刺青 SI-SEI
劇場公開日:2006年2月25日
解説
刺青に魅せられた彫り物師と若い女性の、数奇な運命を描いた官能ドラマ。監督は「乱歩地獄/芋虫」の佐藤寿保。谷崎潤一郎による同名原作を基に、「乱歩地獄/芋虫」の夢野史郎が脚色。撮影を「肌の隙間」の斉藤幸一が担当している。主演は、「濡れた赫い糸」の吉井怜と「Hiroki MATSUKATA in 闇の軍団 猿飛佐助II」の弓削智久。
2005年製作/72分/日本
原題または英題:Si-Sei
配給:アートポート
劇場公開日:2006年2月25日
ストーリー
大学院で江戸時代の錦絵を研究している美妙(吉井怜)の肌に魅せられた、絵画修復師の精像(弓削智久)。彼は、彼女を誘拐監禁してその背中に刺青を彫らせるよう迫るが、心の奥底で変化を求めていた美妙は、逆に最高の刺青を彫って欲しいと彼に要求する。やがて、美妙の背中に見事な”瀧夜叉姫“の刺青が彫られた。だがその時、ふたりの数奇な運命が明らかになる。実は、ふたりは伝説の彫り物師・彫精の血を引く異母兄妹で、ふたりが初めて出会った時、それぞれに本能とも呼ぶべきもうひとつの人格――彫り物師としての精像と、彫精の刺青を後世に残すべく、彼の刺青を背負った女たちの背中の皮を剥ぎ取るコレクターとしての美妙――”TATOO“を覚醒させていたのだ。それを自覚した美妙は、今度は自分が精像のコレクションにさせるのではないかと危惧して彼を刺殺。彼のアトリエから脱出を図るのだが、精像が彼女の体に埋め込んでいた針によって、彼女もまた命を落としてしまうのであった。