悪魔のいけにえのレビュー・感想・評価
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不快ホラーの原点にして芸術的作品
知能が低く少し間抜けキャラではありますが、チェーンソウ持ってどこまでもどこまでも、これでもかと言うくらいしつこく追いかけてくる怪物。トラウマ必死の伝説的なホラーのキャラが誕生した瞬間でしょう。
そして一家全員が狂っているのだからたちが悪い。まさに映画の見所の一つでもある、一家での"人肉晩餐シーン"は衝撃としか言いようがないくらい異様な光景が繰り広げられます。後に多くの映画に多大に影響を与えた問題シーンですが、まさに圧倒的な不快シーンでした。
ただし本作は単なる不快ホラーではないところが見どころでした。人間や動物の骨が散乱する異様な家の雰囲気、機械的で耳障りな音楽、そして恐怖を倍にするような見事なカメラワークは非常に見事でした。
実はこの映画、直接的なグロいシーンなんてほぼ無いのですよね。でも映画から感じられる緊張感と不快感により精神的ダメージが来る映画です。低予算でそしてCGもない時代に小物や効果音さらにはカメラワークだけ怖がらせた技術は本当に素晴らしいの一言です。
意味不明のすっきりしないエンディングが妙に、印象たっぷりに残ってしまう効果により、観終わった後は疲労感ばかりが残りました。
【”熱帯夜には、ヤッパリホラー映画だね!”とスラッシャー・ホラーのルーツと言われる今作を観たら・・。ウワワ。チェーンソーは木を切るモノなんだよ!監督、音楽、脚本を総て手掛けたトビー・フーバーの怪作。】
ー 今作は、資料を観ると1975年公開とある。最初に見た人は、魂消ただろうなあ・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・序盤から、不穏な空気が尋常ではない。ジェリー達、5人の男女は、1973年の夏にテキサス州の墓荒らしが多発する田舎を、ボロイ、バンで旅行をしている。
カー・ラジオから流れてくるのは、不穏なニュースのみ・・。
ー ジワリジワリ系かな?と思っていたら・・。-
・彼らは、途中、明らかにオカシイ、ポラロイドカメラを持った男を乗せてしまうが・・。
その男は、イキナリ笑いながら自分の掌を切り、更にジェリーの兄、フランクリンに切りかかる。
ー ジェリー達、5人の男女は、車から男を放り出すが・・。この時点で、彼らは生贄への道を突っ走っていた事が、後半分かるのである。-
・燃料が切れそうな彼らは、不安を抱えつつ、ジェリーの実家跡に辿り着くが・・。
ー 燃料を貰いに行った、カークとパムが帰って来ない。二人は、人の皮を被った太った男に拉致されて・・。ウワワワ。太っている割には動きが速いのが、怖い。何を考えているのか、分からないのも怖い。家の中の様子(美術)も怖い・・。-
・二人を探しに行ったジェリーの恋人、サリーも瞬殺され・・。
■イキナリ、チェーンソーを持って襲い掛かる男。
ー その後、ポラロイド男の弟で、レザーフェイスと呼ばれている事が分かる。この辺りからの不条理極まりない展開が凄い。本当に40年以上も前の作品か?-
・残った、車椅子のフランクリンも男のチェーンソーでヤラレ(チェーンソーの音がモノ凄く嫌である。)最後に残った、ジェリーは逃げ回り、”ある家”に飛び込み、助けを求めるが・・。
<異常な父と兄弟と”椅子に縛り付けられた状態”のジェリーが、食卓を囲むシーン。
そして、連れて来られたミイラの様な祖父にジェリーが血を吸われるシーンは、異様に気持ちが悪い。
ラスト、ジェリーが家を飛び出して逃げる後をポラロイド男の弟で、レザーフェイスが追いかけるシーンも、何が何だか分からないが怖い。
当時、この作品を映画館で観た人は、魂消ただろうなあ、と思った作品である。
監督、音楽、脚本、制作を総て手掛けたトビー・フーバーの後世のスラッシャー・ホラーに影響を与えた、怪作である。>
超最高😱
凄い作品です👍
キャーキャーキャー
恐怖!逃げる!叫ぶ!喚く!
