「アウトブレイクとパンデミックの狭間」アウトブレイク ヨコヨコさんの映画レビュー(感想・評価)
アウトブレイクとパンデミックの狭間
令和2年、新型コロナウイルス流行中のこのご時世に「アウトブレイク」を観た。原作の『ホット・ゾーン』を先に読んでいたが、内容はだいぶ軍部の闇中心にすり替えられていた。ヘリのチェイスや宿主を探す軌跡はミステリーのようで、見応えがある。若い部下が、ちと優秀過ぎるとは思うが…。
今なら原作のままでも十分恐ろしさは伝わると思うが、映画興行的に盛り上げポイントを作らないといけないというのは分かる。しかし逆にウイルスの恐ろしさが薄まってしまった感じがする。
求めていた恐怖とは違っていたが、医師団の必死の仕事には頭が下がった。今まさに中国ではそういう状況が続いているのだろう。限定的流行のアウトブレイクを超えて世界流行のパンデミックにならないよう祈るばかりだ。
コメントする