らしい演者の方々には、拍手喝采〜!!!!👏🏻
ジーン・ケリーが唄い、踊る!!
1952年。監督:ジーンケリー、スタンリー・ドーネン。
ジーン・ケリーの肩書を見ると、俳優、ダンサー、振付師、歌手とあります。
生まれながらのミュージカル・スターなのですね。
この映画の前年(1951年)には「巴里のアメリカ人」で主演したケリーは
アカデミー名誉賞を受けています。
(これは、ジーン・ケリー唯一のオスカーとなった)
現在では「巴里・・・」より「雨に唄えば」が今なお色あせることなく愛される映画です。
ガーシュイン作曲の「巴里のアメリカ人」より、「雨に唄えば」はアーサー・フリード(作詞)とナシオ・ハーブ・ブラウン(作曲)のコンビの過去のヒット曲を集めたミュージカル。
聞き馴染みのある曲を聴けるのは、嬉しいことですね。
「Singining in the Rain」を傘を差しながら唄い踊るジーン・ケリー。
雨どいからは鉄砲水が流れている。
何トンの雨を降らせたことか?
よく足を滑らせないものです。
楽しげなジーンの表情が観る方にも伝染します。
素晴らしい名シーン。
ハリウッドがサイレント映画からトーキーに移行し始めた頃。
トップスターのドンとリナは何度も共演して結婚を噂される間柄。
公私混同して愛されてると思い込んでいるリナ(ジーン・ヘイゲン)に対して、
好意どころか、大嫌いなドン(ジーン・ケリー)。
サイレントからトーキーに変わるとリナの悪声がバレる。
新人のキャシー(デビー・レイノルズ)をリナの声の替え変え大作戦。
首を絞められた鶏さながらの声で演技するリナ役のジーンへイゲンも災難でしたね(笑)
このラストのネタバラシが実に痛快。
(年増女は若さ溢れる清純派には勝てないですね)
華やかなハリウッドのバックステージが覗けるのも楽しい。
(衣装が実にゴージャスで目にも楽しかったです)
雨の中はしゃぐ大人♪
昔の役者は芸達者
キレキレでユーモアも交えたタップダンスの素晴らしさに感動
時計仕掛けのオレンジの主人公が何故か歌うのが“雨に唄えば”。ということで、興味を持って鑑賞。
古い1950年代初頭のミュージカルということで期待してなかったが、冒頭のジーン・ケリーとドナルド・オコーナーのユーモア一杯のタップダンスの素晴らしさに早々と驚愕してしまった。そう言えばウエストサイドストーリー以後のミュージカルは見ているが、タップダンス全盛の時代のものは全く見ていないことに気がつかされた。
勿論、有名な雨に唄えばのジーン・ケリーのダンスも見事で、素晴らしい演出もあり感動。でも、ユーモア一杯のドナルド・オコーナーのダンスの振り付けも楽しい。クルクル回る動きは好きでは無いが、その他のダンスの動きのキレは、今もなお凄いと唸らされた。そして、ジーン・ケリーがダンス振り付けから監督までやっていることに改めてビックリ。
ストーリーとしては、トーキー映画スターとしての階段を登るヒロインのデビー・レイノルズの魅力が満載。一方、サイレント時代の悪声大女優を演じたジーン・へイゲンが可愛いそうと思ってしまった。ただ、この声は裏声で、映画の中の吹き替えた声が本来の声らしく、アカデミー助演賞もノミネートされたとのことで、ひと安心。
映画全体として、多くの才能を集めたエンタテインメントの一大拠点としての全盛時代のハリウッドの凄さ・厚みを感じた。
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