かもめ食堂のレビュー・感想・評価
全19件を表示
寄り添うきもち、やさしいおにぎり
*
何度観ても好き、お気に入り
もっとずっと観ていられるのに
「いらっしゃい!」で終わっちゃうので
寂しさがちょっと残るけどそれがいい
*
言葉が分からないのに分かる
マサコさんから学んだこと
寄り添う心があれば言葉はいらない
話を聞いてあげることが大事
国のイメージが穏やかでのんびりだとしても
悩むテーマはみんな同じなんですね
*
おいしいコーヒーの淹れ方を
教えてくれたおじさんが窃盗犯に…
実は前のお店のオーナーだったことが判明
「忘れ物を取りに来ただけよね」
責めもせず、怒りもせず、
三人でおにぎりをこしらえて
みんなで頬張るシーンは
やさしさでお腹いっぱいになりました
*
演じてるんだけど演じてないような
ナチュラルな雰囲気が魅力的な小林聡美さん
その魅力に初めて触れたのがこの作品でした
マリメッコを見事に着こなしている
もたいまさこさんがもう〜痺れます
無言で頷きテキーラをクィッ…痺れます
片桐はいりさんも独特な存在感
この方に似てる人ってひとりもいない
唯一無二を感じさせられます
*
いつも窓越しに睨んでくるおばさんがいます
「あのおばさん、なんなんでしょう?」
サチエさんにその存在を伝え
もう一度振り向いて窓をみたら
マサコさんが隣にいて「増えてる!」のシーン
全体的にゆるやかな作品なので
たったこれだけのボキャブラリーで
涙出るくらい大笑いしてしまいます
(そして2.3回リピート)
*
何とも幸せな気分に浸れる傑作。満点!!!
ヘルシンキを舞台にまるで少女漫画花の24年組の描き出すマンガのような世界観。フィンランドにおふくろの味がメインの食堂を開いた女性を主人公にした不思議な日常を綴った物語。
おにぎり
フィンランド🇫🇮で食堂を営む日本人女性の話。
白夜だった。きれいな景色が広がる。
小林聡美+片桐はいり、だよ❗️
トナカイを食べるー⁉️ザリガニも⁉️
のおにぎり❣️
ちょうど試食してくれるフィンランド🇫🇮人の男
の子、日本大好き青年。
漢字ロゴ入りやら芸者Tシャツを好む子。
駄目だったか。
シナモンロール、食べたいわ。
まさに北欧のおばちゃん達がオーダー。
生姜焼きと焼きサーモンのディッシュ。
仲良さげなご夫婦がお箸を上手く使う。
+もたいまさこ登場❣️
荷物が届かない❗️?????
この方、笑顔上品、一瞬美人に、
怖い顔のおばさん。
やけっぱちな雰囲気で強い酒を進める。
差し出されたグラスに頷くもたいまさこ。
オシャレな店内。水色基調。清潔な雰囲気。
調理器具もスマートスタイリッシュ❗️
ただ、レジはどこにあるのだろう?
というか、レジ打っているところ、
見たこと無い。
4人でティータイム。
オシャレになったフィンランドの女性、
子犬の写真を小林聡美に見せて、
あなたに似てる、と。
賑やかな女性のお楽しみ。
もたいまさこの荷物が戻り帰って行くかと
思ってたら、知らないおじさんに猫を押し付けられ帰れない、とか。
夫婦、三人組おばちゃん、いっぱい来た。
あの女性生き生きして美しいと思ってたら、
夫が帰って来たの❗️とうれしそうに。
かもめ食堂大繁盛❣️
もたいまさこの演技の上手さが光ってた。
「かもめ食堂」はフィンランドにある日本人が経営する食堂。全く客の来ない日々から始まり、次第に客が増えていく様子を登場人物と一緒に体験しましょう。
荻上直子監督の作品を「川っぺりムコリッタ」「波紋」
と鑑賞したのですが、この2作品の醸しだす雰囲気にかなり
の違いを感じました。・_・ ウン
この監督の他の作品がとても気になってきて検索。
途中までしか観ていない作品を2つ発見しまして @_@ ;;
まずはこの作品を改めて観てみることに。
(※もう一本は「レンタネコ」)
◇
フィンランドで食堂を経営する女性のお話。
その名も「かもめ食堂」。
そんなに広くない店内には女性店員が一人だけ。
その女性、実は「オーナー兼料理人兼ホール担当」。
要するに一人で全てを切り盛りしているのだ。
一人だけだから、とても忙しい。
…忙しい? うん。 …そのはずなのだ。
座席が客でいっぱいになるならば。 の話だが。