全て完璧だった。
観てるこちら側にも恐怖感伝わる。
若者出演ホラーでこれが自然に出来ない人多い。(不満)
電動ノコギリ使うならせめてノコギリの刃に血を付けて欲しかった(細かっ)
悪夢
「人生なんて悪い夢を見ているようなものだー」と、若い頃、なにかの本で読んだセリフを今でも覚えている。 当時はキザな言い回しぐらいに思っていたが、自分が様々な現実に対峙しながら歳をとってくると、いやはや、これは事実なのだと思い改めた。
確かに、現実は悪夢なのだ。
極めて稀な事例ではあるが、例えば、一人で山登りをしているときにヒグマに捕食されてしまうような運命。 一縷の望みにすがろうとも、ヒグマに遠慮や躊躇はない。 断末魔の叫びに反応することもなく、生きたまま足や腹を喰い千切り、食べ続けられる。 受け入れ難い非日常であっても、これが「死」のひとつのあり様であり、人間が直面し得る現実であることは事実なのだ。
我々には、運命を避ける権利も力も無い。
トビ―フーパ―がフィルムに焼き付けたかったのは、まさにそういった現実の一側面なのではないだろうか。 フィクションではあるが、実際の事件を元にしているこの作品には、「死を恐れる人間だけが体験し得る現実の恐怖と絶望」が写し出されている。
恐ろしいシーンなのに、どこか滑稽にも見える。 それは、運命の前で全く無力でしかない人間の姿が、見事に描写されているからだろう。
若い頃に観たときも思ったが、女優の恐怖に叫ぶ演技が尋常ではない。 あれは演技なのか。 一体、どうやって演出したのだろうか。
ホラー映画の頂点に君臨するだけではなく、映画史に残る傑作だと思っている。
奇跡の様な作品
僕の中で(あくまで個人的な趣向ではあります)三大ホラー映画、そのトップにある作品です。
トビーフーパー最高傑作ではないでしょうか。
40周年記念版で久々に観ましたが、やっぱりとんでもなくすごい。
捕獲される時の狂気。取り分けレザーフェイスの挙動一つ一つがとんでもなく怖い。
BGMという要素がなく、それがよりドキュメンタリー的な部分に強烈に効いています。
演技を超えた表情を切り取っていて、全編を通してヒリヒリとしている。
素晴らしいとしか表現のしようがない作品。
本当、奇跡の様な作品です。
きゃわEィィィィィ!
デッドバイデイライトをプレイ中気になったので鑑賞。
面白かったです。この時代のホラー映画は今の時代のように効果音などで驚かさせるだけでなく、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンといったようで初登場シーンで扉をガラッと開けて登場するのは怖いだけでなく人間らしさもあり愛らしく、見ていて楽しかったです。
そうは言ったものの、もちろん怖いシーンはちゃんと怖い。一言も発さずにチェンソーを振り回しながら追いかけられるシーンなんかは不気味すぎますね。
登場人物もちゃんとホラー映画らしく、ほとんど嫌な奴で構成されているパーティなので死なれても後腐れがありませんのでむしろ死亡シーンをコメディとして見ることもできます。後半のおじいちゃんがハンマーを何度も落としちゃうシーンは笑いました。
70分とかなり短いですがちゃんとケジメもつけておりホラー映画、スプラッタ映画として大変面白い作品でした。是非ご覧ください。
ラスト...エモいよね。
デッドバイデイライト元ネタ
デッドバイデイライトの元ネタになっている映画が観たくて鑑賞しました。
元祖ホラー?らしいですがストーリーよりもレザーフェイスが可愛くて、めちゃくちゃでおもしろい笑
ゲームから入った身としては肉フックが出てきたところと追いかけっこがゲームそのままでテンション上がりまくり。
怖くはないけどなかなか面白かった!
レザーフェイス 笑
初見なのに、どこか既視感のある映像。それもそのはず。ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』低予算でもここまで面白いものが作れる、こんな名作があるとは知らなかった。チェーンソーを振りかざし、追いかけてくるレザーフェイス。どこか、おっちょこちょいで愛すべきキャラなのも見所のひとつ。ラストも間抜けでほほえましかったなぁ。
レザーフェイス可愛い
やっぱり最近のものに比べるとどうしても演出が安っぽくなっちゃうのはしょうがない。怒られるレザーフェイスも謎の化粧するレザーフェイスも何故か攻撃可能範囲で切らないレザーフェイスもキャッキャしてるレザーフェイスも可愛い。演出が古いからこそ序盤のシーンが生々しくて味がある。グロは実は少なめ。ヒロインの悲鳴をたっぷりききたい人にお勧め
殺人鬼の恐怖と異常な家族の不快なダイニング風景が絶妙!
もはやホラー映画の古典となった作品。
もう40年前の映画で、今観るとギャグと思えるような要素もあるが、
まだまだ充分な魅力をもっていると個人的には思う。
本作のストーリーは非常にシンプル。
展開もスピーディだが、置いてけぼりにされることはない。
一つ一つの演出や映像表現によって、うまく世界観に入り込んでしまう魅力があるからだ。
BGMを極力排して、叫び声や動作音だけで映像が進んでいく演出も、功を奏していると言えよう。
また、以前に観たたときはレザーフェイスによる単純な「恐怖」が際立っていたが、
いまになって見ると「異常さ」や「不快さ」も非常に強いと感じた。
特に、ソーヤー家のダイニング風景は不快そのもの。
根源的な不気味さや異常さが表現されているシーンだ。
ダイニングチェアに固定され、悪趣味な家具の数々に囲まれながら、ソーヤー家の食事風景を見させられる主人公の立場だったら、すぐ発狂しているだろう。
単純な恐怖や、何とも言えぬ不快さ、
そしてテキサスの夕焼けをバックとして有名なラストシーンの美しさ。
これらの様々な感情を掻き立てるのが本作。
現代でも魅力をもったホラー映画の古典だと思う。
突拍子もない
めちゃくちゃ怖いと思ってたけど、
突拍子もなくて今となっては笑えた。
主人公たちも嫌な感じな奴なのが
逆に救いだったかもしれない。
コイツらならどうなってもいいやって思えたので。
レザーフェイスが最初出て来た時は
これがあのレザーフェイスか!と神々しさすら感じました。
その後の展開は、もう時も経ってるしありきたりでした。
追っかけっこのシーンなんかは笑かしに来てるよね?
