悪魔のいけにえのレビュー・感想・評価
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好みの問題か…?
ホラーの名作という前評判から見てみましたが…
合わないんでしょうか…これ何が面白いんですかね…
ただ猟奇的殺人鬼が人を殺すだけ…
主人公の女性は逃げてる最中も悲鳴を上げ続け
本当に逃げる気があるのかと思えました。
車いすの御兄さんがひたすら鬱陶しいんですが
そのお兄さんが殺されたとこだけすっきりしました。
これがなんで名作と言われているのか理解に苦しみました…
素敵な一家
ホラー映画をいろいろみてきましたが、
悪魔の~死霊の~なになに系があまりにもたくさんあるので、
こんな傑作を今の今まで見逃していました
でてくる化物?(人だけど)たちがすごくよかった
気持ち悪いとか怖いを超えた表現だと思いました…
おじいちゃん、サイコの母親みたいに死んでる!と思ったら
実は生きてて恐怖というより笑ってしまった…ハンマーのシーンもしかり
公開当時、この映画はどんな位置づけだったのか気になる
あまりにもコミカルで
物語終盤は、最後の生き残りの女性が、逃げ出すシーンからずっとクライマックスが続く感じでした
普通盛り上がりがあったら、そのまま下がったりするものなのに
この映画はそれを感じさせない持続したハイテンションさ
忘れられない食卓シーン。ランプの顔面まで芸が細かくて…
変態村がいかにこのシーンに影響を受けたかわかりました…
DVDに収録されていたメイキングやオーディオコメンタリーがおもしろかったです
弟役の俳優が、撮影した家を案内してくれるんですが
小奇麗なレストランでした
当時人が住んでた?ので、ほかの部屋には入らず撮影したと言ってましたが、一体どういう状況で撮影されていたんでしょう
しかも冒頭の骨はほんとの人間の骨をつかったとか…
一体どういう状況!?
名作でした
悪魔のいけにえ?
私はYouTubeで予告編を観てたので、誰がどのシーンで死ぬのかが大体分かってしまったのでちょっと残念だった。
怖さのピークはカークがやられる家のシーン。外は静かな日中であるが家の中の異様な空間にジワジワくる恐怖を感じた。
レザーフェイスの父が登場してから、レザーフェイスがちょっと憎めないキャラへと印象が変わった。
最初と最後の赤ちゃんの声の様なキュイーンという音がなんとも不気味で印象的だった。
邦題の『悪魔のいけにえ』について、墓嵐はしていたが、宗教的な儀式として殺人してる様には思えなかったので邦題に違和感を感じた。
ほんとに恐ろしい
アメリカンホラーって、ジェットコースター的に、静寂→いきなりこわいかおドーーン!みたいな演出が多いわけで、そういった作品も大好きなんですが、この映画はそういった作品群とは明らかに一線を画していて、底冷えする得体の知れないものの恐ろしさを感じさせてくれ、最高に面白いです。
ミイラみたいなおじいちゃんに指をちゅぱちゅぱされるシーンなんかはいつまでも記憶にまとわりついて離れないです。
続編である悪魔のいけにえ2では本作品のストイックな恐怖は跡形もなく消え失せ、できの悪いコメディー映画に成り下がっていますが、そっちはそっちで面白いです。
すごくよかった
レザーフェイスがキュートだった。彼は人殺しなのだが、別に悪意はなく、怖がらせる意図もない。家族に命ぜられてしているだけで、チェーンソーも不器用なだけだ。不気味なマスクは単にセンスが不気味なだけで、本人としては正装のつもりなのではないだろうか。そんなことを思った。
ガソリンスタンドのお父さんとキチガイの兄貴が怖い。特に兄貴は怖すぎてすごく嫌だ。
爆音上映で、発電機の音が超うるさかった。
最後彼女が助かって本当によかった。
史上最強のホラー映画!
チェンソーを振り回すレザーフェイス、
殺されていく若者、絶叫しながら逃げる女、狂った家族、とにかくホラー映画の最強作品!
