隣人13号のレビュー・感想・評価
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これってホラーですよね?
狼男の型 つまり犯人は実は私だったという型で、これが誰にでも見えるリアルにすることでホラー要素の強い作品になっている。
ミステリーに特化すると誰が犯人なのかに焦点が絞られるが、ホラーにすることで作り手がその背後にあるメッセージ性を表現しやすくなる。
この作品はホラーとミステリーを合わせたようなものになっている。
作品では少々わかりにくいが、主人公の村崎十二がいじめられたのがきっかけで卒業写真撮影に間に合わず一人だけ欠席者のように丸の中に写真が入れられた事実が、村崎の回想の中で彼の小さな一矢をいじめっ子赤井にぶつけたことで、彼はみんなと一緒に卒業写真に載る世界を作ることになる。
過去と現在は同居するというパラレルワールド的観点で描いている点が、救いとなっている。
つまり、今現在を変えることで過去の認識が変わるという真理を、過去そのものを変えるという風に描いている。
冒頭自分自身が作った心の闇の中に幽閉されていた主人公は、それを怒りに変えて作り出したもう一人の自分によってあたかも救い出されるようなシーンがあるが、あれは救い出されたのではなく、その怒りの人物に「私」という主導権を明け渡したのだろう。
村崎はアパートに引っ越してくるが、それは自分が作り出した陰によって周到に準備されていたと考える。
つまりとうとうその時がやってきて、村崎の別人格の方が主導権を持っていることでいつでも別人格になれる。だからあのアパートへ引っ越し、続けて赤井一家も引っ越してきた。
すべてが影の計算だった。
やがて子供を預かるが、殺すことも可能だったし実際実行しそうになる。影がなぜそうしなかったのかは不明だが、何故か小学校で赤井を待ち伏せている。
村崎が影に主導権を奪われていながらも、彼は回想の中で当時の赤井を花瓶で殴る。
そして目の前の現実では、赤井は影に当時のことを謝罪する。
この瞬間影の怒りが大きく縮小した。
子供にまだ息があったのでおそらく助かるのだろう。
それにしても、
いじめられた方はこの作品のようにずっとずっと先までそのことを覚えているのだろう。
この作品はその視点で描かれている。
同時に「やり返す小さな勇気を持ちなさい」と伝えたいのだろう。
一矢報いたあの日の村崎は、工事中のあのアパートの13号室に不気味なものを見たことで、そこにはもう行かないと思ったことだろう。
つまり書き換えられた歴史では、村崎は影に「私」の主導権を渡さないし、その危機も向かえないことになる。
若干ややこしさがあるが、そこまで作りこまれた作品だ。
復讐は後になればなるほど恨みが膨れ上がって恐ろしいことになる。
いまいじめられているのであれば、小さな勇気で相手に一矢報いてみよう。
メッセージ性の強い作品だった。
ラストがどうも。
中まで何の映画か判らないまま観ていて、やっとこの映画は、
狂気を描いているんだ、と思っていたら、
最後の最後にリセットですか。
「子供を殺す」という、あまりにも後味の悪い展開を ごまかす為に、
「嫌なことにも反撃する勇気を持てば、未来を変えられる」
みたいなメッセージを後付けで強引に入れたような。
でも、ラストシーンの男の子に、何故、火傷の跡が無いんだ?
という事は、これは十三の造った世界という事になるのかぁ?
最後シーンは、獅童の「十三」を小栗の「十三」が抑え込んで、
獅童の「十三」を大人しくさせ、自らが望んだ世界を
小栗の「十三」が作りだした。
だから、忌まわしい舞台のアパートも解体させた。
と、無理やり解釈することにしよう。
ということは、「狂気」を経過した後の世界であって、
過去に戻った訳ではではない。
今後も根源に「狂気」が居座り続けるのだろうか
1.25倍速で観ちゃった(考察あり)
ゆーーーっくり物語が進んでいくんで1.25倍速で観て、中村獅童さんの狂ってるシーンだけ元に戻して観て演技に浸りました
多分、最後に平和荘を解体されて、もうひとりの自分を葬ってたんで、小学生の時に反撃できてずに大人になっていたら、こうなってたよって言いたいんでしょうね?
