「朋江(宮沢りえ)と井口清兵衛(真田広之)の恋の行方」たそがれ清兵衛 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
朋江(宮沢りえ)と井口清兵衛(真田広之)の恋の行方
語りべ井口以登(岸惠子)の幼少の頃の記憶。そういう前提なので、温かい目で観た。
話し方、戦い方、歩き方に監督の拘りがある。
朋江(宮沢りえ)の性格がとても良い...世間体を氣にしない。そして、明るく華やかで強く逞しく、美しくてカッコイイです。
井口清兵衛(真田広之)の言動が良い...朋江に惚れているということが顔に書いてある。戦い方、本当の幸せについての考え方など、まわりからは誤解されやすいが、我々視聴者はほぼ皆味方です。
余計なBGMが無くて良い...BGMは、感情を固定するレールの役割を果たしたり、編集した映像を繋ぐ接着剤のように使うこともできます。しかし、カメラアングルと登場人物の声と自然の音(聞こえてくる虫の声や川のせせらぎ等)から受ける印象や状況の解釈の許容範囲が広く、観る度に注目ポイントを選ぶことができるため飽きずに観ていられます。それほど魅力的なものが画面の中にあるからなのでしょう。
演者たちが本当にそこで生活しているように見えて良い...撮影していることを感じさせないテクニック、カメラワークと声や音の聞こえ方、馴染んだ服装や髪形、慣れた手作業の様子、リラックスしているのか緊張しているのか滲み出て伝わる演技など、山田洋次監督作品は安心して観ることができます。
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きりんさんのコメント
2024年8月15日
連チャンで 宮沢りえウィーク、楽しんでおられますね😆‼️
邦画っていいですよねー、セリフ無しで画面から伝わってくる情報が本当に膨大だと思います。
おっしゃる通りです。