個人的には、レザーフェイスよりヒッチハイク兄さんの方が好きかな。
すば抜けて怖いホラーでありながら、コメディ映画でもある
この映画が異様に恐ろしく思えるのは美術や撮影や音響のおかげが八割だと思う。本当に気持ち悪くて恐ろしいレザーフェイスの家の中やその家の外観、真昼の空の下でブオーンというエンジン音が常に鳴り響くその家はただの家であるにもかかわらずどこか異質で不気味な感じがする。
この映画の恐ろしさの残り二割は狂った家族の暴走っぷりなのだが、これは確かに意味わからんところで意味わからんことをされるわけだから怖いのは怖いんだが、音楽をコメディ調に変えるととたんにスクラップスティックコメディになってしまうだろう。
この映画は見ようによっては人食い一家のドタバタ喜劇なのである。しかし当時この映画を見た観客は恐ろしすぎて笑える余裕などほとんどなかっただろう。
(ドゥ~ン)…ポカーン(°д°)
衝撃ですよ…中学生の頃なんの気なしに実家にあった古いビデオを再生したら、この作品が入ってました。
知ってる人ならわかるでしょう…トラウマにならないわけがありません。
最初は、なんか車に乗せてもらった人おかしいな、ぐらいにしか思ってなかったんです。(それでも手を切るシーンはめっちゃ怖かった)
そして…若者の前になんの前触れもなく唐突に現れるレザーフェイス。
いきなり鉢合わせた若者をハンマーで殺害。若者を部屋へ引きずりこんだあと、鋼鉄製のドアをまるで視聴者に「見んなオラァ!!」とでもいうかの如く荒々しく閉める。
この間約数秒。
これであっけにとられないやつなんていないでしょう。
だって見えてるもん全身。隠す気ゼロだもん。
ここで、なるほどーこの映画頭がおかしいんだなっ♪って気づきました。
変態家族の食卓とか、妙に美しいラストとか、良くも悪くも印象に残ってしまい、かれこれ数十回は観ています。
そして大人になって、演出の巧さに気づきました。
危険な意味で、生涯のベスト5に入ってしまっている映画です。
感情移入できないまま目撃する恐怖
基本的に、例えばスクリームのような笑えるホラースプラッターならよいのだが、血がドバーざっくり切れて内臓コンニチハまさかり刺さった金太郎映画はどうにも苦手である。(ゆえにリアル手術場面を追求した「海と毒薬」は未見)産毛の生えた生白い腕にいきなりつきたてられる鈍く冷たく光る剃刀。ゆっくりとそれは引かれ、じくじくと肉にめり込み、産毛は鳥肌をたてて立ち上がり、切り開かれた黄色い肉が見えた瞬間入れ替わるようにひとすじの赤い流れがやがて奔流となり吹き上げ周囲どころかこちらの目まで朱に染まる!のぶぇ!とまあ、そういうわけでその手のジャンルの金字塔たる「悪魔のいけにえ」はたぶん一生見ることはないだろうと覚悟を決めていた。だがよんどころない事情で見る羽目に。而してその結果は大変上質なホラー映画でございました。ま、当然だけど。
確かに話の筋や組み立て方すくいようのない切れ味抜群のラストまでを構図的に美しいカットでたたみかけるようにもって行く。見ながら「あーここのカットをTシャツにしたらいいなあ」という感想をぼんやり抱いていたのだが(例:スーツ姿のレザーフェイスがチェーンソーを振り上げるラストシーンとか)ホラースプラッターの元祖だからこそ残虐な映像はかえって少ない。今のほうがずっとずっとえげつない映像を作り上げているのだが、生理的な嫌悪を呼ぶ怖さ、心臓をつかんでひねり潰されるような緊張感をこれほどたたえた映画を私は見たことがなかった。当然いわゆる「お約束」的シーンも(今日的な視点からすれば)存在する。だが、その「お約束」をそうと認識させない、ひねくれてネタにしようと待ち構えるこちらへ問答無用にチェーンソーを突き立ててくるレザーフェイスにやられまくりでした。暗い中捜索しているシーンがあれば当然レザーフェイスが襲い掛かってくるだろうというのは予測できてしまうのだが、それをあえて「ずらして」くるので、ここかよオイ!