最後がトーンダウンしたのが残念
中村獅童のサイコパスな演技がヤバすぎる。近年、歌舞伎役者がテレビに映画に活躍の場を広げているけど、中村獅童の幅広い演技力は圧巻。最後に実験室で日本刀を振り回し迫っていくシーン。自分の足に突き刺して、痛い、痛い、痛い、痛い、痛いはもはや逝っちゃっている。ただ、その後に続くシーンは期待したのに、急にトーンダウンして残念だった。
今、隣人13号に会いにゆきます。
公開当時、山口県の高校でいじめに対する復讐の事件があったばかり。いじめを受けた者にしかわからないトラウマと深層心理にある狂暴な一面。復讐だからといって何をやってもいいということはないのだが、暴力が暴力を生むという構図を痛々しい映像で嫌悪感を伴って観客に投げつけてくる。しかも、全く関係のない人間までも惨殺するのだから、13号には当然共感できるはずがない。痛い映像を小出しにして、人間の奥に潜む闇の部分を曝け出していく・・・まさしく現代社会の病んだ心を反面教師のように訴えているのだと思います。
新人監督ということで、かなり実験的で個性的な映像になっています。サイコ・ホラー・サスペンスといった雰囲気なのに“間”が長く、とてもスリルを味わうどころではなく、むしろ色々考えてしまう余地を与えてしまっている。二重人格だと思わせておいて、同時に画面に現れたりする効果や、冒頭にもある、荒野の一軒家の中で心の葛藤を表現するなど、かなり面白い。また、トイレにこだわりがあるのか、トイレばかり出てくる(太い○んちも・・・笑)。そして上からのショットも多用し、中村獅童が将来ハゲるであろうことも想像させた!
しかし、この“間”が致命的でもあった。役者の演技にまかせてしまったこともあるのだろうけど、終盤の理科室では緊張感が保てなかったです。また、色々考えてしまう時間があったので、『今、会いにゆきます』と絡めて面白く感想を書こうと意気込んでいたら、その通りになってしまった・・・
吉村由美はよかったですよ。特に、肩がはだけたシーンとか・・・。
【2005年6月映画館にて】
胸糞悪いけど、ハッピーエンド??
若かりし小栗旬さんが出演しています。
序盤からグロい。こんな残酷な役をこなすなんて俳優って苦労してるなぁと思いながら鑑賞してしまいました。
赤井は子どもだからとは許せないレベルで悪人で胸糞悪かったです。
ラストの反撃して仲良くなった方が現実ならハッピーエンドだし、そっちの方が良いとは思うけど…赤井は許されて欲しくないなぁ。
なぜ本名?
原作は読んでないので、世界観をどれだけ再現できているのかわかりません。でも、胸クソ悪い映画なので、多分上手にできてるんじゃないかと思います。
みなさん書いているように、中村獅童がなかなか狂ってます。怪演です。今はなき新井浩文も忘れてはなりませんが。
物語の中では小栗旬が主人格で中村獅童が別人格という扱いだったし、エンドロールの名前も中村獅童が「隣人13号」なのでそういう設定なのだろう。でも、現実問題顔はただれているはずなのだし、中村獅童が本来の姿で、整形して顔と同時に内側でも支配力を増してきたのが小栗旬なんじゃないだろうか。そうだとしたら、決してハッピーエンドではないけど、いじめた相手を許せるまでの過程だったということなんじゃないのだろうか。
しかしまぁ、なぜ本名で近づいたの?バレバレじゃん。いじめた方はいじめた記憶なんてないって言うけど、「村崎十三」なんて名前だったら気付けよ。そこだけ気になってしかたなかった。
この監督の今後が気になる
中村獅童強すぎる狂ったお芝居見事でした
最初ははちゃめちゃすぎでしょとか思ったが邪魔する者は容赦しない系13号
赤井の家に不法侵入や隣の住人を殺すシーン気持ち悪かった
これは十三なのか 13号なのか
アップのときは中村獅童なのに引きの画は小栗旬
そんなシーンが何回もあって二重人格の恐ろしさのようなものを感じた
小栗旬主体なのかと思いきや後半新井浩文目線で学校乗り込むあたりすごいドキドキさせられた
効果音の使い方うまい
理科室入る直前までうるさいほど耳に来る緊張感あふれる効果音があったが中村獅童が現れた瞬間その場の音だけになって生々しさがあった
最後の小学生がいじめっこに反撃するシーン
もし十三がこの少年で赤井とも和解出来たらこうなっていたのか
という想像だと匂わせてからの平和荘が壊されて中に13号
解釈は人それぞれだが私のなかではハッピーエンドだ
なかなかエグい
原作は見てませんが、パッケージが面白そうなのと作者が井上さんということで拝見しました。
小栗旬さんがいくつの頃なのかわかりませんが
若いですね、そしてカッコイイ。
普通の髪型なのにカッコいいです。
中村獅童さんの狂った感じがサイコパス感満載で怖かったです。
演技上手いですね。
過去のいじめのせいで多重人格になってしまったんですね。
自分の中の怖いやつと戦ってるけど全然勝てず
怖い自分が出てきて、過去に自分をいじめていた木村に復讐します。
全体的に胸糞悪い系です。
小学生のいじめがえぐいです。
木村を殺す手前で、どうにか十三の人格に戻り、別人格を部屋に閉じ込めることができましたね。
その直後にやり返した小学生の記憶の映像が出てきますが、これはあの頃の自分が止まったままで、本当は大人になった世界の状態を小学生にして表したと言うことなのでしょうか。
そうなってくると殺さずに部屋を出たと言うことになりますね。
小学校の卒業式のあと、いじめてきてた木村と一緒に笑顔で制服を着て歩いてるシーンがありますが、あれは理想だったのか。
それとも現実なのか。
そして13号室のあったアパートの解体シーンを小学生の頃の自分が見ていて、部屋の中には別人格の自分がいましたね。
いじめられて反撃していなければこうなってしまっていたのかと言う妄想だったのか、それとも反撃できなかったからこうなってしまったという現実なのかな、あの時反撃してれば違かったのかなと言う妄想なのか、どれが真実はわからないラストは人任せでしたがまぁ楽しくと言うか飽きずに見れました。
DVD200円ゲットシリーズ。夏はホラーですよね。 若き小栗旬、存...
