世界の中心で、愛をさけぶのレビュー・感想・評価
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長澤まさみと森山未來、今も大活躍の若い主人公の二人の演技が初々しくリアリティを感じさせる。
行定勲 監督による2004年製作(138分)の日本映画。配給:東宝、劇場公開日:2004年5月8日。
「怪物」の脚本手がけた坂元裕二が脚本に参画していた。あまり成功しているとは思えなかったが、主人公の婚約者である柴咲コウ演ずる律子が失踪するエピソードの挿入は、彼のアイデアなのか?
女子高校生の長澤まさみ(1987年生まれ)アキは、やはり初々しい。本当に丸坊主となってしまった(行定勲著作より)という役者根性もすごい。ただ似合う姿とは思えず、あれ程長時間見たくはなかったが。アキ以上に、森山未來(1984年生まれ)演ずるカッコ良くなく亡羊とした男子高校生サクはリアリティを感じさせ、とても良かった。すぐには結びつかなかったが、彼がかなり遠い将来2023年も「シン・仮面ライダー」の仮面ライダー0号として活躍していることへの感慨も覚えた。
主演の若い二人は良かったが、キラキラと画面のどこかを光らせる映像は、当時の流行かもしれないが、多すぎることもあって、子供騙しの様でイケテナイと思ってしまった。
監督行定勲、原作片山恭一、脚本行定勲 、坂元裕二 、伊藤ちひろ 、製作本間英行、プロデューサー市川南 、春名慶、撮影篠田昇、照明中村裕樹、録音伊藤裕規、美術山口修、編集
今井剛、音楽めいなCo.、キャスティング田中忠雄、助監督蔵方政俊、製作担当者前田光治。
出演
大沢たかお朔太郎、柴咲コウ律子、長澤まさみアキ、森山未來高校生の朔太郎(サク)、天海祐希、杉本哲太、宮藤官九郎、津田寛治、近藤芳正、木内みどり、田中美里、山崎努重蔵。
タイトルなし
冒頭を観ていると辛気臭そうな雰囲気で気が重かったが、長澤まさみさんが出てきた辺りから作品に花が出てきた。高校生らしい二人の交際する姿は観ていて楽しい。
作品的に、そういう展開にしたくなるのは解るんだけれど、病を押してオーストラリアを目指すのはやめて欲しかった。もう助かる見込みが有りません、最期を迎える前に済ましておきたいんですって考えに二人が至っているのが辛い。
大沢たかおさんと柴崎コウさんの運命的な関係は面白かったが、婚約者がいつまでも過去を引きずっているのって内心はどう思ってるんだろう?
昔に比べると涙腺が弱くなったな〜と自覚しているが、この作品で涙が出るような事は無かった。
生まれて初めて泣いた映画
DVDで3回目の鑑賞。
原作は未読、連ドラ版も未見。
初めて観たのは中学生の時でした。
まだ恋愛なんてしたことは無かったけれど、サクとアキの純愛とその結末に強く胸を締めつけられ、魅せられ、感動の涙を流しました。映画を観て泣くだなんて初めての経験でした。
当時、いわゆる難病物がブームだったし、映画やドラマなどで多くの作品がつくられていましたが、本作に勝るものは無いのではないかと思っていましたし、その気持ちは今でも変わりません。青春のもどかしさ、戸惑い、突きつけられた生と死の重さに、思春期の僕は大層心揺さぶられたのでした。
8年ぶりに鑑賞し、とても平凡なつくりの映画だと云うことに気づきましたが、それによって感動が薄まってしまうと云うことはありませんでした。逆に大人になって、新たにグッと来るポイントを見つけることが出来ました。
大人になったサクがアキとの思い出を辿り、彼女の最後の望みを知り、オーストラリアのウルルで過去を未来に昇華させるラストシーン。止まっていた時間が動き出し、前へ進み始めたサクの姿に、勇気づけられた自分がいました。
初々しい森山未來や長澤まさみの演技は今観ても素晴らしいの一言。心の機微を繊細なタッチで捉えた行定勲監督の手腕もお見事でした。原作には無い(最近知った)現代パートも、想いは時を越えることが出来ると云うことを表現するのに欠かせないものではないかなと思いました。
※修正(2024/03/13)
あわわ
初視聴
ラジオへの投稿、ラジカセ、ウォークマン、カセットテープ、渡辺美里、懐かしアイテムが続々と。
自分の幼い頃の想い出がオーバーラップして、これたけでもう胸がいっぱい(>_<)
森山未來→大沢たかお、はOK
高橋一生→宮藤官九郎はどうなの~?💦💦💦
