L'amant ラマン

劇場公開日:

解説

3人の男たちと1年間の愛人契約を結んだドライな性格の少女が、セックスを通して成長する姿を描いたドラマ。監督は「ガールフレンド」の廣木隆一。やまだないとの同名コミックを基に、「犬と歩けば チロリとタムラ」の七里圭が脚色。撮影を「約三十の嘘」の鈴木一博が担当している。主演は、「フリック」の安藤希と「ガールフレンド」の田口トモロヲ、「69 sixty nine」の村上淳、「レディ・ジョーカー」の大杉漣。2004年ヴァンクーヴァー国際映画祭ドラゴン&タイガー部門正式出品作品。

2004年製作/92分/日本
配給:スローラーナー
劇場公開日:2005年2月5日

ストーリー

「醜く老いてしまう前に自らを葬ってしまおう」 春、背中に天使の羽根のタトゥーを入れた17歳の少女・チカコは、そうやって年上の3人の男と1年間の愛人契約を結んだ。男たちは少女を”華子“と呼び、少女は彼らを”A、B、C“と呼んだ。いつも優しく華子を抱くA、物静かでミステリアスなB、乱暴に華子を犯すC。逢引の為だけに用意された洋館で、無感情な情事が繰り返される。夏、補習でどこにも行けない華子を、男たちは花火に連れて行った。花火を見つめる男たちの目はまるで少年のようで、その時、華子は彼らもかつては子供だったのだと実感する。秋、涼子と言うクラスメイトに誘われて行った映画館で、華子は見知らぬ男にレイプされ、妊娠した。居合わせた涼子の弟・行人が彼女に救いの手を差し伸べようとするも、彼はまだ幼く純粋すぎた。冬、Cが何者かに刺され入院した。その病室からは、華子の通う高校が見えた。彼女は知る。かつて同じ部屋に、「彼女を愛人にしたい」と言い遺して死んだ、男たちのかけがえのない仲間が入院していたことを。1年後、華子の18歳の誕生日。男たちは、華子を4番目の男の墓へ連れて行った。彼女は、男の墓にキスをした。そして、別れの時。華子は、自分の中に今まで感じたことのない感情が芽生えていることに気づく。それは、男たちへの愛だった。彼女は思う。「私は、またここから歩いて行ける」と。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

0.5フラットな視聴感に終始する無価値な映画

2023年5月20日
PCから投稿

スタイリッシュとはとても言えず、〝すかしている”というのも違う。
単純にどうでもいいような何ら価値のない映画。

名の通ったABC三人の演技が可もなく不可もなく凡庸。
若手俳優陣に至っては棒読みの下手くそ演技。

俳優陣に対してではなく監督に対して静かに怒りを向けたくなる。

マイナス一つ星

2011--

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resuwisshu311

1.0意味不明

2022年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何が面白いのか理解出来ませんでした。

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tuna

1.5愛人契約

2021年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

女子高生と愛人契約を結んだ中年のおっさんが三人、肉体を求めるのは一人だけだった。
変態性の中に人間の本姓を見出すなんて、カッコつけすぎ。

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いやよセブン

2.5非日常的な日常

2010年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

拙ブログより抜粋で。
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 映画は、なぜチカコがそんなことをするのか、三人の男たちは何者なのかといったことがまるで説明されないまま、一年間の“非日常的な日常”を断片的に描いていく。
 時間が経つにつれ少しづつそういった理由もほのめかされはするが、一方で、安藤希が二役でもう一人のハナコとして登場したり、突然大杉漣演じるCが何者かに刺されたりして、謎は深まるばかり。
 最終的にも説明されない謎が多く残る。だからといって謎解き映画ではなく、少女の成長物語、一応。
 結局のところ、謎は謎ではなく、チカコも含めた人々の側面を局所的に切り取って見せることこそが監督の狙いだったようだ。

 この映画で印象的なのは、繰り返される非日常と日常の対比。
 登場人物の名前すら匿名とし、それぞれの背景をあえて隠し、曲者揃いの役者陣には極力感情を抑えた芝居と、映画として成立しうるギリギリまで抽象化しておきながら、一方でごくありふれた日常を描いて物語を転がす。
 愛人たちとの密会の館で夏休みの宿題をするチカコなんてその際たるもの。男たちも援助交際などという俗な言葉では表現し切れない特殊な関係にもかかわらず、お兄さん、お父さんの如くその宿題を手伝う。
 中でも一番印象に残ったのは、学校近くの病院に入院した刺されたCを見舞ってチカコが花を届けるさり気ないシーン。このありえない状況下でのごく自然な振る舞いこそがこの映画の神髄のような気がする。
 四人で打ち上げ花火を観ているシーンで、チカコの「この男たちもかつて子供だったんだ」とのモノローグが入るが、そんな当たり前のことの再発見を、観客もことあるごとに追体験させられる映画なのだ。

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かみぃ