かもめ食堂のレビュー・感想・評価
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お腹が空いてくる!心の奥深く温かくなる映画。
内容は、フィンランド🇫🇮に『かもめ食堂』を営業している小林聡美の元に何故か日本人が2人手伝いに唐突に参加一緒に食堂を手伝う事で、お互いの悩みに向き合ったり人生を振り返ったりしながら進んでいこうとする映画。好きな言葉は『私のトランク何ですが中身が私のトランクぢゃ無いんです』かもめ食堂の人達との出会いで自分の視点が変わってしまった女性の言葉。急に物事の見方が変わる時は変わった事に自分が一番気付かないもんだよなぁという表現が印象に残りました。印象的な場面では、随所に出てくる逆光での撮影の上手さと一本道を歩くだけの構図や微妙なカメラワークが演者に共感を呼び役者の表現は言わずもがな上手いなあと脱帽しました。フィンランドの短い夏や美味しそうな料理や淹れたての湯気立つコーヒー☕️何せ美しい!!ここが一番凄いと思った所です。物語を通じて何も押し付けがましくもなく、ありもままで生きる事の難しさと好きな事しかやらない姿勢は見直される必要がある様に思いました。はっきりと言わない雰囲気のある言葉は意味深で、観る人によって千差万別に変わる様に思う自分との対話を促す様な面白い映画でした。
原作小説と比較するのも楽しい
漫画にありそうな世界観
どうなるのか気になって
なんとなくときが過ぎて
俳優さんたちの顔ぶれにワクワクして
???なことも漫画だったら珍しくないなと思いながら
そんな漫画のような世界観がうまく映像化されているようで なんとも良かったです
昨日視聴した『めがね』よりは わかりやすいというか親しみやすいというか
こちらから観るべきでしたね。
ほのぼのと、
絶対に訪れることのない「平凡な日常」
気持ちの良い場所に住み、たまに客人が来ると磨き上げられたキッチンウエアで料理を作って振る舞い、日頃のシガラミやモヤモヤをオブラートに包んだように柔らかく語り合う、という絶対にありえないシチュエーションにとても惹かれてしまう。
そんな設定で、奥に秘めた感情を少しだけ感じさせる小林聡美さんが演ずると、「キレイゴト」でしかない空間に映画を観ている間だけでも没入できるから不思議。
ただエンディングが近づいてくると妙に寂しい気持ちになる。ああ、わかった。この映画には経済的な活動とか心配とか、多くの人達の生活において重要な位置を占めているものがすっぽりと抜けているのだ。
だからとても心地よい反面、現実に戻る時にちょっとだけ辛い、そんな映画です。
何かの喪失 心が休息を求めている かもめのように港の何かの止まり木に下りてくる そんな時にみたい映画なのかも知れません
不思議な映画でした
ストーリーなんかあるようなないような
訳のわからない映画でした
だけど好きになりました
良い映画です
人に是非観てと薦めたくなる映画です
なんでフィンランド?
なんでかもめ?