” ヒマだわねぇ ” と心の声。
声の主はサチエ(小林聡美)。
開店したものの、客がさっぱり入らない。
コップ磨きのスキルだけが上達していく毎日。
客の気配は無くもない …のだが
窓ガラス越しに店内を覗いていくおばさま3人組。
サチエのことをあれこれと噂しているのだが
目が合うと、そそくさと立ち去ってしまう。 残念。
そんなある日。
自転車で店に乗り付けた青年が店に入ってくる。
Tシャツ姿のラフな格好だ。
良く見るとTシャツの胸に「ニャロメ」のプリント。
「ニャロメ?」
お冷やを出したときに気付いて思わず口にする。
どうやら日本文化オタクの青年のようだ。
「これ知ってますか?」
青年がある歌を口ずさむ。
” だれだ だれだ だれだ。ソラの**に&&カゲ ”
聞き覚えがある。ガッチャマンの歌だ。
歌詞の間違いを直しながら、サチエも歌ってみる。
「歌詞、これに書いてください !」
青年は喜んでノートを差し出してくる。
書いてあげるサチエ。だが
” あれ? ”
” あれれ?”
ある箇所から先の歌詞が出てこない。
結局歌詞を思い出せず、次のときまでの宿題となる。
青年からはコーヒー代を貰わなかった。
初めての客だから、特別扱いらしい。うん。いいね。
歌詞を思い出せないまま、買い物。
本屋に立ち寄った先に、日本人女性がいた。
思わず話しかけてしまう。
「ガッチャマンの歌、歌詞分かりますか?」
観光で到着したばかりのこの女性ミドリ(片桐はいり)
ビックリしながらも教えてくれた。
ホテルに一週間くらい滞在するというミドリに
サチエは自宅に泊まればと提案する。
と、まあ。
次第に登場人物が増えていく。
次第にお店の客も増えていく。
旅行カバンを紛失したマサコ(もたいまさこ)もやってきて
日本人女性が3人となったかもめ食堂。
この食堂を舞台に、人と人が交流を深めていきます。
沢山の小さなエピソードがテンポ良くつながり
気持ち良く交わされていく会話が心地良く感じられる
4コマ漫画的な展開の異国情緒ムービーでした。
肩肘張らずに観られる作品でした。
気分も明るくなります。うん。
観て良かった。
◇あれこれ
ニャロメ
日本のカルチャーに興味津々な青年。
ニャロメのプリントTシャツなんて、一体
どこで買ったのだろうかと考えるのも楽しいです。
※荻上直子監督は赤塚不二夫ファン…?
ガッチャマン
日本のカルチャーに興味津々な青年。
フィンランドで有名なのか? と気になって
調べてみたところ、意外な作品が有名と分かりました。
その名は「銀牙」。
登場するのが「犬」のみで人は出てこない作品。・_・ワン
ワンピースよりも人気があるとか。
※ガッチャマンがどうなのかは分かりませんでした…
ムーミン
フィンランドといえばムーミンの国。
日本の漫画・アニメといったサプカルチャーを
違和感無く受け入れるお国柄、というのはあるかも
と、そんな気もします。
◇最後に
「川っぺりムコリッタ」「波紋」を観た後で「かもめ食堂」を
観たワケですが、作風が変わってきたように感じます。
この作品の「テンポ良さ」はとても良い感じを受けました。
「波紋」ではブラック感が漂っていた気がします。
知らずに観たら、同じ監督の作品と思ったかどうか…。@_@
また別の作品も観てみようかと思っています。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
おなかが空いてきました!
先月末『波紋』で初めて荻上直子監督作品に出合い、さかのぼるように『川っぺりムコリッタ』『めがね』と観て(結構多くの方が推していらっしゃる『彼らが本気で編むときは、』は録ってあるはずのDVDが見つからないまま)この代表作『かもめ食堂』を鑑賞。
不思議な空気感はすべての作品漂っていますが最近の2作品は結構重いテーマを含んでいるためか、純粋に楽しむという訳にはいきませんでしたが、長編初期(2000年代初め)のこの2作品はゆったり、まったり、不思議な感覚に包まれ監督の真骨頂ってところかと思います。
確かに見る方によっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが私はなんだか好きですね!