長澤まさみ、今も変わらない。
とても16年前とは思えない💦
未練かぁ。
せつない。
平井堅の『瞳をとじて』がヒットしたのが良く分かりました(*^^*)
多くは語らない
日本の映画っていう大きな括りにするのは大変失礼かもしれませんが、多くは語らず、設定や雰囲気、俳優の表情から意味を読み取ってね。という映画が多いのかなぁと。
この作品も特に現代パートは口数少なく、そんな感じがありました。
別に良い悪いって言ってるわけではありません。
むしろ、読み取ることが出来る演技や演出に感服します。
当時、16歳?の長澤まさみさんと森山未来さん。バケモノですね。
亜紀の終盤に行くにつれて、力が無くなり、今にでも崩れそうな声は聞くたびに心が締め付けられる感覚でした。
最後のテープは思い出すだけでも泣けます。辛い。
あと、印象に残ってるのはシゲじいの言葉で、
「残された者に出来ることは跡片付けだけだ」
重みがあります。
その言葉の意味もエンディングへ向かう朔太郎の行動に反映されていますね。
今を生きることの大切さを痛感させられる映画でした。
森山未來と長澤まさみが初々しい
やっと観ました。セカチュー。
余命わずかのヒロインの死が近づいている、そんな物語がすごく苦手なんです。でも、話題作なんでやっと頑張って、2019年最後に観ました。公開から15年も経っているのに、今ごろ?って感じですが。
森山未來の素朴な少年ぽさがよかったです。亜紀(長澤まさみ)がお姉さんぽいので、朔がすごくおぼこい感じでした。それほどモテないイケメンでもない少年(青年?)と、クラスのマドンナ的存在の大人っぽい亜紀。アンバランスな感じがよかったのかもしれません。ガラス越しの婚姻届も、森山未來だから、ベタな感じを受け入れることができました。
でも、自分は思ったよりも泣けませんでした。大沢たかおと柴咲コウの現在と過去の朔と亜紀のストーリーが交錯しており、朔と亜紀の橋渡しをしていたのが律子で、現在の朔が交際しているのが、その律子だという設定が人間関係を複雑にしていて、いまいち、ストンと入ってきませんでした。柴咲コウは目鼻立ちのはっきりした、個性の強い女優さんです。もうちょっと個性の薄い感じの人の方がよかったかも。物語の進行もちょっと「じれったい」感じがありました。
ストーリーは単純になるかもしれないけれど、高校時代のストーリーだけで、現在は最初と最後に少しだけ、という方がよかったかもしれません。
私が一番、じーんときたのは、亜紀が花嫁姿になり、重じいに「私、きれい?」(こんな台詞だったかな)と言うところです。朔と亜紀のウエディング写真もぐっときました。
それにしても、高橋一生がすごく若くてびっくりしてしまいました。
原作は未読で、ドラマ版も観ていませんが、ドラマの山田孝之が好評なので、そちらもいずれ観たいです。
あの頃、僕は世界が溢れるくらい恋をした。あの時の君の声僕は今でも聞くことができる。僕は生き残ってしまったロミオなんだ。でもたとえ今この胸に君を感じなくても僕は君を生きていく。
感想
主演は大沢たかお、柴崎コウ。長沢まさみの出世作。
また平井堅の瞳をとじてが大ヒット。
15年前の映画ということもあり、ウォークマン、カセットテープが懐かしかったです。
朔太郎の上司役で天海祐希、朔太郎の親友役で高橋一生、空港の職員役で大森南朋、朔太郎の姉役で尾野真千子、校長先生の昔の写真で堀北真希、朔太郎の友達役で津田寛治、亜紀の父役で杉本哲太、英語の先生役でダンディ坂野と出演陣も豪華でした。みんな若いです。笑
今を活躍する俳優がたくさん出演しています。
泣く気満々で見てましたが泣けませんでした。有名な空港でのシーンは感動はしました。
ただ泣くまでも至らず期待し過ぎはよくありませんね。笑
森山未來と長沢まさみは素晴らしかったです。
出会いから付き合うまではキュンキュンしました。
長沢まさみはスタイルが抜群でしたし丸坊主は女優魂ですね。
エンディングの「瞳をとじて」は最高でした。
※助けてください、助けてください!助けてくださいー
14年前、この映画が大流行していて映画館に見に行った。まだ恋もした...
14年前、この映画が大流行していて映画館に見に行った。まだ恋もしたことのない中学生だった私は、悲しいお話だったということだけを感じていた。
14年ぶりに見たこの映画は、全然見方が変わりました。
高校生時代の2人はなんて甘酸っぱい!
