カスタムメイド 10.30
劇場公開日:2005年10月29日
解説
広大なグラウンドにアコースティック・ギターを手にした奥田民生がたった一人で弾き語った、伝説の2004年10月30日の@広島市民球場LIVE。球場の歴史に残るスペシャルライブの記録と、さらに民生の音楽をこれから聴こうとしている少女マナモのドラマを交差させる新しいスタイルの音楽映画。監督は、「FROG RIVER」のANIKI。主演は、これが演技初体験となる木村カエラ。
2005年製作/121分/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2005年10月29日
ストーリー
両親が離婚して以来、広島とロンドンでバラバラに生活していた姉妹、マナモ(木村カエラ)とみなも(西門えりか)。マナモは、母親が再婚して山口県へ行くことになったので、アパートで一人暮らしを始めた。その半年後、父親が再婚することになり、同居が気まずくなったみなもはロンドンからマナモのアパートへ転がり込む。10年ぶりに一緒に暮らし始める姉妹だけれど、なにかにつけてケンカして仲は険悪なのだった。マナモは美術教師への淡い恋が破れ、バイト先で始めたバンドに熱中したいのだが、それも宙ぶらりんでモヤモヤとした日々が続いていた。それに最近、頭の中に同じメロディが流れるのだが、なんのメロディだったか思い出せない…。マナモは作曲活動も兼ね、自宅の留守番電話にその不確かなメロディを吹き込むことにした。学校はサボリがちだが、キャバクラ・新月でのバイトは楽だし、気に入っている。店長(寺島進)や店員ツトム(松山ケンイチ)は優しいし、バイト仲間の朝子(前田綾花)・姫(松井涼子)とならんだ“5次元カスタムズ”も、店のコスプレイベントでデビューライブすることになり、いよいよ盛り上がってきた。特殊なギャグを連発する常連客ホリコシ(柳沢慎吾)のあしらいも、堂にいったもの。そんなある日のこと、バイトの帰りにマナモはバイクで黒いダッジのサウンドシステムカーと、衝突事故を起こす。その車には、“天使”と名乗る二人組の男ジェフとエディ(加瀬亮と小倉一郎)が乗っていた。2人は10月30日に広島市民球場で行われる、奥田民生LIVEひとり股旅スペシャルにマナモを行かせたがっている。彼らは万年天使見習いで、マナモに“ある気づき”を与えることができれば、カミサマ(ミッキーカーチス)から出されている天使昇級試験に合格できるのだ。しかし、その日は“5次元カスタムズ”の記念すべきキャバクラ・ライブ・デビューの日だった。そしてやって来た10.30当日。新月のイベントで“5次元カスタムズ”を演奏中、突如みなもがギターで乱入してきた。