悪魔のくちづけ

劇場公開日:

解説

富豪の庭園をめぐる人々の愛憎劇を美しい詩的な映像で綴ったサスペンス・ロマン。監督は「リバー・ランズ・スルー・イット」でアカデミー撮影賞を受賞した撮影監督フィリップ・ルスローで、彼の監督デビュー作。脚本はティム・ローズ・プライス。製作はプライス、ロバート・ショーンズ、ジョン・バトセック。撮影はジャン=フランソワ・ロバン。音楽は「アンダーグラウンド」のゴラン・ブレゴヴィッチ。出演は「ブラス!」「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」のユアン・マクレガー、「ブラス!」のピート・ポスルスウェイト、「ザ・プレイヤー」のグレタ・スカッキとリチャード・E・グラント、「夢の涯てまでも」のカーメン・チャップリンほか。

1997年製作/112分/イギリス・ドイツ・フランス合作
原題または英題:The Serpent's Kiss
配給:オンリー・ハーツ
劇場公開日:1999年7月17日

ストーリー

17世紀末、英国。裕福な領主スミザー(ピート・ポスルスウェイト)は、自らの富と権力を誇示し、美しき妻ジュリアナ(グレタ・スカッキ)の歓心を買うため、壮麗なオランダ式庭園の建設を計画。ミニア(ユアン・マグレガー)という若くハンサムな庭園デザイナーが招聘され、庭園づくりはスタートしたが、孤独な田舎暮らしに退屈していたジュリアナは彼に関心を寄せる。いっぽう、ミニアは夫妻の娘テア(カーメン・チャップリン)にひかれたが、彼女は不吉なことを予知する能力をもっているがゆえに父親からもうとまれていた。そんなさなか、ジュリアナの従兄で野心家のフィッツモリス(リチャード・E・グラント)が屋敷を訪れ、造園計画に関与するようになる。彼はミニアが実は本物の庭園デザイナーではないという弱みを握り、自身の邪まな策略にミニアを利用しようとしていた。実は彼はかつて恋仲だったジュリアナを取り戻すため、造園計画を失敗させトーマスを破産させようとしていたのだ。ジュリアナとテアはそれぞれにミニアに恋心を抱くようになり、トーマスは不安を紛らすべくますます造園計画にのめりこむ。陰謀の実現を目前にほくそ笑むフィッツモリスは、真相を知るミニアを始末すべく嗅ぎたばこに毒を仕込むが、手違いがありなんと死んだのは彼自身だった。かくして庭園は完成し、トーマスはおのれの虚栄心に気づき、そんな夫にジュリアナは愛を取り戻す。ミニアはテアに全てを打ち明け、ふたりは手をとりあって屋敷を後にするのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第50回 カンヌ国際映画祭(1997年)

出品

コンペティション部門
出品作品 フィリップ・ルースロ
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