「終わり近く、初めてBGMがながれ、店の奥まで光がさしこむ」かもめ食堂 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
終わり近く、初めてBGMがながれ、店の奥まで光がさしこむ
端正に食べる小林聡美や もたいまさこが好きだ。
この映画は、落ち込んでいる僕のために友人が奔走して届けてくれた、“お見舞い”のような映画だ。
「さ、何か食べなよ」と、消化の良い温かな和食を君は届けてくれた。
処方箋をそっと付けて。
人間の基本は食べること。
泣いている幼な児に最初に与えられるのは乳房。
成長期にはカロリーを、
そして老いては根菜と米を食べて、初源の元なる土に還る用意をなし、
これほどに旨いものはない天上の末期の水を頂いて、命を終える。
食べる映画は、意識せずとも、我々の生命の根元を見せてくれるから、 だから面白いのだ。
「マザーウォーター」
「めがね」
「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
「トイレット」
どれも、人に食べさせる風景を静かに描く異作。
これらシリーズは、ただ単にゆるいだけの映画ではない。
起伏がないのは表面(おもてづら)だけ。
黙っているがゆえに
三者三様の
「人生の傷み」と、
「旅の緊張」と、
「道を見失った迷い」がビンビンと尚更に響いてくる。
だからかなぁ、
その中で弱った者になにがしかを食べさせてくれる食事の“介抱”と、異国での孤独な水泳が、観る者の心に沁みてくる。
優しさが沁みてくる映画でした。
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黙しおり喰いしばりおり我が口に
菓子与え給たもう人の慈みや
きりんさん、コメントありがとうございます😊
素敵なエピソードですね、好きな映画の事で共感出来るのは素晴らしい事だと思います‼️安全運転でお帰り下さい‼️
きりんさん、コメントありがとうございます。
>演劇とか、構成作家とか、
には全く縁のない人生を送っております ・_・
レビューに書く内容として、
・この場面が良かった とか
・このセリフが好き とか
・映像がとても綺麗 とか
作品を観て感じたそういった物を、少しでも書き記して
他の方と分かち合えたらいいな、と思いながらレビュー
を書いております。
※観た作品の内容をすぐに忘れてしまう自分のため
に書き残している。…という目的もある訳ですが、
これはナイショです。・_・;
今晩は。
今作で描かれた、イロイロありながらも毎日を頑張って過ごす人々の姿。
サチエが、一人でフィンランドに行って食堂を開き、最初はお客さんが全然来なかったのに、最後は満席になる風景。彼女が泳ぐプールでの二つのシーンも絶妙でした。(二回目は、沸き起こる拍手。)
最近購入した飯島奈美さんのエッセイにも書かれている通り、今作でも料理を担当している彼女の美味しそうな料理がこの映画の趣に与えた影響とその後の映画界に及ぼした影響は大きいと思います。
それまで”消えもの”と言う扱いだった映画内での料理の大切さを彼女が世に認めさせたのです。
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ロシアを統べる男は、全権力を手中にしたが故に、そして側近もイエスマンしかいないがために、ジェノサイドまで行った。
彼は、自らの野望を彼の勝手な理屈で果たすかもしれませんが、彼の一族はウクライナの無辜なる民衆の怨念で、地獄に落ちると私は思っています。ヒトラー、アミン、金日成一族が支配する国。独裁国歌に未来は無いのは周知の事実。
国連の力がもっとあればなあと思っています。では。