清らかな心でお互いを愛し合う純愛。
大好きな人との、早すぎる永遠の別れ。
最後の亜紀からの手紙で、
このあと、サクが大人になって結婚して・・・を想像して寝ます。
の手紙には号泣。
恋人だけでなく、
もし、自分にとって大切で大好きな人が自分より先にいなくなってしまったら。。
そう考えるだけで涙が止まらなかった。
それと同時に、天国で見守ってくれているから、応援してくれているから、後ろばかり見ていないで、自分の人生を歩んでいこう
と、私はこの映画を見て思いました。
長澤まさみの透明感
今更ちゃんと見たんですけど
まずキャスティングが最高すぎました。
私の好きな人脇役とかに多すぎ!!!!
まぁ十何年も前の作品だもんそんなもんか。笑
柴咲コウが足怪我してるの謎でしたが
ラストに全て繋がったので納得しました!
ここだけの話、私バカだから途中までちょっと理解出来なかったというね( ´⚰︎` )
もうね、長澤まさみの透明感がはんぱない。
可愛くて可愛くて。
あんな高嶺の花と付き合えてさく幸せかよ笑
あの有名な助けてくださいのシーン。
なんか昔の記憶と全然違くて
空港でだったんか!って1人でツッコミ入れてしまった( ˊ࿁ˋ ) ᐝ
好きな映画、小さな恋のメロディ・ローマの休日・ベンハー
映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」(行定勲監督)から。
映画の中に、映画作品名が出てくると、無性に気になる。
特に「交換日記」ならぬ「交換テープ」を始めた
主人公2人の自己紹介で、このフレーズは出てきた。
気になる一言は、長澤まさみさん演ずる「亜紀」の映画選。
(男性は、ごめん、メモしなかった。(汗))
「好きな映画は・・」と呟いた後、
「小さな恋のメロディ・ローマの休日・ベンハー」と続けた。
(この年齢で、この作品?という違和感はあったが・・)
人物を特徴付ける役割として、どんな映画が好みかは、
大きなウェイトをしめていると思う。
そしてまた、好奇心旺盛の私は、その作品を思い出したり、
観直したくなってしまう。
あの映画のあのシーンが好きで・・なんて台詞があると、
もう我慢できなくなり、レンタルショップに走っている。
PS.
作品中の台詞は「キスしようとした?」「ダメなの?」
「あのね、朔。」・・と、亜紀が諭すように呟いた。
「キスっていうのは、夢を語ったりしながらするものなのよ」
う~ん、なるほどなぁ。
アラフォー世代なら感傷に浸りつつ泣けます
2001年に出版された後、話題が話題を呼んで、ついに2004年には発行部数200万部を突破した片山恭一原作の純愛小説を映画化した作品です。
小説の設定を生かしながら新しい解釈を加えて、さらには佐野元春の「SOMEDAY」や渡辺美里の「きみに会えて」などの80年代の楽曲を挿入歌に起用して、小説とは一味違った映画ならではの世界を作り上げていると思います。
監督は「Go」「きょうのできごと」の行定勲監督です。
結婚を目前にした松本朔太郎と藤村律子。
ある日、律子は引越しの荷物の中から古いカセットテープを見つけ、衝動的に四国のとある町に向かいます。律子の後を追って、朔太郎がたどり着いたその町は、朔太郎の故郷。そして、初恋の人「アキ」との決して忘れる事の出来ない思い出の場所でした・・・。
高校生の朔太郎とアキの二人の生き生きとした姿は、その後に訪れる悲劇を思いもしない。でも、永遠に続くと思われる時間も、決して永遠には続かない。現在の描写と過去(1986年)の描写との対比が絶妙で素晴らしかったです。
1986年。僕は14歳でした。映画の中の朔太郎やアキよりも少し年下ですけど、彼らと同じ音楽を聴き、同じテレビを見て、同じような事を考えていたと思います。
物語だけではなくて、そういう時代背景に何だかノスタルジックな感情が湧き上がってきました。
過去と現在が偶然が重なる事で結びつき、新しい未来へ繋がっていく。
悲恋を描いた映画ではありますけど、観た後には、前に進む気持ちになれるそんな作品です。
DJ役で出演した渡辺美里さんにも注目です。前半のシーンでチラッと出演しているのをはじめ、劇中の朔とアキが聴いている「MIDNIGHT WAVE」という番組のDJは当時ラジオにかじりついていた僕のような人間にとっては、本当に懐かしかったです(笑)
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