「おとったんと娘の2人舞台」父と暮せば だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
おとったんと娘の2人舞台
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京都シネマ名画リレーにて。
今は亡き井上芳雄と宮沢りえの2人芝居。
井上ひさしの同名戯曲が原作なので、とっても演劇感を感じる映画でした。
親子以外の登場人物は浅野忠信のみ。
宮沢りえの声って、かわいいなあ、広島弁かわいいなあと思っていました。
おとったん、おとったん。
あんなめんこい年頃の娘を置いて、焼け死なねばならなかったおとったん。
原爆で生き残ってしまった事に罪悪感を持ち、幸せになる事を拒む娘と、死んでいるけどそんな娘が気がかりで、化けでてきてしまったおとったん。
おとったんの気持ち、わかるなと思いました。
かわいい誰かを残して死んだことはないのにも拘らず。
娘の気持ちは、わかるけれども、誰も望んでないよ、と思いました。
同級生のお母さんが、うちの娘がしんでなんであんたが生きているのか、と言ってしまったことは、どうか気にしないで欲しい。
おとったんを見捨てて逃げた自分を、責めないで欲しい。
それはあんたのせいじゃないんよ。
おとったんと一緒に、娘を励ます気持ちでみました。
おとったんの1人芝居が面白かったです。
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