風花(2000)

劇場公開日:2001年1月27日

解説

帰る場所を失った孤独な若手キャリア官僚とピンサロ嬢の姿を描いたロードムービー。監督は「あ、春」の相米慎二。鳴海章による同名小説を「SWING MAN」の森らいみが脚色。撮影を「PARTY 7」の町田博が担当している。主演は、「共犯者」の小泉今日子と「PARTY 7」の浅野忠信。

2000年製作/116分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2001年1月27日

あらすじ

東京でひとり暮らしをしているキャリア官僚の廉司は、酔っ払って起こした万引き事件が週刊誌ネタとなり謹慎中の身の上。ゆり子は、死別した夫の残した借金返済の為に幼い娘を故郷の母親に預け、東京でひとり暮らしをしているピンサロ嬢。そんなふたりが出会い、ゆり子の故郷である北海道へ行くことになった。しかし、性格も生活も全く違うふたりの旅はぎくしゃくしっぱなし。その上、ゆり子は親の反対で娘に会うことが叶わず、廉司も上司から一方的に解雇を言い渡されてしまう。行き場を失くしたふたりは、まだ雪の残る山へ車を走らせ、一軒の山荘に宿泊することに。ところが夜も明け切らぬ早朝、ゆり子が姿を消してしまった。必死でゆり子を捜し出す廉司。お陰で、睡眠薬を飲んで自殺を図った彼女は一命を取り留め、実家でやり直すことを決意する。そして、実家へ戻ったゆり子は娘との再会を果たし、そんなふたりの姿を廉司は遠くから見守るのだった。

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映画レビュー

5.0タイトルなし

2025年6月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何て虚無的な映画なのか。そして映像は美しい。桜と雪。二人の状況は絶望的だけど、生きていけないわけではなく、むしろ、空虚の理由が彼らのシチュエーションのような。そういえば、老人や子どもたちの話も、根底には生きることの無根拠さがある。
ラストシーンへの展開は感動的。でも生きることは無根拠で、相米にとって生も死も紙一重なのだろう。だから生きられるし、死のうともする。根底にあるのは無根拠さ。それが人の胸を打つのか。いつもの場所に彼はいるから。

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えみり

5.0行き場のない大人

2023年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

うまくいかない事ばかりでも…いつかどこかで、ココロ晴れる日が。

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jiemom

3.0どうしようもない2人が旅に出た

2023年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい悲しい物語り。

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あっちゃんのパパ

3.5若き浅野忠信熱演

2021年9月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小泉今日子の魅力全開でした。
面白かったです。

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tuna