かもめは海と航海のシンボルです
マリンファッションのモチーフに良く使われますね
夏用の男性化粧品にもかもめのマークのものがありました
イギリスではお人好しの騙され易い紳士の事をかもめというそうです
日本でも鴨葱とかいいますね
騙され易い鳥と言う意味が洋の東西を問わず共通するようです
そして、溺れ死んだ水夫の魂が姿を変えたものとも言われるそうです
だからむやみに殺したりすると不吉だとか、家の窓にぶつかると良くない事が起きるとか言い伝えがあるそうです
何かの喪失
心が休息を求めている
かもめのように港の何かの止まり木に下りてくる
そんな時にみたい映画なのかも知れません
フィンランド
日本から8000キロの彼方
カムチャツカくらいの高い緯度だから白夜があります
ムーミンの作者もヘルシンキの生まれだそうです
劇中、ほんの少しムーミンの話題が出ましたよね
北国の人々らしく、ヘルシンキの人達はみな穏やかで口数が少ないおとなしくて、ムーミン谷の人々のようです
何やら最近フィンランドの国名をよくテレビで耳にします
ウクライナの戦争の関連でこの国のことも話題に登るからです
フィンランド化とかいう政治用語があるくらいで、この国とロシアは隣同士であり大変にロシアの動向に影響をうけるのです
心の平静を求めてフィンランドに流れてきて、灯台の窓にぶつかったみたいに食堂にいつく人の物語
そんなのほほんとした映画のはずなのに
観終わって余韻にいつまでも浸っていたいのに
テレビのニュースはそれを許してくれないのです
平和のありがたみ
心の平安を求めています
ロシアから脱出しようと大勢のロシア人が国際特急でヘルシンキに逃れて来たニュースが少し前にあったとおもったら、その特急も停止させられたそうです
ロシアからの空路は既に全て閉ざされていて、もうロシアの人々は脱出するルートが無くなってしまったようです
かもめ食堂
行きたくて行くところじゃないでしょう
気がついたらそこになぜかたどり着いて居ついてしまう
そんな心の平和を取り戻すところです
それなのに戦火はこの国にも及びそうなのです
コロナ禍も戦争も終わらないと行けないし、行っても心は休まるかどうか
のほほんとフラリとヘルシンキに降りたって、歩き回ったら、なぜかかもめ食堂の大きなガラス窓の前にいる
その窓に間抜けなかもめみたいにぶつかって食堂の扉を押して入る
そんな日々が早く戻りますように
そう祈るしかないのです
蛇足
何年か前、神戸の名画座で片桐はいりさんが切符のもぎりをされていたところに出くわしました
結構背の高いとてもチャーミングな方でした
世界観が好き
とにかく雰囲気映画
丁寧に生きることを見つめ直す
人間は変わっていくもの
フィンランドで日本人がお店を出した
名前はかもめ食堂 コービーと日本食をメインにしたお店 その中でもおにぎりがオススメで具はシャケと梅干しとおかかの三種類 美味しそうです
始めた頃はお客が少なくて大丈夫かなとも思ったけど徐々に繁えてお店いっぱいになる
三人のそれぞれのいらっしゃいませが個性があっておもしろい 三人が仲が良くてほのぼのする
小林聡美 もたいまさこのなんとも優しい作品
大人にとっての魔女の宅急便
ひと休みさせてくれる、気持ちのゆとりをくれる作品。
小林聡美演じるサチエが、ヘルシンキに1人で開く食堂、かもめ食堂「ルオカラ ロッキ」に人が集うようになるまでを描いた作品なのだが、作品全体に、
「トゥルヴェットゥロワ(=いらっしゃい)」「キートス(=ありがとう、please)」の受け入れる精神が染み渡っていて、さっぱりと温かい。見ながらもずっと、挨拶が素敵だな、と思っていたが、最後に作中でも、サチエの挨拶に触れている。声がけが常に、はっきりさっぱりとさわやかで、過不足なく丁寧で、心地よい。
料理中の丁寧で無駄のない手捌きも、安心感を与える。
食堂は外から中がうかがえる作りで、フィンランドでお店を出す日本人が信頼して貰うには、明朗な印象を与え名案だなと感じさせる。
最初はいつも素通りされるが徐々に中を気にする人が増えてきて、人の輪も広がっていく。