と観客は肝や腹や掌や背筋を冷やすのです。またいわゆる「花鳥風月カット」(ストーリー上なんの脈絡もなく唐突に映し出される月や豊かな自然の風景、夜の街といったアレ)が箸休め的に挿入されるのだがそれがこちら側が恐怖に耐性ができる頃を見計らって入れられるのだから始末が悪い。通常花鳥風月カットでひとやすみひとやすみ(一休さん)となるのだが、逆にそれがあるからこそ怖いという恐るべき結果となっている。なんということだ。あまりの怖さに監督トビー・フーバーへの怒りもわいてくるほどだ。ふざけんなバーカ怖さのあまり死にそうになったじゃございませんか。
また突然現れる登場人物たち(それは被害者となる若者グループも同様である)は「なぜ彼らがその行動を取るのか」をまったく説明しない。被害者達は一体どこへ行くつもりだったのか。フランクリンはなぜ歩けないのか。彼らの関係性はなんなのか。(フランクリンとサリーは姉弟であることがかろうじてわかるが、その他三人との関係がわからない)存在として「怖い」のは実は彼らの方である。描きこまれない主人公たちの希薄なリアリティとは対照的に、レザーフェイス一家の存在感と実在感に圧倒される。どこへ、何をしに行くのか。それは現実の私たちと同じように、「彼ら」もまたわからないのだろう。ここで確実に理解しているのはプリミティブな欲求のままに行動する「彼岸」を越えた原始の人「レザーフェイス」らだけなのだ。奇妙に盗作した状況下の中、いつの間にか主人公達の不安と恐怖よりも、「レザーフェイス」たちの原始的な「力」への憧れにも似た衝動が湧き上がってくる。それはワンカットワンカット、美しい構図で描かれている事も関係してくる。展開されている出来事は酷く、酸鼻を極めるとしか言いようのないものなのだが、「嫌悪」の一点で拒否できない魔力があるのは、認めるべき事実であった。
殺人本好きの観点から言えば(よくいわれていることだけれども)レザーフェイスの室内調度品がいい。エド・ゲインネタをよくぞここまで再現したなとヘンな風に感心する。ひとつひとつの「モノ」は雑でよく見ると変なんだが、その手作り感が妙なリアリティを生んでいるのも確かだ。CG全盛期の今、これほどの恐怖体験を練り上げられるかといえば否である。
それにしても、三十を過ぎ、地獄も天国も自分なりに見てきた上でこの映画にぶちあたったのは幸運といえる。もし 10代はじめでこの映画を見ていたら、吐くどころか、トラウマのあまり以後映画を見ることはできなかったか、下手するとこの手の映画しか受け付けない体になってしまったか、どちらかだろう。これを「真実の物語」と題された「リアルドキュメント」モノという「一ジャンル」であると考えて「見れる」から衝撃が驚嘆へと変えられるのだと思う。この映画をこのように「外側」ではなく「内側」で見てしまうことが、おそらく一番の恐怖体験だと思う。「お約束だ」なんていってあひゃあひゃ喜んで見られることのシヤワセよ。ぐいぐいと胃の腑を引き絞られる感覚を味わいながら、もっとくれーと被虐感を楽しめるようになったら一人前の変態ですわい。
絵的にどうしようもなく美しいカットとこれ以上ない緊張感に満ちた、残虐で悪趣味な物語。それを芸術とはいえないという人もいるかもしれない。だが映画なんてエログロナンセンスを驀進力にしてここまでの地位を獲得してきたようなものだ。見るものへリビドー全開を要求するような「悪魔のいけにえ」二度と見ないだろうが、でも、三年後にもう一度みたいと思えるような、見終わった後不思議な哀愁を感じる、恐怖と切なさが残る、ジェットコースターというよりは、電波文がいっぱい書かれた廃屋を探検するような、暑さよりも乾き(渇き)を感じる、傑作映画である。
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