壬生義士伝のレビュー・感想・評価
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原作は浅田次郎。 「鉄道員(ぽっぽや)」が個人的には好きではない映画なのでちょっと心配だった。浅田次郎の原作は2つしか知らないが、 ほとんどが悲惨な話なのかなあ。
BSテレ東で映画「壬生義士伝」を見た。
劇場公開日 2003年1月18日
2002年製作/137分/日本
配給:松竹
滝田洋二郎47才
中井貴一41才
佐藤浩市42才
夏川結衣34才
中谷美紀26才
山田辰夫46才
堺雅人29才
原作は浅田次郎。
「鉄道員(ぽっぽや)」が個人的には好きではない映画なのでちょっと心配だった。
予備知識なしで見たので、
物語が新選組に関するものだということさえ知らなかった。
吉村貫一郎(中井貴一)は岩手県盛岡・南部藩出身の侍。
おっとりしたお国訛りから田舎くさい人物かと思われたが、
剣を握ればめっぽう強い。
文武両道のかっこいい人物で、
藩主の結婚相手であった、しづ(夏川結衣)を娶るほどのイケメンだった。
その人物がやがて剣では家族を養えなくなる。
妻が口減らしのために入水自殺を企てるありさまだった。
彼は脱藩し、新選組に志願して金銭を得ようとする。
理想と現実の乖離は大きく、吉村貫一郎は落ち武者のように
命からがら京都から藩に逃げ帰る。
脱藩は大罪で、藩主には切腹を命ぜられる。
あれだけかっこよかった映画冒頭とは違い、
ラストは家族とも会うこともなく孤独に絶命する
吉村貫一郎が哀れでならなかった。
浅田次郎の原作は2つしか知らないが、
ほとんどが悲惨な話なのかなあ。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
家族を愛し義のために身を捧げた貫一郎の壮絶な人生
伝わる男の生きざま
いい〜映画です
たしかに前半はよかったです
前半はよかったです。役者も皆達者でした。でも後半がね~。
南部武士としての誇りを捨てても家族を喰わすために脱藩し、恥を飲み込んで金の亡者になった、それほどまでに愛した家族なのに、勝手に砲列の前に突っ込んで死んじゃったらその後の家族は餓死するじゃん。脱藩した藩の屋敷に逃げ込んだら親友以下みんな迷惑するじゃん、であんたの生き方のせいで親友も息子も結局死んじゃうし、なにこれ?全然美しくないじゃんって感じでした。
それを美化して泣かそうとされてもなぁって感じ。
藩邸でのだらだらした回顧も、繰り返される愁嘆場もだるいだけで、滝田洋二郎っていい監督だと思ってるんですけど、どうしちゃったんだろ、なんでこれでアカデミー賞取れるの?日本の映画ってそんなにレベル低いの?と思いました。
ということで、脚本はろくでもないと思いましたが、役者も映像もいいので、期待しないで金を払わず暇つぶしに見るならまあオッケーな水準にはあります。
新選組でいちばん強かった男
Amazon Prime Videoで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
家族を愛し、故郷を愛し、義を守るために、幕末の京都を駆け抜けたひとりの侍、吉村貫一郎の生き様が胸に迫って来ました。南部盛岡藩で貧しい暮らしを送る家族を養うために、断腸の想いで脱藩して新選組に入隊後、危険な任務も厭わず人を斬っていく貫一郎…。「おもさげながんす」を口癖のように言いながら、受け取った給金をせっせと家族の元へ送る日々…
人殺しとしてしか生きられない己自身を嫌悪していた斎藤一は、新選組と云う血生臭い集団にいながらも、人当たりが良く心優しい態度を崩さない貫一郎と出会ったことで、当初は彼を憎悪していましたが、徐々に心情が変化していきました。
やがて倒幕が主流となり、新選組が属する幕府側は賊軍に落とされ、鳥羽伏見の戦いが始まり、激烈な戊辰戦争へ…
貫一郎と旧友・大野次郎衛門の友情は、涙無しには観られませんでした。満身創痍で大阪蔵屋敷に駆け込み、帰藩を願い出た貫一郎に、非常にも切腹を命じた大野…
立場上、貫一郎ひとりの命のために、藩全体を危険にさらすわけにはいかず、友情と職務を天秤に掛けての苦渋の決断だったことでしょう…。その心中や如何ばかりか?