前にその場所でカフェを出していたオーナー直伝のおまじない、コピルアックと唱えて淹れるコーヒーと、サチエの焼くシナモンロールが最初はフィンランド人が入りたくなる香りを漂わせ人を呼ぶが、徐々にサチエ本人とその味を求めて客が集まり、おにぎりや焼き鮭、唐揚げやとんかつもフィンランド人の馴染みになっていく。
フィンランド人も日本人も、ふらっと立ち寄れる、THE・食堂を当初の希望通りに完成させたサチエの努力と人柄に憧れる。
でもそこには、1人でもやっていかれるようにとずっと頑張ってきたであろうサチエのシャンとしたところに、ミドリとマサコが加わり、温度感のある空気に変わったのも影響していると思う。
行く当てなく来たミドリ、荷物紛失を待ち続けながら来たマサコにとっても、心強い居場所になったに違いない。
惜しみなく気前よく提供するが、深掘りしないサチエの接し方はとても素敵だし、それがフィンランド人にも通じていることが嬉しい。そして、料理だけでなく、フィンランド語をしっかりと身につけているサチエの努力も素晴らしい。
サチエ自身がサチエの人生を語るのは一度だけ。
母を早くに亡くし、家事は私が担当していたが、父が年2回おにぎりを作ってくれた。運動会と遠足。「おにぎりは人に握って貰うのが1番うまい。」それが不恰好で大きいんだけれど美味しくて。と。
飄々としているサチエだが、フィンランドに来るまでに、どれだけの感情を経験してきたか、見る側の想像と涙腺を揺さぶる。日頃は家事をし、運動会や遠足では家族賑やかな行事なはずが母がいなくて。寂しいな、と感じる瞬間に父の握るおにぎりの温かさは沁みて、もう一踏ん張りの元気が出たんだろうな、と。
そして、フィンランドなら鮭好きだしやっていかれるかなと、見知らぬ土地で食堂を開き、思い出のおにぎりをメインメニューに出そうと思うのは、その時の感情をよく覚えていて、今度は人にそうしたい、人に握って貰うおにぎりで一息ついてほっと元気を与えたいと思うからなのかもしれない。
そのサチエはどこから元気を貰うのか、と思うが、ミドリやマサコが帰国する手もあるのに一緒にいる決断をしてくれて、引き留めないまでも、嬉しいことだろう。閉店後はプールや、自宅で合気道の膝行をして心身を整え、自分のことだけでなく他を思いやる面倒見の良いサチエが、弱音を吐かずにあくまで2人の意思を尊重しようとする姿勢は予想内でもあるが、母の死などどうしようもない事実を経験してきたサチエが、人や状況の変化を「受け入れることに慣れている」感じがするのがとても印象的で、だからこそ、食堂にもその受け入れる空気が自然と漂っているのだと気付かされる。
でも、現実的には2人がいないと回らないくらい、食堂が満員で繁盛してくるのがまた嬉しく、そのお陰で、身内のいないミドリとマサコが居所と仕事を見つけられたのもまた嬉しい。
しばらくずっとガラ空きなのに食材だけは常に準備していて赤字は大丈夫かな?とか、出会ってすぐで、そこまで意気投合というわけでもないのに共同生活大丈夫?とか、就労なのか手伝いなのかわからないけれどビザとかどうなっているのだろう?とか、鞄の中がキノコに置き換わるって誰のなんの仕業?ネコ?飼い主登録とかどうなるの?とら現実目線で見ると疑問もよぎるが、作品を通して伝えたい事もそこではないだろうし、気にならない。
魔女の宅急便の、キキの成人後を実写でリアルに描いたらこんな感じかな?と思わせるような主人公サチエの性格。
子どもは魔女の宅急便で自立に思いを馳せるが、大人は、親の介護を終了し、さてこれから自分の人生どうしよう、という気持ちでかもめ食堂を見ながら第二の人生に思いを馳せる人も沢山いると思う。
そういう人々に、理想論や意見を押し付けたりは全くなく、「いらっしゃい」と立ち寄らせて一息つかせてくれるような、素敵な作品。
癒し系映画
なぜフィンランドでレストランを開くのか、初めはその唐突な出だしに面食らったが、観ているうちにだんだんそんなことは気にならなくなり、引き込まれていく。特に大きな事件とかなく淡々と進んでいくが、なぜか癒される映画だった。
何度観ても面白い
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