着信アリのレビュー・感想・評価
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和風、洋ホラー
リングの様な展開で、エクソシストの様な死に方で期待してたのと違って残念。
監督は、恐怖感を出す事に必死で、人の心理などを疎かにして出来た印象。(しかも、物語は年代的に考えてリングの影響が強く出てしまったのかな。)
なので、恐怖の類がお化け屋敷レベル。死に方が関連性が無く無理矢理すぎるし、病院の一室で鳴り響く携帯がうじ虫塗れなのは、謎すぎて笑った。
その代わり、人の心理が疎かになった結果、逆に感情移入出来ない人物に怖さを感じた。
「その場で、そんな事するんだ!?」「それ受け入れるの!?どういう気持ちなの!?」
と、言った具合に、人物の行動に理解出来ない怖さを1番楽しんでた。
これはきっと、少数派だろう。
人に苦痛を与えて○し続けるラスボスと、この映画の感想と
・呪われた人たちの○し方を見ると、この映画のラスボスは
自分が窒息して亡くなった時の苦しさを、
誰でもいいから他の人間たちにも味わわせてやるという強い怨念を感じます。また八つ当たり的に撒き散らしているようにも感じました。どうして自分が○ななければならないの?という深い悲しみと怒りを。それを動機にして、彼女は、人を憎み、恨み、呪い○し続けているのかなと思いました。
・この映画は、ホラー映画だけど社会問題を取り上げてくれている、勉強になる映画だとも思いました。
理由は。私はこの映画で、代理ミュンヒハウゼン症候群という病を知りました。いい人に見られたいがために、わざと近親者を傷つけたり病気に見立てて、病院に連れて行き、献身的に看病するという。また虐待されたの人の、大人になったとしても突如起こるフラッシュバックで苦しむことや、トラウマの根の深さ、なかなか消えない心の傷を知ることができました。
ラスボスは、そんな主人公の心の傷に気付いたから、取り憑くという方法にしたのかな? (ラスボスとおしゃべりできるなら、なんで?と直接聞いてみたくなる)
自分からの着信は決して出ないで下さい…
Jホラーってブームになった割りに、興行に結び付かないものが多い。
『リング』でさえ『2』でやっと20億円超え。10億円超えもちらりほらりとあるが、ほとんどの作品が10億円にも届かず。2020年の『事故物件』が久々の20億円超え。
2004年公開の本作は15億円のスマッシュヒット。
好条件や題材が観客の興味を惹き付けたと思う。
売れっ子・三池崇史の初のエンタメ・ホラー。
大ブレイクしたばかりの柴咲コウの初の主演映画。
そして何より、我々の生活に必須の携帯。
突然自分の携帯に、自分の携帯から着信が。
日時は、数日後。聞こえてきたのは…
自分が死ぬ時の瞬間。
死の予告電話。
『リング』の呪いのVHSテープもそうだが、Jホラーってアイデアは秀逸。アイデアは。
女子大生・由美の周りで、死の予告電話で知人や友人が謎の死を遂げた怪事件が続く。
その着信は遂に、由美自身にも…。
死の予告電話で妹を亡くした山下と共に、謎の解明と死の回避を試みようとするが…。
誰もが一度は耳にしたであろうあの着メロ。見事に恐怖を奏でてくれる。
当時、あの着メロを自身の携帯の着メロにした人もいただろうなぁ…。ユニークだけど、それがもし、“モノホン”だったら…?
