「我が青春の初映画(笑)」わが青春のアルカディア pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
我が青春の初映画(笑)
親に連れられてではなく、自分1人きりでお小遣い握りしめて映画館に足を運んだ、我が青春の記念すべき思い出の初単独鑑賞映画w
(単独鑑賞第二弾はプロジェクトAだった)
「歌」はめちゃくちゃ記憶に残っています。1982年に劇場で一度観たきりなのに、未だにフルで正確に歌える(笑)
でも作品自体は、冒頭シーンだけは印象的だったけど、期待していた程の感動は薄く、あまり記憶に残らなかったのですよね、残念ながら・・・。
(まぁ、漫画で知っているトピックの焼き直しや微修正も多いから、基本的に覚えているシーンは多いんですけど。)
今回、冷静に鑑賞してその理由がよくわかりました。
漫画ならば、不思議と心に響く松本節も映像化してしまうとやたらと冗長かつクドくなってしまう。
本作はそのダラダラとした間が多すぎるのですね。そう考えると「999」や「さよなら999」は本当に良く出来ていたと思います。
東急エージェンシー20周年記念作品だったとは初めて知りました。(子供の頃は「東急」について深く考えなかったのね(笑))
僅か数分出演したのみの石原裕次郎に1000万円以上ものギャラを払うくらいなら、その費用でもう少し他の事が出来たんじゃないか?
(他の声優陣は30分3万〜5千円が関の山ですからね。主演の井上真樹夫さんも富山敬さんも12万円くらいしか貰ってないだろうと思います。石原裕次郎使う必要性が無いでしょーに!)
幼少期の人格形成時、松本漫画には多大な影響を受けてますので、本作も絶賛したい気持ちは山々ですが「気持ち」だけにしときます。
約10年に及ぶ松本アニメ全盛期の終焉を告げる作品になってしまいましたね。「無限軌道SSX」も面白くなかったし。
漫画なら「1000年女王」か「漂流幹線000」
アニメはこの「我が青春のアルカディア」が、かろうじて見られる最後の作品な気がしますね。「999エターナルレジェンド」は買い続けていくうちに後悔したし「メーテルレジェンド」なんざ、後付けで設定変更するのはもうマジに勘弁してください!って感じだし。
敬愛するハーロックやエメラルダスを作者自ら汚すのはやめてくれぇ!(悲鳴)
ともかく、本作は松本作品がグダグダになる前の「まだギリギリセーフ」な位置付けにあると思います。
今回、息子と一緒に鑑賞しましたが、息子には響いたようで一安心。
「DVDがあるなら買いたい」と言ってくれたほどで嬉しく思います。
確かに「男の生き様」「男の心意気」はしっかり描かれていますからね。(でも、あれ、一騎討ちじゃないよねw)
まさか、この歳になって本作を劇場にて息子と鑑賞出来る日が来るとは思いませんでした。しかもデジタルではなく35mmフィルムだったのも感動ひとしおです。
ニッチ映画の扱いが多い、街のミニシアターに感謝です。
参考までに、東映の”東”は、東急の”東”から来てるんですよね。
渋谷に有った、先日閉館した『渋谷東映』が本丸の会社でした。
立ち上げ時には、東急と他社で合同事業的に始まった会社だったので。
東急エージェンシーは、洋画公開系は松竹と共同配給みたいになってましたね。
いまはむかしな話です。
私の世代は、「スーパー99」「エスパー」「大4畳半」「おいどん」「ガンフロンティア」「戦場まんがシリーズ」リアル世代。
その後も「999」「ミラーザーバン」「ワダチ」とか....
殆どは、主人公イケメンじゃなくて女性は美女系でしたね。
従って、トチロー&ハーロックって「ガンフロンティア」のイメージ。
それが逆転「ハーロック」「エメラルダス」「アルカディア」「無限軌道」系ではハーロック&トチローに.....
元々は、松本マンガでは「イケメンは宿敵」な世界観が基本のような。
「ヤマト」「ハーロック」といったアニメ時代の到来によりそれも変わっていった印象でした。
「ヤマト」はコケて打ち切りでしたけどね。
まあ、「ルパン」「ガンダム」なんかも、当初はご同様の運命でしたが。
凄かったのは東映系の「ピュンピュン丸」というの、作ってあったのに半分放送して打ち切りという前代未聞なパターン。
あまりに、脱線が過ぎて(シュール)スポンサーサイドが理解不能になり、止めさせられたそうな。
再放送でエピソードが倍増して、「あの話見たこと無いよねー?」って学校で話題に。
因みに我々の学校では、上記のようなコケたの、みんな観ていたので、むしろ早く終わっちゃって「なんで〜?」状態だったので、マサカ不人気だったなどとは夢にも思ってませんでした。
特に、ルパンは初回放送時から大人気だったのにねぇ、謎でした.....
pipiさん、改めて宜しくお願いします。
ちょっとこちらも気になり、コメントしました。
ハーロック大好きだったんです。
ちょうど、3/27日に999を約40年ぶりに観たところでした。
pipiさんのおっしゃる通りに
幼少期の人格形成に
松本作品に影響されますよね。
ハーロックは当時、
鍵付きの日記帳を1000円で買いました
子供だったので
かなり奮発した記憶があります。、ミニシアターで息子さんと観れるなんて幸せですね。