劇場公開日 2001年11月10日

「母親の愛情が息子達の人生を変える。」かあちゃん りんごえんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5母親の愛情が息子達の人生を変える。

2014年2月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

江戸時代が舞台だが、根底に流れるのは、今も昔も変わらない、母親の愛情や強さだ。台詞回しが落語のようで、好きな人にはその調子が心地好いのかもしれない。

かあちゃんが他人に愛を与える理由、女性らしい理由、好きだった男の左耳にほくろがあった。真意のほどは確かではないが、それが"かあちゃん"に、深い深い愛情とともに、人間臭さ、女性らしさを醸し出す。母親も仏様ではなく、ひとりのただの人間なんだ。それがしんみりと伝わる。そして、おそらく男が一度も口にしたことの無い言葉"かあちゃん"が心の中で響く。男の心か、かあちゃんの空耳か。どちらにしても、良い終わりかた。

りんごえん