「水島努監督の駄目パターンのときの典型例作品」映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード saitamaさんの映画レビュー(感想・評価)
水島努監督の駄目パターンのときの典型例作品
監督が原恵一から水島努にバトンタッチになった作品。
水島努監督は後にガルパンやSHIROBAKOでヒットを飛ばすのだけど、この監督は振り幅が大きいというか、駄目なときと良いときの差が凄い。
で、この作品は駄目パターンの典型例。子供映画で感動させることができた原監督へのコンプレックスなのか知らんが、ストーリーがとにかくつまらない。自転車のシーンとか、細かい演出は良いので、この当時は演出家としてはレベル高いのだけど、まだ監督になる才能はなかったんだなぁと、今振り返って観ると強く思う。
あと音楽の付け方もダサいし。当時からミュージカル好きだったんだろうなと言うことは良くわかる。
クレヨンしんちゃんの本質とも言える、バカバカしいという意味での面白さもいまいちだし…。いろんなオマージュを詰め込んだのはよくわかるけど、結局、つまらなければ…ねえ。
結局、この作品と次の作品で監督を外れる。それも納得。
劇場版SHIROBAKOは無理くりミュージカルで一気につまらなくしたし、なんだろうか、水島努監督の振り幅は…。当たるときは大当たりなんだけど…。その意味では才能あるけど、周囲固めないと駄目なのかもしれない。まあ、ガルパンとSHIROBAKOの2作品をヒットさせた時点で監督としては大成功だと思う。
で、焼き肉を食うための苦労という、メインストーリーをどうやっても、面白くできなかったんだろうなあ。
ぶっちゃけ、劇場版クレヨンしんちゃんは他に良作が山程あるので、そっちを観たほうが良いかな。
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