悪魔(1972)
劇場公開日:1989年5月22日
解説
悪魔に魅入られたひとりの男の苦悩と悲劇的な結末を描く。製作はヤン・モチドウォフスキ、監督・脚本は「ポゼッション」のアンジェイ・ズラウスキ、撮影はマチェイ・キヨフスキ、音楽はアレクサンデル・ゴウェンビオフスキが担当。出演はヴォイツェフ・プショニャック、レシェック・テレシンスキほか。オリジナル・タイトルは“Diabel”。
1972年製作/ポーランド
原題または英題:The Devil Diabel
配給:コムストック
劇場公開日:1989年5月22日
ストーリー
18世紀終わりのポーランド。独立を失い、3つの軍事勢力が国を分断し、大動乱が各地で起きていたそんなある日、陰謀を企んだかどで精神病院に囚われていた若者ヤコブ(レシェック・テレシンスキ)は、プロシア人の奇妙な小男(ヴォイツェフ・プショニャック)に助けられ、脱走に成功する。実は彼はスパイに身をやつした悪魔なのだが、それに気づかないヤコブは自分の家を目指し、国中を歩き回るが、やがて彼は、祖国やそこに住む人々の、荒れ果て、すさみきった心に強い衝撃をうけ、次第に心の均衡を崩してゆく。そして悪魔から渡されたカミソリで、自分の母親(イガ・マイエル)、兄、妹、そしてたくさんの人々を衝動的に殺してしまう。悪魔の誘惑から脱け出そうとヤコブは必死に苦悩するが、時すでに遅く、遂に彼は自ら命を絶ってしまう。そしてスパイを続ける事に疑問を抱き始めた悪魔は、ひとりこの荒涼とした国土をさまよい続けるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンジェイ・ズラウスキー
- 脚本
- アンジェイ・ズラウスキー
- 製作
- ヤン・モチドウォフスキ
- 撮影
- マチェイ・キヨフスキ
- 音楽
- アレクサンデル・ゴウェンビオフスキ
- 編集
- Krzysztof Osiecki
- Jadwiga Jakudowska
- 字幕
- 進藤照光