この作品でもフードコーディネーター飯島奈美さんの素晴らしい(といっても豪華・映えるではなく)ごく普通の料理たちが胃袋を刺激してくれます。
ホントにさっきご飯食べ終わって鑑賞しているはずなのにおなかが泣き出しそうです。
サチエさん(小林聡美さん)が語るお父さんのおにぎりの話はミドリさん同様、目頭が熱くなりました。それとエンディングで『いらっしゃい(ませ)』の言い方にそれぞれのキャラクターが見事にマッチしていてなんだか嬉しくなってしまいました。ここでは語られないサチエさんがフィンランドで『かもめ食堂』を開くまでの色々な想い、ミドリさん(片桐はいりさん:『勝手にふるえてろ』でオカリナを吹くオカリナさんも笑いましたが今回の『豚身昼斗念』も秀逸でした!)、まさこさん(もたいまさこさん)の想いも観た人が勝手に想像してね!って感じで色々と想像力を掻き立てます。
個性的ないい役者さん揃いでそれぞれのキャラを楽しめるとってもいい作品でした。この作品のまったり感が沁みるのは、ある意味少し疲れてるのかもしれませんね??
歴代鑑賞作品でも上位に食い込みそうです。
スナフキンが弟でミィが姉って知ってました?
散文的で、観光ショートコントの寄せ集め見たいな話。
おにぎりを日本のソウルフードと言うから、また、精神論になるのかと思ったが、ならなかったので良かった。しかし、何故?この食堂が流行るようになったが理解できなかった。
スナフキンとミィが兄弟って割と知られていると思うが、スナフキンが弟でミィが姉って知ってました?
原作者のトーベ・ヤンソンは、スウェーデン語系フィンランド人で、戦前から『ガルム』と言う雑誌で反ナチスのイラストを描く仕事をしてました。フィンランドがナチスと結託して、ソ連から領土を守ったと言う理由があります。ソ連は兎も角、トーベ・ヤンソンはナチスが受け入れ難かったようです。
数年前に六本木ヒルズで、開催されたトーベ・ヤンソンの原画展で、買ったガイドブックからの受け売りです。
人間は変わっていくもの
フィンランドで日本人がお店を出した
名前はかもめ食堂 コービーと日本食をメインにしたお店 その中でもおにぎりがオススメで具はシャケと梅干しとおかかの三種類 美味しそうです
始めた頃はお客が少なくて大丈夫かなとも思ったけど徐々に繁えてお店いっぱいになる
三人のそれぞれのいらっしゃいませが個性があっておもしろい 三人が仲が良くてほのぼのする
小林聡美 もたいまさこのなんとも優しい作品
大人にとっての魔女の宅急便
ひと休みさせてくれる、気持ちのゆとりをくれる作品。
小林聡美演じるサチエが、ヘルシンキに1人で開く食堂、かもめ食堂「ルオカラ ロッキ」に人が集うようになるまでを描いた作品なのだが、作品全体に、
「トゥルヴェットゥロワ(=いらっしゃい)」「キートス(=ありがとう、please)」の受け入れる精神が染み渡っていて、さっぱりと温かい。見ながらもずっと、挨拶が素敵だな、と思っていたが、最後に作中でも、サチエの挨拶に触れている。声がけが常に、はっきりさっぱりとさわやかで、過不足なく丁寧で、心地よい。
料理中の丁寧で無駄のない手捌きも、安心感を与える。
食堂は外から中がうかがえる作りで、フィンランドでお店を出す日本人が信頼して貰うには、明朗な印象を与え名案だなと感じさせる。
最初はいつも素通りされるが徐々に中を気にする人が増えてきて、人の輪も広がっていく。
前にその場所でカフェを出していたオーナー直伝のおまじない、コピルアックと唱えて淹れるコーヒーと、サチエの焼くシナモンロールが最初はフィンランド人が入りたくなる香りを漂わせ人を呼ぶが、徐々にサチエ本人とその味を求めて客が集まり、おにぎりや焼き鮭、唐揚げやとんかつもフィンランド人の馴染みになっていく。
フィンランド人も日本人も、ふらっと立ち寄れる、THE・食堂を当初の希望通りに完成させたサチエの努力と人柄に憧れる。
でもそこには、1人でもやっていかれるようにとずっと頑張ってきたであろうサチエのシャンとしたところに、ミドリとマサコが加わり、温度感のある空気に変わったのも影響していると思う。
行く当てなく来たミドリ、荷物紛失を待ち続けながら来たマサコにとっても、心強い居場所になったに違いない。
