ゼロ 零(2003)
劇場公開日:2004年1月31日
解説
太平洋戦争末期、夢を持つことも許されなかった特攻志願兵たちの愛と友情を描いた青春ドラマ。監督は「Heavenz」の井出良英で、川上泰弘による原案を基に監督自ら脚本も執筆。撮影を「codename:TOMOKO 〈TOMOKO もっとも危険な女〉」の今井裕二が担当している。主演は、「ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE」の杉浦太陽と「陰詩」の高野八誠、「釣りバカ日誌12 〈史上最大の有給休暇〉」の辺見えみり。
2003年製作/123分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:2004年1月31日
ストーリー
大検を受ける若者たちが通う“久我自由学校”の教師・久我松男は、夢を持てないでいる少年たちに自身の青春時代の話をする――。九州南部。部下から“撃墜王”と尊敬を集め慕われながら、その反骨精神から上官には”分隊士殺し“と渾名され疎んじられている海軍のエース・パイロット、長谷川上飛曹の所属する小隊に久我少尉が隊長として着任したのは、太平洋戦争末期のことだった。ウマが合わず、初めは何かと衝突するふたりだが、互いに“一視同仁”と言う考え方を持つことを知り、次第に心通わせるよになっていく。しかしそんな矢先、久我に特攻志願兵を出すよう指令が下った。もとより「俺は飛行機の上では死なない。パイロットたる者、爆弾を落としてこそ仕事、爆弾ごと死んでどうする」と言って憚らない長谷川はそれを拒否するも、3人の部下が散ったと知らされた時、彼の心は激しく揺らいだ。そして、久我から教師になることが夢だったと聞かされた長谷川は、彼に夢を叶えろと言い残すと、馴染みの芸者・ゆかりとも別れ、久我を殴り彼が気絶している間に彼に代わって出撃。部下の大西と共に、見事、敵艦を撃沈させるのであった……。終戦。生き残った久我は、長谷川との約束を果たし教師となった。それから約50年、今、彼はあの頃の自分と同じ年頃の生徒たちを前にして言う。「未来を描け!」と。