雨に唄えばのレビュー・感想・評価
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サイレントからトーキーへ
曲は知っていたが、映画を知らなかったので鑑賞。
映画制作がサイレントからトーキーの時代に移り変わる中、当時の役者やスタッフの声を使った演技や録音での苦労が伝わってきた。
また、タップダンスや印象に残る曲も多く、映画の歴史も学べた愉快な作品でした。
いろいろとパロディされる映画
ベルトルッチ「ラストタンゴインパリ」でマーロン・ブランドは一瞬だけれでもタップ・ダンスを踊った。即行でやったのかよく分からないけれど、外は雨だったので「雨に唄えば」のオマージュだったのかな?あとは、あまり好きなシーンではないのですがキューブリック「時計じかけのオレンジ」(←こちらの方が有名)
この映画はデビー・レイノルズが唄うシンギング・イン・ザ・レインがあまりに有名ですが、私午前十時の映画祭に行くまで、どうい映画か分からなかったのです。まぁ、トーキへ移行する映画界の舞台裏を題材にした映画だという事が分かりました。
ふーん悪くはなかったけど、時代遅れは否定できません。しかし画の力が凄まじい!セット以外の外ロケでも手抜きがないのが感じられました。ニューシネマ以降、こういうスタジオ・システムは否定されてたけどコッポラ「ゴッドファーザー」やビスコンティ「山猫」と、どう違うのだろうか?画はいいのに、あまりのハチャメチャぶりに途中「モンティ・パイソン」の映画を観に来てるんでは、ないのかと勘違いしてしまいました。
ジーン・ケリーが身軽で凄い!ワイヤーアクションもないのに何この動き!顔芸までしてくれて芸が細かい。
この名作は絶対、映画館で確認しておきたかったので今回の上映には感謝です🎵
心もタップを踏んでいた!
ミュージカル・コメディ・ロマンス・映画内幕もの
あらゆる面白要素を詰め込んだミュージカル映画の金字塔・シネマクラシックとして輝きを失っていない今作も、半世紀以上前に製作された時点で、それまでの映画・ミュージカルにオマージュ・リスペクト・パロディしているという映画ファンにはたまらない作品です。
ジーン・ケリーとドナルド・オコナーのダンスはまるでジャッキー・チェンのアクションを見ているみたいに楽しい。(ジャッキー・チェンがジーン・ケリーのダンスのようなアクションしてるんだけど)
こんなにダンスがいっぱいで、こんなに歌がいっぱいで、こんなに笑って、こんなに楽しくて、映画史に残る名シーンまであって1時間40分。
もちろんTO BE CONTINUEDじゃないですよ。
オール・ザット・ジャズ以降のミュージカル映画のようにダンサーのアップを撮ったり、ダンスを編集していろんな角度から見せたりしない。ジーン・ケリーのダンスを、ドナルド・オコナーのダンスを、シド・チャリシーのダンスをほとんどワンカットで見せて堪能させてくれる。
ミュージカルが苦手という人、最近のミュージカル映画で感動したという人に是非是非観てほしい。
レビュータイトルは40年以上前、MGMミュージカル映画がリバイバル公開された時の惹句です。
配信などなくレンタルソフトもまだまだ普及していない時代、新作以外、映画はテレビの洋画劇場か名画座で観るしかなかった時代。和田誠さんの「お楽しみはこれからだ」とザッツ・エンターテイメントで、「雨に唄えば」はいつか劇場で観てみたい憧れの映画のひとつだった。(憧れの映画って今の人にはわからないだろうなぁ)
憧れの映画を、憧れの街京都で(四条大宮の映画館だったなぁ)、憧れの人と一緒に観た思い出。心もタップを踏んでいた。
午前十時の映画祭ありがとう。
午前10の映画祭に感謝❗️
素晴らしい映画に出逢えて幸せを感じています。
雨に唄えば心は晴れる。アイム・ハッピー・アゲイン!
娘を最初に映画館へ連れて行ったのは3歳の時、「トイ・ストーリー」だった。
大人しく映画を観ていられるか心配だったが、最後まで喜んで観ていた。
幼稚園くらいの時に良く観ていたのが「雨に唄えば」だった。ドナルド・オコンナーの「make 'em laugh」がお気に入りで、VHSのテープをそこだけ何度も観ていた。
そんな娘も30歳を過ぎたが、今でも年に1、2度は一緒に映画館へ行っている。
3月20日(木・祝)
午前10時の映画祭で「雨に唄えば」をやっているから行こう、と娘に言われて一緒に池袋グランドシネマサンシャインへ。
1927年の無声映画からトーキーに変わるハリウッドを舞台にした映画製作の裏側のドタバタ劇は何時観ても楽しいし、面白い。
3人で踊る「Good morning」の楽しさ、ドナルド・オコンナーとのコンビネーションの妙、ジーン・ケリーのエネルギッシュで力強いダンス、シド・チヤリッシとのダンスのダイナミックなカメラ・ワークと風を使った見事な演出。
しいて言えば、「ビューティフル・ガール」や「ブロードウエイ・メロディ」の取ってつけた感だが、3人が一緒にロープを引けばそんな事はどうでも良い。
「いやぁ、何時観ても、何度観ても面白いねぇ」娘の意見には激しく同意だ。
劇場鑑賞済、VHS、LD、DVD、TV放映鑑賞複数回
色褪せない名作
謳歌する
気軽に観れて元気をもらえる映画
午前10時の映画祭で鑑賞。
朝早くからでも眠気を吹き飛ばすほどの元気をもらえました。
主役の3人のタップダンスがとてもかっこよかった。
映画史上一番カッコいいタップダンスかもしれない。
特にドナルド・オコナーさんの足さばきが軽快でとても素早く、見ていて気持ちが良かった。