中井貴一のひとり芝居が胸を打つほどの名演技でした。
家族ひとりひとりへ、明るい未来が訪れることを信じて言葉を遺し、故郷に想いを馳せながら、最後の意地とばかりに盛岡の米で握られたおにぎりには手をつけず、大野から情けで渡された大和守ではなく、グニャグニャの刀で腹を切った…
少々冗長気味でテンポが崩れてしまっているような気がしましたが、長回し撮影によって感情が途切れること無く、ストレートに伝わって来る名シーンでした。
※修正(2021/10/20)
人間臭さがいい
作り手が下手くそ
うーん・・・物語的には良い題材ですけど・・・映画の方は微妙。なんか、雰囲気的にこれと似た映画あったなぁ・・・そうそう、永遠の0みたいな感じ?あの映画のダメな点が、そのままこの映画にも当てはまると思った。
色々と詰め込みすぎ、という一言に集約される。何も印象に残らない。薄い。殺陣も映像も、特別凄いわけではない。作り手の熱意が全く伝わってこない。作り手の皆さん。あなた方は観客に何を観せたいの?観客にどんな体験をして欲しいの?全くわかりませんでした。
吉村貫一郎の見せ方が下手すぎ。なんとなーく、良い人、家族が大事、イクメン、お殿様に忠誠を尽くす、故郷が好きらしい。そう。どこにでもいるような感じの普通の人。
こういう普通の人を、いかにして魅力的な人物にするか?が作り手の手腕の見せ所なのに、、、なんの工夫もなく、本当に単に普通の人でしかない。
でもまぁ、これが日本人的なんだよね。結局のところ、作り手には主張も何も無いのだろう。なんとなーく、撮っているだけなんだよね。
あと、ギャグがなさ過ぎる。全くないと言っても過言ではない。笑えない。吉村貫一郎のキャラ設定から言って、もっとギャグ入れるべきだし、彼を普通の人間として撮っているなら、なおさら笑い演出するべきでしょ。
アクションシーンにケチをつけるのは、予算の関係上できないことも多いので、そこを責めるのはかわいそうだから、責めない。
邦画で号泣した数少ない映画
つまらなかった
新選組という幕末の武士の話。
つまらなかった。バトル シーンは迫力あったが、それ以外は つまらない。内容が冗長で薄い。3時間もある映画だが、後半は締まりがなく、どうでもいい話が長々と続くだけ。しかも主人公のしゃべり方がダメなため、声が聞き取りにくい。唯一のおもしろかったシーンは、新選組が刀を持って、鉄砲隊に突っ込んで殺されまくるシーンだ(笑)。
そもそも、この映画を見ようとした きっかけは、浅田次郎の原作が「泣ける」と評判だったからだ。しかし、あからさまな「泣かしどころ」は存在したものの、そこで泣くことは できなかった。鉄道員も最低だったし、しょせんは浅田次郎ということか。もう この人の原作の商品は手をつけないことにしよう。時間の無駄だ。
命を賭けた出稼ぎ
時代劇ってどうなの?と思ってた20代に観てすごく面白かった印象を持って久しぶりに観た。
面白かったのだけど、吉村の最期のダラダラとした語りはどうなんだろ?スパッと散っても良かったのではないか?と思ったが、全体的にはテンポ良く、新撰組の要所を締め栄枯盛衰をスピードを持って見せてくれた。
新撰組をヒーローのように見せるのではなく、斎藤一目線の隊士を馬鹿にした語り口も良かった。
僕には吉村貫一郎より斎藤一が魅力的で、ギラギラした若者がおじいさんになった落ち着いた雰囲気で礼儀正しくいるのも、彼の中に吉村が生きてるようでとても良かった。
命を賭けた出稼ぎだけど、吉村家族がそんなに貧乏に見えなかったのが、何のために吉村はこんな命を張ってるわけ?と戸惑いはあった。
吉村と斎藤の友情は今見ても胸が熱くなりました。
時代劇苦手な方にこそ観て欲しい作品。
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