レイクサイド マーダーケース
劇場公開日:2005年1月22日
解説
3組の親子とひとりの塾講師が中学受験の勉強合宿の為に集った湖畔の別荘で起こった、殺人事件の顛末を描いた群像サスペンス。監督は「秋聲旅日記」の青山真治。東野圭吾による原作『レイクサイド』を基に、「若奥様不倫 わいせつ名器」の深沢正樹と青山監督が共同で脚色。撮影を、「のんきな姉さん」のたむらまさきと「想色 オモイ・ノ・イロ」の池内義浩が担当している。主演は、「笑の大学」の役所広司と「木更津キャッツ・アイ 日本シリーズ」の薬師丸ひろ子。
2004年製作/118分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2005年1月22日
ストーリー
藤間、関谷の2組の親子とカリスマ塾講師・津久見と共に、湖畔の別荘で行われる中学受験の勉強合宿へ、別居中の妻・美菜子と彼女の連れ子である舞華の為、お受験の意義に疑問を抱きつつも参加した、アートディレクターの並木俊介。だが、そんな彼の前に愛人でカメラマンの英里子が現れ、その夜、死体となって発見された。驚愕する俊介に、ふたりの関係を知った自分が殺したと告白する美菜子。果たして、俊介は警察に連絡しようとするが、子供たちの将来を考えスキャンダルを恐れる親たちは猛反対。綿密な計画を練り、死体を湖に沈めることにする。そして、全ては計画通りに運んだ。ところが翌日、俊介は英里子のバッグからある写真を見つけてしまうのである。そこには、親たちから裏金を受け取る津久見の姿が写っていた。英里子は、俊介に会う為でなく、津久見の不正を知って彼を脅しに来たのだ。それに気づいた俊介は津久見を問い質すが、更なる事実が発覚する。確かに英里子は津久見を脅迫したが、殺害したのは彼ではなく、3人の子供たちのうちの誰かだったのだ! その子は、英里子の姦計によって自分たちの将来が脅かされるのを危惧し、凶行に出たのだ。それを知った俊介に、もはや引き返す道は残されていなかった。誰が手を下したかは関係ない。他の親たち同様、子供たちの未来を守ろうと口を閉ざすことを余儀なくされる。事件は完璧に隠蔽された。たったひとつ、死体を沈める時に俊介がライターを一緒に落としたことを除いては。