惜しみなく気前よく提供するが、深掘りしないサチエの接し方はとても素敵だし、それがフィンランド人にも通じていることが嬉しい。そして、料理だけでなく、フィンランド語をしっかりと身につけているサチエの努力も素晴らしい。
サチエ自身がサチエの人生を語るのは一度だけ。
母を早くに亡くし、家事は私が担当していたが、父が年2回おにぎりを作ってくれた。運動会と遠足。「おにぎりは人に握って貰うのが1番うまい。」それが不恰好で大きいんだけれど美味しくて。と。
飄々としているサチエだが、フィンランドに来るまでに、どれだけの感情を経験してきたか、見る側の想像と涙腺を揺さぶる。日頃は家事をし、運動会や遠足では家族賑やかな行事なはずが母がいなくて。寂しいな、と感じる瞬間に父の握るおにぎりの温かさは沁みて、もう一踏ん張りの元気が出たんだろうな、と。
そして、フィンランドなら鮭好きだしやっていかれるかなと、見知らぬ土地で食堂を開き、思い出のおにぎりをメインメニューに出そうと思うのは、その時の感情をよく覚えていて、今度は人にそうしたい、人に握って貰うおにぎりで一息ついてほっと元気を与えたいと思うからなのかもしれない。
そのサチエはどこから元気を貰うのか、と思うが、ミドリやマサコが帰国する手もあるのに一緒にいる決断をしてくれて、引き留めないまでも、嬉しいことだろう。閉店後はプールや、自宅で合気道の膝行をして心身を整え、自分のことだけでなく他を思いやる面倒見の良いサチエが、弱音を吐かずにあくまで2人の意思を尊重しようとする姿勢は予想内でもあるが、母の死などどうしようもない事実を経験してきたサチエが、人や状況の変化を「受け入れることに慣れている」感じがするのがとても印象的で、だからこそ、食堂にもその受け入れる空気が自然と漂っているのだと気付かされる。
でも、現実的には2人がいないと回らないくらい、食堂が満員で繁盛してくるのがまた嬉しく、そのお陰で、身内のいないミドリとマサコが居所と仕事を見つけられたのもまた嬉しい。
しばらくずっとガラ空きなのに食材だけは常に準備していて赤字は大丈夫かな?とか、出会ってすぐで、そこまで意気投合というわけでもないのに共同生活大丈夫?とか、就労なのか手伝いなのかわからないけれどビザとかどうなっているのだろう?とか、鞄の中がキノコに置き換わるって誰のなんの仕業?ネコ?飼い主登録とかどうなるの?とら現実目線で見ると疑問もよぎるが、作品を通して伝えたい事もそこではないだろうし、気にならない。
魔女の宅急便の、キキの成人後を実写でリアルに描いたらこんな感じかな?と思わせるような主人公サチエの性格。
子どもは魔女の宅急便で自立に思いを馳せるが、大人は、親の介護を終了し、さてこれから自分の人生どうしよう、という気持ちでかもめ食堂を見ながら第二の人生に思いを馳せる人も沢山いると思う。
そういう人々に、理想論や意見を押し付けたりは全くなく、「いらっしゃい」と立ち寄らせて一息つかせてくれるような、素敵な作品。
癒し系映画
なぜフィンランドでレストランを開くのか、初めはその唐突な出だしに面食らったが、観ているうちにだんだんそんなことは気にならなくなり、引き込まれていく。特に大きな事件とかなく淡々と進んでいくが、なぜか癒される映画だった。
かもめ食堂に行きたい…
実は…
小林聡美さんにそっくりだと友だちに言われたことがあります。
だから小林聡美さんが映画に出ていると自分が画の中にいるみたいで特別な気持ちになります。
コロナ禍で旅行にも行けない日々、私は小林聡美さんと一緒に旅に出ようと思いました。
まず第一弾は大好きな映画、かもめ食堂。
フィンランドのヘルシンキです。
人生で一度は行ってみたい国。
心に焦りやストレスを感じるとついついみたくなる映画です。
サチエさんとミドリさんとマサコさんと…なんだか今でもかもめ食堂はそこにあってサーモン料理やおにぎり、それに前の店主直伝の美味しいコーヒーを求めてお客様が溢れてることでしょう。
お腹が空いているといい考えは出てきません。
だから悲しい時や落ち込んだ時には美味しいものを食べる。
そしてパワーを充電する。
