アイスマン(1984)

劇場公開日:

解説

4万年前に生存していたアイスマンが北極の氷の中から甦り、若き人類学者と交流するというSF映画。製作はノーマン・ジュイソンとパトリック・パーマー、監督はフレッド・スケピシ。ジョン・ドリマーの原作を基にチップ・プローザーとドリマーが脚色。撮影はイアン・ベイカー、音楽はブルース・スミートン、編集はビリー・ウェーバーが担当。出演はティモシー・ハットン、リンゼイ・クルーズ、ジョン・ローン、ジョセフ・サマー、デイヴィッド・ストラザーン、フィリップ・エイキンなど。日本版字幕は菊地浩司。カラー、シネスコサイズ。1984年作品。

1984年製作/アメリカ
原題または英題:Iceman
配給:ユニヴァーサル映画=CIC
劇場公開日:1984年11月23日

ストーリー

何千万年もの歴史が氷河の一部となって眠っている北極の地。その氷の洞窟の中で巨大な氷塊が発見され、ただちにポラリス採鉱化学会社の北極リサーチ・センターに運ばれた。同センターの低温生物学者ブレイディ博士(リンゼイ・クルーズ)は人類考古学上貴重な発見ということで関係者を召集、レーザー光線で氷塊を切断したところ、中から男が現われた、人類考古学者のシェファード(ティモシー・ハットン)は、男は狩猟者であり、4千万年前のネアンデルタール人だと断定した。しかも解凍の結果、体の細胞はDNAを合成し脳波も動いていることが分かった。アイスマンは生きていたのだ。翌日、シェファードはアイスマンの特殊な保身能力を調べるため単身でビバリウムの中に入っていった。アイスマンは腕をあげて威嚇したが、シェファードは臆せず近づきほほえみかけた。その瞬間、アイスマンは彼を押し倒し大きな石を振りかざした。ところがシェファードがさし出した顔写真を見ると、自分の胸を指差してチャルー(ジョン・口ーン)と呟いた。シェファードは彼をチャーリーと呼び、自分の名前を教えた。2人はすっかり打ち解け合った。そのとき突然、鳥のような鳴き声が聞こえ、アイスマンは「ダービー」と叫んだ。シェフアードはアイスマンの言葉の糸口を掴むため、言語学者チャップマンを呼び寄せた。彼女は、アイスマンともっと親しくなれば何か明らかになるだろうと助言した。2人は、言葉は通じないながらも交流を深めていった。しかしブレイディたちの興味の対象は彼の凍結防止能力だけであつた。シェファードの反対にも拘らず、アイスマンは肝臓検査を受けた。シェファードはブレイディにビバリウムに一緒に入ってくれと頼む。女性を見たらきっと反応するに違いないと考えたからだ。しかしブレイデイは拒否した。シェファードがアイスマンを観察していたとき、ブレイディが入ってきた。アイスマンは彼女を見て反応した。彼は2人の見る前で女と子供の絵を描く上、何か叫びながら楽しそうに走り回った。彼にも家族がいたのだ。そのとき、ビバリウムの上でヘリコプターの爆音が響き渡り、アイスマンは興奮しビーダー”と叫んで岩の上によじ昇った。数日後、アイスマンは逃げ出し、薬品室に侵入した。物音に気づいたメイナードが部屋に入ったところ、アイスマンの槍が彼の体を貫いた。メイナードが一命を落とした以上、単なる事故として片付けられない問題だと、ブレイディは主張した。シェファードは毛皮を手にビバリウムからアイスマンを連れ出した。アイスマンとシェファードはひたすら氷原を歩き続けた。が突如、氷が割れ巨大なクレバスが口を開いた。ちょうどそこに追跡隊のヘリが現われ、アイスマンはビーダーと叫ぶと両手をあげ、下降した機隊の脚にしがみついた。彼の体はヘリと共に空を飛び始めた。シェファードの眼前で、アイスマンの体はヘリを離れ、ゆっくり宙に舞った。(ユニヴァーサル映画=CIC配給/上映時間1時間41分)

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