「記録と記憶」ヨコハマメリー しげはりゅさんの映画レビュー(感想・評価)
記録と記憶
都民の私は、もう40年も前にメリーさんを初めて見た。それは横浜駅だった気がするけど、記憶はあやふやなまま、だけど、メリーさんを見たのは事実。その独特の風貌、佇まいに見ちゃいけないものを見たような感覚でした。
それはこの作品のラストシーンでも感じられるので、メリーさんを知らない人は見て欲しい。
でも、この作品はメリーさんの怪奇な部分に注目するんじゃなくて、メリーさんを通して、伊勢佐木町、そして、そこに生きる人間の業と優しさを感じられる事が良い。芸妓さんのチャリティーライブをやったり、メリーさんを支援したり、メリーさんを故郷に送ったり…
その人たちの目って、上手い役者でも演技に出来ない優しい目をされてました。
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