DVD200円ゲットシリーズ。夏はホラーですよね。
若き小栗旬、存在感あります。裸踊りもやってます。ファン必見(笑)
狂気の中村獅童、ハマってます。彼史上、最高に似合ってると思う。
パフィー吉村もお似合い。ただし、泣きの演技は下手だった。
次、どうなる?何が起こる?結構の恐怖で画面に釘付けです。
結末、あなたはどう解釈する?
中村獅童が凄かった。狂気に満ちていた。 原作は知らないで観たのだけ...
中村獅童が凄かった。狂気に満ちていた。
原作は知らないで観たのだけれど、すごい凶暴な作品だった。ラストは観た人に解釈まかせるふうなのかモヤモヤしてしまう。
いじめによる解離性同一性障害。お前が全部壊したんだろ、ばーか、バーカ
不法侵入からのムーンウォーク
三池監督の自縛亀甲しばり
トイレの俯瞰シーン多い
赤い脳内映像
中村獅童の怪演
監督の凄みを感じる
邦画でしか見れない いじめ 狂ってる感
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
はトラウマ
壊れた人格がまた人を壊す
謝る勇気 やり返す勇気が過去を変えた
赤井の子どもの名前が ゆうきだったのが不思議
意味こもってたのかな
•山場
「悪かった ごめんな」 の威力ときたら
それまでのドロドロぬるぬるの血生臭くて、
見たくないけど目を逸らせない異常な数々のシーンを
すべて吹き飛ばす
何回見てもソワソワしながら観てしまう、狂った中村獅童の描写
13号の頭の中もわからないが、それを演じる中村獅童の頭の中もどうなってるのかわからん
中村獅童のリアルな一部の気がする とまで思わせる
ただ、そんな赤黒い存在を停止させ、
すべてをなかったことにさせる
まさかの赤井の謝罪
•グロ作品の意外なスッキリとした終わり方
十三が閉じこもっていた部屋に、壊れた人格13号を閉じ込めて、
十三の心の中を表す部屋と、現実のアパートの13号室との待ち合わせ場所を
解体させる
観るのは3回目くらいだけど、やっとスムーズに理解できて観れた気がする
すごいスッキリ
ハッピーエンドでもないけど、
バッドエンドではなかったっていう不思議な映画
•邦画独特なのか
呪怨が海外でもヒットしたのは、日本独特のホラーだったからって聞いたことあるけど、
いじめの描き方も、狂った感じ、日常、仕事現場の描き方も、邦画でしか見たことない
日本で描いてるから全く当たり前ではあるんだけど
海外映画じゃまず観たことない
日本の、心が狂ってる感じ
なんだろ 迫り方が違いますねぜんぜん
日本語わかる日本人だからだろうけど
復讐
圧倒的なサイコパス、
二重人格だという設定なんだけど。
中村獅童がとにかくすごい。
この人は色んな役ができる。ほんとに。
そこに感激です。
小栗旬の十三と
中村獅童の13号。
良い組み合わせですこの2人。
映画はとにかくこわい。
三池監督の容赦ないいじめ感
圧倒的な心の憎悪、復讐
そんな感情からくる冷ややかな殺し。
今回のこの映画は完全な復讐劇。
人間こうなってしまうのか。
人の憎しみはどこへ向かうのか
人の怒りはどのようになくなるのか
そんな汚さを綺麗に映像にされてました。
あの小屋の中での2人のやりとり。
その表現方法も好きです。
とにかく個人的にはこわいに尽きる。
怖い、怖い、怖い。
中村獅童の狂った演技が怖くて怖くて。
目をつぶるシーンが多々ありました。
新井さん初の子持ち役で1人仕返しに乗り込んで行くシーンはかっこよかった。
PUFFYのみゆさんとの夫婦役も合ってましたね。
見事に二重人格の世界を表現してるけど、
あまりにも気持ち悪くて怖かった。
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