劇中の映画監督が苦労するシーンは久しぶりに映画館で吹き出してしまうほど面白かったです。
昔の監督たちにも同じような制作の苦労があったのだろうと感じました。
作品の時間が1時間40分とほんの少し短めですが
(良い意味で)体感2時間半くらいの満足度でした。
雨の日に観るライブ感
なんて素敵
温故知新にも
Practice makes perfect.(練習は完璧を作る)
最初の二人のダンスのシーンを見て、この言葉を思い出した。いろいろな訳があるようだが、英語そのままの「練習は完璧を作る」である。
身長も足の長さももちろん歩幅も違う二人の男性が、一糸(いっし)乱れずステップを踏むワンシーンだけで、私は胸が熱くなってしまった。
例えば大リーグでの試合の流れを変える特大のホームラン。フィギュアスケートのオリンピック決勝での優勝を決める1つのジャンプ。私たちはそのシーンを見て胸が熱くなり素直に感動する。しかし、その裏で、「そのプレーをするために、彼らがいったいどれだけの時間をかけてきたのだろう」と無意識のうちに考えているような気がする。
きっと、撮り直しも何度も繰り返したのだろう。しかし、撮影以前に、二人があのステップを踏むためにかけてきた時間を考えるだけで、私は目眩(めまい)がしそうな気持ちになってしまう。
ミュージカルが苦手な私にとって、中盤の劇中劇(?)の歌と躍りのシーンは冗長過ぎた。あの部分を全面的にカットしてくれていたら(あのシーンこそが好きだという皆さん、すみません)、私にとっては今年一番の映画になったかもしれない。
とはいえ、「映画の楽しさ」を思い出させてくれる素晴らしい映画だった。
毎回、同じことを書いている気がするが、題名だけは知っていて、しかも興味もなかったこの作品を見る機会を与えてくださった「午前十時の映画祭」には感謝の言葉しかない。
♪singin' in the rain♪
自然と元気になれる一作‼︎
あんまり前情報入れずに映画館へ観にいきました‼︎
映画館には僕とあと1人の2人だけでゆったり観れました。(でももっと多くの人に映画館で見て欲しいな…)
こんなに笑えるミュージカルコメディだったとは‼︎
ミュージカルシーンはCGとかは無く、
さらに序盤と中盤のシーンはカットも少なかったです
ですが、生身の人が美しい曲と共にキレキレで踊る姿は今の映画とは違う迫力がありました‼︎
有名な雨の中のミュージカルシーンは傘と帽子と雨でここまで迫力が出るのかと衝撃を受けました‼︎
最後に傘を持っていない人に傘を渡すシーンがすごい大好きです‼︎
コメディシーンもとても笑えます‼︎
演出的な笑いもあるけど
キャストの方々の演技や、顔芸がさらに笑いを生んでいます‼︎
公開から約70年経ちますが、今観ても色褪せない作品です。
70年経った今でも多くの人に感動を与えていると思うと映画って本当に素晴らしいなと感じます。
あと映画って最初は無声だったとは知りませんでした‼︎
ダンスと唄を堪能できました
こんなに楽しいエンタメだったのか
MGMミュージカルの金字塔。個人的にはジーン・ケリーよりもドナルド・オコナーの芸が好き。
まず先行レビューに「サイレントからのトーキーに移る時代の人々の苦労がしのばれた」みたいなものがあるがこれはもちろんそんな深刻な話ではない。映画の中で名前が出てくるワーナーブラザーズの「ジャズシンガー」は1927年の作品なので本作の四半世紀前。その時代を舞台にしているから映画の中で制作されている「踊る騎士」はモノクロなのです。この時代のアメリカ人の25年は大きいです。ほとんどフランス革命を描くのと変わらない時代感覚で考察とかはめちゃくちゃ。でもそれでイイんです。MGMのミュージカルなんだから。テキトーな(この作品はそれなりに入り組んでいるが)ボーイミーツガールのコメディ仕立ての筋に素晴らしい楽曲とパフォーマンスが乗っかっているということだから。
ところでジーン・ケリーですが、MGMのミュージカルスターとしてよくフレッド・アステアと並び称されるけど、実は年齢は13歳も下になります。アステアはそれこそ無声時代から映画に出ていて最初のピークは30年代。かの素晴らしいジンジャー・ロジャースとのコンビはほとんどがRKO作品だった。それに比べるとジーン・ケリーはその活躍はほとんどが戦後からで、最初から最後までMGM。
実は私はあんまりジーン・ケリーは好きではない。あのマッチョな体型もザキヤマっぽい顔もそうだけどアート志向、バレー好きみたいなところがね。この映画を観ていると本当に身は軽いしコメディ演技もできるのだけど。
だから私のこの映画のイチオシはドナルド・オコナーのパフォーマンスです。特にボードヴィリアンとしての実力を惜しみなくみせてくれるナンバー「Make 'em Laugh」とかね。
そうそうこの作品はスタンリー・ドーネンとジーン・ケリーの共同監督です。おそらく全体の構成は職人ドーネンがみたのだと思う。明らかに他のシーンとはトーンが異なる「Broadway Rhythm Ballet」の部分だけはケリーがディレクションしたのでしょう。ここだけモダンでアブストラクトな感じが他から浮いちゃっています。ジーン・ケリーの高尚ごのみというか具体的にはバレー好きがよく出ています。この部分だけはデビー・レイノルズでは相手が務まらなかったのかシド・チャリスがパートナーになっているところが面白いですね。
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