日本と違って少しゆったりとした時間が流れるその国に行ける日が来ますように。
ほっこり日常
日本のおいしいものを提供したい、気軽にお客様が入ってきてくれるお店にしたいという思いから開いた、かもめ食堂。
生憎客足は悪く、いつも暇な店でしたが、いろんな人と関わることにより、少しずつ客足も増え、ラストでは満席になる店になりました。
こうなったのはきっと、出会った人々がよかったのもありますが、一番はかもめさんの人柄から来る物なんじゃないかなと思いました。
かもめさんがやっていて、かもめさんがこのスタンスでいなければ集まってはいない人々だと思います。
素敵な人だなと思いました。
飲食もそうですが、お店ってそのお店の人の
人柄に惹かれるものもありますので、日常を見ているようで、心がほっこりする、なんだか温まる映画でした。
そしてすごくお腹が空く映画でした。
ご飯が食べたくなります、全部美味しそう。
いらっしゃいと大丈夫
フィンランド にオーロラツアーに行きたいと、色々調べていた矢先。
かもめ食堂って、フィンランド の映画だったの?ということが分かり、さっそく映画を見てみました。
北欧家具にも、スローライフにも憧れが強くなりました。
登場人物のキャラが1人1人確立されているところも、それを、ありのまま受け入れている感じも、優しい気持ちになれる映画でした。
おにぎりや合気道など、日本がルーツとなっている存在を大切にしているところも良かったです。
これまで、いくらでもこの映画を見るチャンスはあったはずなのに、今のタイミングで見ることになったのも、意味があるんだと思いました。
不思議な話
筋としては、ちょっとあり得ないんじゃないかという内容だった。かもめ食堂に吸いせられるように日本人が集って、食堂は大繁盛する、というのはおとぎ話に近い。登場人物はみんな過去をはっきり語らないから、推測してみても材料が少なすぎて想像が広がらない。食べることの幸せ、ゆったりとした独特の時間の流れを感じることができたが、それ以上の何かを感じ取ることはできなかった。それが目的の映画かもしれないけど。シナモンロールが食べたくなった。
人間って良いなあ〜!と感じさせてくれる
人生に息詰まり目的を無くしたり、大事な人を失ってしまいこれからどうしたらよいのか分からない時に、つい人は怖い顔や悲しい顔で周りから怪訝な眼で見られてはいないだろうか?
日本映画初のオールフィンランドロケによるこの作品には、そんな人がいたらそっと近寄って来て「コーヒーいかがですか!」と一言声をかけてくれそうな優しさに満ち溢れています。
信じていれば‘良い物はやっぱり良い’‘自分らしく生きるのが大事’とゆう製作側の思いが伝わって来ます。
小林聡美にもたいまさことなると、昔の人気ドラマ『やっぱり猫が好き』をどうしても思い出してしまう。
『やっぱり…』では次女役だった室井滋が残念ながら今回出演はしていないが、これに片桐はいりが加わった3人トリオの何とも言えない‘おかしな間’や、あのかもめ食堂での‘絶妙な空間’に時間も忘れてしまいました。
そして猫まで(笑)
人間っていいなぁ…って感じさせてくれて、ラストでは不覚にも涙が出てしまいました。
(2006年3月15日シネスィッチ銀座1)
寛容
お腹が空いてる時に観るとヤバい映画です・・。
全て美味しそうだし、「日本食」ってやはりええな~と思わせてくれます。
小林聡美さん演じる「サチエ」さんが全てを「受け入れる」所が大好きです。片桐はいりさんももたいまさこさんもフィンランドに居る理由がなんとなく判然としなく・・変なのに、「サチエ」さんは最初から「は?」と思う事なく全てを寛容している。全て分からなくても良いんだよ~と優しく
言われている気がします。
現実に生きていると性別とか年齢とかどこに勤めるとか既婚か未婚かとか・・とにかく情報が溢れまくっているけど、この映画の世界では情報は一切なく・・ないけどその人の持っている雰囲気とか行動等で「あ、この人
良い人だ」と理解していく・・そんな世界素敵だと思います。
漠然とした悩みを抱えてる人にはお勧めの映画です。
「サチエ」さんに癒されてください。
あと、コーヒーも好きになる映画だと思います。
