「これって、何ジャンルの映画?そして脱線のルーズソックス。」自殺サークル 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
これって、何ジャンルの映画?そして脱線のルーズソックス。
アマプラで偶然タイトルを見つけての鑑賞でした。
ほんっと訳わかんないの。ホラーではないし、かといってクライムサスペンスでもなくて。
所謂アート系の作品なの?
まるでTV版エヴァの最終2話を観せられているような感じ。自ら進んで観たんだけれどね。
物語の核心に近づくと、一気に観念的になっちゃうの。
そんな難しいことは一旦置いておくとして、本作、とにかく血しぶきの描写が半端ないの。
まるで『片腕マシンガ―ル』みたいな。
血だけじゃなくて、肉片(耳w)も飛び散る本作の方が、もっとエグいかも。
調てみると、マシンガールの方が約6年遅れでの製作だったのね。
そしてね、時代はルーズソックス全盛期なのですね。
実はルーズソックス・グッジョブ!だから、そこは激萌えしたの。←おい!(笑)
そんな感じでルーズソックスについて調てみると、結構興味深いお話があったの。
元々はアメリカ発祥のメンズソックスだったとか。「ルーズソックス」ってのはE.G.スミス社ってのが作っていただとか。他社では「ブーツソックス」とか「スラウチソックス」という名称で販売されていただとか。
今となっては、日本製の特殊な編み機でないと生産できないので、一カ月で1000足程度が限界だとか。
故に企業間で、その編み機の争奪合戦があるだとか。
あつ!脱線しまくりじゃん!
そんなこんなのルー…ジャナイ!観念的なお話を観せられて、嫌な気分になったかと言えばそんなことは全然なくて。
むしろ、その不条理さが怖くて。それが心地よくて。
理由なんて無いの。とにかく、ひたすら人が次々と非業の死を遂げるの。
似たような感覚としては『ザ・チャイルド』を観ているような?
そう考えると、ホラー映画としては一流だと思うです。
そして、監督の園子温に興味を持って、いつものようにWikipedia先生にぷち師事したの。
すると、かなりピーキーな人物のようですね。このあたり、本当に詳しくないのよん。
私、映画って、監督に拘って観たことないんだもん。
でもね『冷たい熱帯魚』の監督さんと知って、さもありなん、って思ったのね。
『紀子の食卓』『愛のむきだし』『ヒミズ』あたりも観てみたいなぁ。
と、思いました。