「この物語はループする」マインド・ゲーム いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
この物語はループする
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ロビン西という漫画家原作のアニメ化ということで、もう13年前の作品。幾人かの著名人が絶賛していたことと、やはり湯浅監督の長編初ということが話題になったみたいだ。その頃はさっぱり存じ上げておらず、『夜は短し~』で知った自分としてはおれはチェックしなければならない作品なのだろうということで、遅ればせながら鑑賞。
確かにドタバタ劇の真骨頂という感じで、クオリティは始めから折り紙つきなのだろうという才能の高さに脱帽してしまった。そういえば、クレヨンしんちゃんも手懸けているということだから、この疾走感は老若男女、期待しているのかもしれない。
ストーリーそのものは、漫画原作なので未読の自分としては、脳内爆発的な一種、取憑かれた展開はいっそ清々しい。ウィキにエロ漫画もやっていたということで、だから女の子のスタイルが肉感的なのだなと感心。
それよりもこの作品のキモはなんと言っても吉本興業協力ということで、声優陣にお笑い芸人が多数参加していること。実は正直それが自分としては減点。確かに今田耕司や藤井隆は器用だから使い勝手が良いんだろうけど、何だか芸能力学を透けて見えて興ざめするというか。。。。
ラストの鯨の口から人間が作った巨大物がこれでもかと流れ込んでくる件は、ギャグ漫画としてなかなかのスペクタクルだったけど、これ実写でやったほうが今の時代、いいんだろうねぇ。
きちんと哲学的素養も織込んでいて深いんだけど、でも、やはり関西弁、苦手だったと再認識させられた。
悪い作品じゃないんだけどね。でも、これは漫画のままで良かったのではないのかなぁ・・・
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