自分で作るより人に作ってもらう方がずっと美味い
映画「かもめ食堂」(荻上直子監督)から。
「誰だ、誰だ、誰だ・・」で始まる「ガッチャマンの歌」を
物語導入部で使う面白さに感心させられた。
「ガッチャマンの歌を完璧に覚えている人で、
悪い人はいませんからね」は、女優・小林聡美さん演じる
主人公・サチエの台詞、お気に入りでちょっと迷った。
しかし、やはりこの映画を貫いているテーマは外せない、
とメモをした中から、このフレーズを選んだ。
正確には、「コーヒーは自分でいれるより、
人に入れてもらう方がうまいんだ」と教える男の台詞だったり
「おにぎりは、自分で作るより、
人に作ってもらったほうがずっとうまいんだ」とサチエに呟く
運動会の時の父親だったりする。
何でも自分で作ってしまうのもいいけれど、
時には、人が作ってくれる行為を、感謝の気持ちでいただこう。
そう教えてもらったような気がするフレーズだった。
人間の口に入るものは、人間の気持ちも一緒に入る、
さらに、人の行為に甘えるってことの大切さを教えてもらった。
映画と小説。 ?
この映画には、私の興味をおおいにひくものが二つあった。
ひとつは、井上陽水の歌。そしてもうひとつは、なんといっても合気道。
かもめ食堂を営む女性が合気道を習っていたという設定。
夜、寝る前に彼女が膝行をやっていた。 なんで寝る前?ちょと疑問。
フィンランドにも合気道やってる人がけっこういることを私は知っている、が、
彼女がそこで稽古したりあるいは合気道習ってる人がでてきたり、そういうシー
ンはなかった。
彼女は水泳をしていた。
それから、女性達四人でサウナから戻ってきた時、食堂に入り込んでた男に、彼
女が合気道の技をかけるシーンがあった。
四方投げという技。
あそこは、できれば巻き戻してみたいとこだ。ORスローモーションでもう一度。
ラストソングは「クレイジーラブ」だが、劇中に一度だけ陽水の歌が流れた。そ
いつが思い出せない。 悔しい!(白いカーネーション?)
さてさて、あれからあの三人?いや、食堂の女主人以外の二人はどうなったかな
ぁ・・
最後、いらっしゃいませぇ、で終わりだ。
蛇足? 追記?
・みどりさんがどこか遠いとこへ行きたかったのは・? そこらは全然判らない。
・もたいまさこ(役名は忘れた)のシャドウギター、見てみたかったなぁ!
もち、片桐はいりのも!
・もたいまさこがケータイ(外国ではモービルフォン?)で、日本語で話して
るけど、?・フィンランドといえば、ノキア。 ノキアのデザインて、私は好き
だな。
・フィンランドの森、もっと見たかったなぁ・…
・そういえば、もたいまさこがもらったあの猫、なんで?
・みそ汁が出てこなかったような・・? おにぎりには、やっぱみそ汁でしょ!
この映画、好きです。
………………
上記は去年の二月に群馬県で観た後に書いたものだが、その後、とある図書室で、群ようこのこの本をみつけて、読むことがようやくできた。
映画にするために書き下ろしたものらしいが、実際映画になってみると、異なっ
ているとこがあると判った。
原作本では、サチエさんが習っていたのが合気道だとは、どこにも出ていない。
古武術になっている。
それから。
サチエさんがどうしてフィンランドで食堂を開くことになったのか、開けたのか
が、本には書いてある。
かもめ食堂という名にした訳も。
う~~~~~ん……
食堂を開けた訳は、あれでいいのか・・?
映画にはなぁんで描かれなかったのだろうかな・・? フィンランドで食堂を開
きにやってくるまでのことが、少しはあってもよかったと思うけどなぁ・・
みどりさんがどこでもいいから遠くへ行きたかった訳も、判った。
どっちがどうなんて、言えないな。
どっちも、それはそれでいいんじゃない?
これは、小説と映画、ふたつでひとつ、といっていいという気がする。
願わくば。
男性が主人公でこんな様な映画があるといいなぁ、って気がする。
いやぁ~~~、女性は…………、え~~っと、
すばらしい!ですな。(^^)v
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