なんてね。
死の描写はなかなか残酷でグロい。身体切断や身体が異常なまでにねじ曲がったり。
残酷描写やバイオレンスの雄、三池パイセンの十八番。
生放送のTV特番シーンが秀逸。由美の友人・なつみに死の予告電話が掛かり、それを検証しようとするTV特番スタッフに半ば強引に出演させられる。彼女自身もどうする事も出来ず、藁をもすがる気持ちで頼ったのだが…。
視聴率の為だけのスタッフ、他人事のような司会、バカみたいな言い合いをする専門家、お祓いしてくれる霊能者の胡散臭さ…。
“その時”が迫り、なつみは気付く。私、独りだ…。
他人の死や呪いなんて、結局周りは気にも留めず、飯の種。
死の寸前にそれに気付くなんて、哀しい。
周りの阿鼻叫喚の中、なつみは…。本当に自分の事を心配してくれた友人の前で…。
由美と山下が謎を追っていくと、ある母子家庭が浮かび上がる。
その母子家庭で起きた悲劇…。
母親による幼い娘二人への虐待。長女は死亡、次女は施設へ、本人も行方不明となり…。
事件や呪いの元凶は母親…と思われたが、実は長女。美々子。
意外性や悲劇性は充分。しかし、『リング』の貞子、『呪怨』の伽椰子と俊雄に続くホラーアイコンになれなかったのは残念。
映画出演は多いが、そのほとんどがW主演や助演。単独主演は意外や少ない。その数少ない単独主演作であり、しかも“初”ともなれば、作品の出来不出来は別にしても、柴咲コウの魅力を見るだけでも一見。
ホラーに美女は付き物。絶叫や恐怖演技もさることながら、演じたヒロイン・由美は幼い頃に母親から虐待を。物語的にもヒロインの背景付けにも大きな一因となっている。今尚フラッシュバックで蘇る虐待のトラウマの苦悩の熱演は、実力派として注目された本領。
にしても、もう20年近い前の作品なのに、見映えが変わらない柴咲コウの若々しさは驚異的である。
柴咲コウの他に吹石一恵など、美女キャスティングがいい。そういや二人共、“福山繋がり”だね。
クライマックスの廃院での件はJホラーらしくちとグダグダ失速だし、ラストシーンの意図もよく分からない。美々子が由美を憑依したのは分かるけど、何故か明るい終わり方。
これも決して傑作の類いではないが、題材や柴咲コウの魅力やまずまずのエンタメ性で、Jホラーの中でも好きな一本。
見なくても良い
面白い所、怖い所もあるが、
総じて、the芸能という印象が残った。
なんかよくわからんのですが、気が緩む部分が大きいというか…。誇大演出が多いって感じでしょうか。
吹石一恵がテレビに出演して〜な件も、もうちょっとシリアスに出来なかったもんかね〜、と。
死に方じゃなくて、テレビスタジオ内の演出とかね。なんか作り物だな〜って感じさせられる。ギャグっぽく見えるというか。
Jホラーのいい所のひとつは、それがまるで自分たちにも起こるような親近感(?)だと思うので、そこら辺の生活感みたいなものに繋がる部分が少なく、いまいちのめり込めないのがもどかしい。
リングというよりは、世にも奇妙な物語的なノリですね。どこか大衆向け。テレビ番組っぽい。
映画として見た甲斐は無かったです。
あと、セリフの音量小さすぎます…。
ビビらせるシーンの音量差狙いなのは分かりますが…。
聞き取りづらくてストレスだったのは残念。。
薄い印象
あまり、怖くないし
ラストもなんだこれはという印象
冒頭でお葬式のあと、喪服で合コン場所にかけつける登場人物をみた瞬間から
一気に見る気が失せた…
普通そんなことする人あんまいないと思うんだけど…
犯人が実は母でなく、というとこが少し驚いたくらいで
あとは薄い印象…
序盤は良かったけど…
個人的にはホラー好きだから(グロはダメだけど)予告でかなり期待してたけど、序盤は思わず目を背ける程怖かった。自分の携帯から電話がかかって来て死ぬ瞬間の自分の声が聞こえるってのも、ホラーのネタとして新鮮だった。でも展開が結局リングと同じになっていったのは肩すかし。呪怨の方が展開的に怖かった。この頃からこの作品みたいな身近にあるケータイとかPCを使うホラー映画がかなり増えたなぁ…。個人的にはあの終わり方が納得出来ない。訳が解らないし、そもそも主人公は助かったの?消化不良感…。
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