って感じで微笑ましかったです。
見終わったあの余韻
チェーンソー=怖い
のイメージを自分に植え付けてくれた映画です。
まともに見たのは今回初めてだったのですが、
本編見終わった後で、頭の中に女性の悲鳴が
残っている気がして、
不安になるような、不気味な余韻が残りました。
月並みな表現ですが、やはり凄い映画なんだなぁと
かんじました。
意外にもグロさは低め
一族の墓の安否を確かめるため友人たちとテキサスを訪れたサリーは人喰い一家に襲われることになり…。
伝説的スリラー映画の40周年記念版。予算と技術面の都合でもあるがグロさは控えめで撮り方と演出で恐怖感を引き出す今見ても見事な作品です。
レザーフェイスのビジュアルが好き!
幽霊などの心霊もののホラーよりも狂った人のホラー映画が一番怖く感じられる映画です!でも人をアンコウみたいに吊るしてたけど、どこに引っ掛けてるんだろ?背中は背骨があって刺さらなそう〜。
ここに来て初めて鑑賞
お恥ずかしながら実は初鑑賞。
職場の方にお借りして観てみましたがすごかった。
ほぼ予備知識なく観ましたが、女性の恐怖の描写が丁寧でずっと心臓ドキドキしてた。
SFXの完成度は昔ながらで偽物でしょ?って分かるのに本能で単純に怖かったです。
うーんすごい。
久々の再鑑賞
もう40年以上前の作品ですが、やっぱり何度観ても凄いですね。
被害者となる若者たちの人間関係等の情報も、レザーフェイス一家の背景も最後まで全くわからない、こんなに情報の少ない映画もあまり無いと思うのですが、それにも関わらず、登場人物のキャラクターが薄っぺらになっていないのは見事ですよね。
今時の作品に比べるとスプラッタシーンは決して過激ではないですが、女性の表情や悲鳴を執拗に使っているので精神的にクルものがありますよね。
個人的にはあのラストも好きですが、“レザーフェイスがハンマーで男性を撲殺した後扉を閉める”あのシーンがお気に入りです(* ̄∇ ̄)ノ
なぜ評価されているのか
スプラッター映画だと思って見たら、殆どグロくなかった。
これをスプラッターとして紹介するなら、殆どのアクション映画がスプラッターという事になるんじゃないかな。
あと、女の子の悲鳴がとにかくうるさい。叫び過ぎてギャグにしか見えない。後半はずっと叫んでいて、もはや不快なレベル。
グロ目的でこの映画を観るのはお勧めしない。
と、ここまで酷評してしまったが、雰囲気の不気味さが画面越しに伝わってきたのは良かった。とにかく気持ち悪さだけは今まで観た映画の中だけでもダントツだった。(褒め言葉)
前半の演出は悪くないと思う。
原点
この映画から今に至る映画の原点が数多くみられる。
謎放置ではあるけど、これはすごい。
箒がでてきて吹いたwwww
まさかの箒攻撃。
鈍器で一発でやられていくさくさく感もいい感じ。
餌だものねぇ。
最後に逃げ切ったヒロイン(?)が、狂気に満ちた笑いも最高にイケてる。
エモいね
この映画、はじめて観たときから衝撃的でした
そして噛めば噛むほど味が出ます
最近のホラー映画の多くが、「怖いもの・グロいものが観れちゃう俺」という要求のために、あるいは、オールド・ホラー・ファンのためにつくられているものが多い印象を受けますが、本作は、トビー・フーパー監督のセンスがギンギン光り、どのホラーからも一線を画しています
ビザール殺人鬼はあまたありますが、
個人的にこの映画がキング・オブ・ホラーです
もうなんといってもあの名シーン…
男が家に入っていくと、わけのわからないところで転んで、頭を鈍器で殴られ、魚のようにピチピチと跳ねる…極めつけにもう一発殴られ
最後に鋼鉄のシャッターをシュルシュル
とレザーフェイスが閉める
あっこだけで100回はみました
「住居侵入罪だろ!」とツッコムのはナンセンス
ストーリーが至ってシンプルな分、
唯一無二の監督のユーモアとセンスを楽しむことができて最高です
全54件中、1~20件目を表示