アニー・ホールのレビュー・感想・評価
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男の見苦しさが身につまされる
映画
『アニー・ホール』
の感想をブログに上げました。
監督:ウディ・アレン
制作年:1977年
制作国:アメリカ
アカデミー賞 作品賞 脚本賞 監督賞 主演女優賞
【あらすじ】
ニューヨークを舞台に、コメディアンのアルビーが別れた恋人、アニー・ホールとの生活を振り返る恋物語。
世の中を斜に構えて生きるような皮肉好きのアルビーと明るく天真爛漫なアニー。
二人の出会いから別れまで、ユーモアの中に切なさを感じるストーリーです。
【感想】
映像的な仕掛けや時間軸の操り方、心情が矢継ぎ早に吐き出されるセリフ回しが独特で、テンポよく笑いながら二人の恋を見守り、寂しさも感じる映画でした。
男の見苦しさが身につまされるような、情けないのに愛おしさも感じる気持ちになります。
恋愛物ですが、男性の方にもお勧めです。
ブログの方では、ネタバレありで個人感想の詳細とネット上での評判等を纏めています。
興味を持って頂けたら、プロフィールから見て頂けると嬉しいです。
70年代には垢抜けすぎているウディ・アレン
やっぱり最高!
個人的にウディ・アレンは、非常に面白い作品とつまらない作品の落差が激しい映画監督だと思うのですが、アニー・ホールを久しぶりに鑑賞して、やっぱりとても面白くて最高な作品だと思いました。
ウディ・アレンの魅力は、何といってもインテリジェンスな人間関係の中にある意地悪さと不条理さ。『どうせ死ぬ』のに、何故生きる?『どうせ別れる』のに、何故好きになる?
恋愛って、初めはふたりが世界中の主役になったかの様にウキウキラブラブするのですが、何で顔も見たくない位に嫌いになるのでしょうか。生物学的に相手を変えた方が、子孫が残りやすいから?リスク回避?だとしたら、ずっと相手に目移りしないのは本能的に難しいのかも。
43年前の作品なのに、アニーがとても現代的な活発な女性で素敵でした。男なんて取り替えが効くけど、歌は取り替えが効かないですよね。分かる分かる。逆に、アルビーは未練がましい。当時アラフォーのウディ・アレン、酸も甘いも良く分かってらっしゃる。
オシャレな映画としても有名な今作ですが、ダイアン・キートンの着くずし方が似合いすぎていて憧れます。きっと私は数年後にまた今作を鑑賞していることでしょう。
ニューヨーク舞台のおしゃれラブストーリー
コメディアンのアルビー、歌手を目指すアニーはお似合いのカップル。テニスで初めて知り合ったときから息ぴったり。趣味の写真や映画はもちろん、2人のおしゃれで楽しい会話はいつまでも聞いていられるほど魅力的だ。キッチンで料理用のエビが逃げ出し、それを捕まえているだけでも本当に楽しそうな2人。しかし、幸せは長くは続かない。夢を追いかける好奇心旺盛なアニーは、チャンスを掴むため、新しい出会いや社交の場を楽しみたい気持ちが強くなる一方、アルビーは人付き合いを嫌う、かなり神経質で卑屈なタイプ。生活拠点もニューヨークに固執する、まさに彼自身が孤島。そんな2人の関係はやがて「死んだサメ」となり、一度は友好的に破局するも、やはりアニーのような女性はいない!と、ヨリを戻したくなるアルビーは彼女を追いかけ、カリフォルニアまでやってきて思いを伝えるのだが、、、。
ウディ・アレンの名言、ダイアン ・キートンのファッション。この2つの要素で、ありふれた男女の恋の始まりから終わりが最高に面白くなる。繰り返し何度も見たくなる作品。
たくさんの名言があるなかで、個人的には「人生の空虚な部分をオーガズムで埋めようとすると大変だ」という名言が1番心に残った。失恋で心にぽっかり空いた穴は、何を使ってもそう簡単には埋まらないし、それはきっと誰だって同じことなのだ。
どこまでもウディ・アレン調
とても好みの映画
ダイアンキートンかんわいい!!
以前BSで吹替で見たことがありましたが、字幕で見たくて午前10時の映画祭て見てきました。
ダイアンキートンめっちゃかわいいな!!
今もかわいいけどめっちゃかわいいな!!!
ダイアンキートンの兄役の若いクリストファーウォーケンめっちゃかっこええな!と思いました。
あとは初めてアニーの部屋に行った時の、本音が字幕出てて、建前を喋る演出楽しいなって思いましたが、いかんせん字幕を二種類読みきれず、でした。
アイビーの鬱陶しい感じは字幕だろうが吹替だろうが変わりなく、こんな男いややなってだけです。
でも楽しく見れるんですよねー。
後半は飽きた
当時の世相が分かればもっと面白かっただろう。
ウディ・アレンはこうでなくちゃ
ずっと見たかった作品をやっと鑑賞。
ブルージャスミンを見て以来、ウディ・アレン監督のファンになったが、本作もウディ・アレン節炸裂といったところだった。
二人の男女の恋模様をコミカルにユーモラスに描いた本作。独特のセンスを持ち合わせた二人だからこそ、困難にぶちあたるものだが、それが笑いに変わることで鑑賞者は見ていて飽きないし、重々しさも感じない。演出自体もやはりウディ・アレンらしく、時に第三者になって語りかけるなど、おもしろかった。
本作が彼の初期の作品ならば、もっと初期の作品を見たいと思った。
4.0
こりゃすごいや
世の中を斜めに見る
恋愛ってこういうもんだよね。
初鑑賞。ニューヨークを舞台に繰り広げられる、男と女のラブストーリー、といえばベタな感じがするが、典型的なラブコメ物とは違って、人生の中のほんのひとコマに過ぎないが、結局恋愛ってこういう不条理でわけわからないもんだよねー、という描き方がなんかいいなあと思いました。
現実と非現実をいきなり繋いでしまう小粋な演出に驚いた
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:70点|音楽:20点 )
いきなり時代も場所も違う場面を繋げてみたり、現実と心の声を切り替えてみたり。初めて観たときに、その演出の小粋さと斬新さに驚かされた。頭も薄くなった小柄でひょろくてさえない見た目だけど、ニューヨーカーでユダヤ人で常に皮肉だらけで内容が薄っぺらの軽口ばかりたたき続けるウッディ・アレン本人を描くやりかたは、その才能を感じるには十分だった。個人的にウッディ・アレンの存在を初めて強く意識させられることになった作品。
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